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2026年4月5日日曜日

美の極み

発泡性ワイン(総称、スパークリング・ワイン)は大別すると
果実味が豊かで、生き生きとしたフレッシュさのあるタイプと
果実味が控えめで、パンの白い部分やマシュマロを連想させる
ニュアンスがあり、落ち着いた味わい深い複雑さのあるタイプ
の2つがあります。
これは多くの場合、製法の違いが生み出し、前者はメトード・
シャルマ / Metodo Charmatと呼ばれる製法で、後者のタイプ
はメトード・クラッシコ / Metodo Classicoと呼ばれる製法で
造られたスパークリング・ワインの典型的スタイルと言っても
良いでしょう。




シャルマ製法とクラッシコ製法の決定的な相違は、炭酸ガスを
補足する発酵を瓶の中でするか、しないかで、瓶内での発酵の
際、発酵の作用を司った酵母がその役目を終え、オリとなって
沈殿し、そのオリがワインと接触している間(ワイン法で規定
の瓶内熟成期間)にワインに味わい深い複雑さが備わり後者の
タイプになります。
一方、瓶内発酵の工程がないシャルマ製法は、炭酸ガスの捕捉
の為の発酵をステンレスタンクの中で行い、その発酵が終わり
沈殿したオリとワインの接触期間がクラッシコ製法よりも格段
に短いので(ワイン法での熟成期間の規定がない為)イースト
をイメージする複雑なフレーヴァーが備わらず、フレッシュさ、
果実味が強調された酒質になります。
この違いは品質の優劣では決してなく、どの様な状況で飲むか
に決定権を与える為のもので、それを上手に使い分けられれば
スパークリング・ワインのあるワイン・ライフが充実する事、
間違いありません。
最近は春めいて来た事ですし、気温も高くなって来ましたので
軽やかで、サッパリと飲食したい時にベストな泡ワインを紹介
します。色の美しさ、香りの美しさ、味わいの美しさをご堪能
下さい。




*Guerrieri Metodo Charmat Spumante Rose Extra Dry
グエッリエリ
メトード・シャルマ、スプマンテ・ロゼ、エクストラ・ドライ
飲み頃温度:7度。
<優美、優雅、リフレッシングなやや辛口>
3,***円




赤い小粒の果実のフレッシュさに満ちています。そこにハッカ
のヒントが爽やかさを添えます。
軽快で、炭酸ガスのピチピチと弾ける様な刺激が一点の曇りも
ないクリーンさを創り、フレッシュさを更に引き立て、口中に
清涼感を豊かに広げます。
優美なジューシーさ、爽快な酸味のアクセント、メントールの
フレーヴァーのハーモニーがリフレッシングな余韻を残します。




お勧めの相棒:カプレーゼ。

WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日と15日
支払方法:現金 or PayPay
    
*釣り銭不足を防ぐ為、5,000円以下の決済の際の
     10,000円札での支払いはご遠慮下さい。

入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
       
*店内の密回避、接客の際の動線確保の為、
        先客が店内にいる際は店外でお待ち下さい。




2023年の元旦に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
不自由になって4年目になりました
。時間の経過は早いです。
色々な治療をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺
の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入
で感染症を患う可能性があります。
またこの右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染
し、体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性
が大です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。健康で長く商いが
できる様、ご協力下さい。



2021年8月22日日曜日

業界用語でもなければ動物でもありません。

カバです。業界人ぽく、バカ(カバ)と言っているのでもないし、
ワインの話をするのですから、カバ(河馬)の事でもありません。
カバとはCavaの事で、スペインの特定のエリアで造られる伝統的
製法によるスパークリングワイン(Espumoso/エスプモーソ)の
事です。
伝統的製法によるスパークリングワインで最も有名なのは恐らく
Champagne/シャンパーニュと思いますが、カバは知名度で劣る
でしょうが、価格の優位性、抜群のコスト・パフォーマンスでは
シャンパーニュを遥かに上回り、それも天と地ほどの差があると
言っても過言ではありません。勿論、天がカバですが。
もう30年近く前の事ですが、この店を始める前、Kikkomanに
属し、首都圏のホテルやレストラン、そして複数のエア・ライン
への営業をしていた頃、シャンパーニュの価格が高騰し、コスト
が合わなくなった時、ホテルやレストランの宴会用ワインリスト
のシャンパーニュがカバに置き換わった事がありました。御三家
と言われたあのホテルでもそうでしたから、当時からカバの品質
の高さは紛れもない事実だったのです。
しかし残念ながらネーム・ヴァリューで劣るカバの市場への浸透
は一過性で、小売りベースで大旋風を巻き起こすには至らず、と
言った状況でした。
それから長い年月が流れ、カバの日本市場における存在感はどう
変化したかと言いますと、別世界にいるかの様に確固たる地位を
築いています。
千円台、家庭用ユースと言う条件を付けるのなら、カバは間違い
なくファースト・チョイスですし、実際に当店でもその様な傾向
が顕著です。
ただ、唯一の懸念はカバのその個性にあります。スペイン全体に
言える事ですが、インターナショナルなメジャー品種に頼らず、
スペインのオリジナリティーを追求し、自国の固有品種でワイン
造りをする事が極、当たり前で、当然、カバもその例にもれず、
Macabeo/マカベオと言う品種を主に数種類のブドウで造ります。
このマカベオ由来の個性が時に嫌味に感じてしまう事があるかも
しれません。
その個性は生の魚介類、特にタコ、イカ、エビ、カキなど、また
野菜やキノコ、特にウド、ホワイトアスパラ、エリンギ、エノキ
などと好相性の一方、柑橘果実の外皮のワックスぽさ、金属ぽい
ニュアンスの香りを感じさせ、少々、果実味にかける傾向があり
ます。その点で、カバは料理と上手くマリアージュさせて楽しむ
事がベターとなります。
ですがマカベオの個性が控えめの時、そのカバには白い花や白い
果肉の果実をイメージするエレガントな香味が広がり、口当たり
は柔らかく、スムースで優美さに満ちたものとなります。
今日、紹介するカバは真にそのタイプで、なかなかお目に掛かれ
ないスタイルです。そのエレガントさ故、ワインだけを楽しむ事
がベターですし、何かを食べながらこのカバを味わうのでしたら
素材の自然の甘味が生きた淡い味わいの料理や食べ物がベストな
パートナーとなります。



それを基に2種類のかまぼこにペアリングしてみました。たい、
のどくろをメインの食材として作ったかまぼこです。たいの方は
苦味が少なく、素材由来の甘味、旨味がシットリと広がります。
のどくろの方はたいのかまぼこより味わいが太く、心地良い苦味
のアクセントがあります。
マカベオの個性が明確に備わった所謂、スタンダードなカバなら
のどくろのかまぼこがベターですが、今日、紹介のエレガントな
スタイルのカバでしたら、たいのかまぼこがベストなチョイスと
なります。
他に合わせ楽しめる料理や食べ物なら「ホタテ貝のカルパッチョ、
オリーヴ・オイル&塩仕立て」、「丸大豆のざる豆腐を塩で」、
「キスの天ぷらを塩で」、「甘鯛の白ワイン蒸し、そして椀物」、
「鶏モモ肉の塩焼き」などがお勧めです。



そんなエレガントな酒質のカバがこちら!!
*Marques de Caceres Cava Brut
 マルケス・デ・カセレス、カバ・ブルット

飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,760円
ある様でなかなかないスタイルのカバをお楽しみ下さい。
Cava:vaですから「バ」ではなく、本来は「ヴァ」なのですが、
スペイン語ではvをヴと発音しませんので、それに倣いカヴァで
なく、カバと表記しました。




パーフェクトなコンディションのスパークリングワインは抜栓後
コルクは直ぐに上の画像の様に下部が広がります。それには瓶を
立てて保管してある必要があります。
当店で販売しているスパークリングワインは当店に到着後、一切
瓶を横向きに寝かせません。ワインをコルクに接触させない事で
コルクが弾力性を失わず、瓶に密に接し続ける為、ガス圧、香り、
味わいが良好に保たれます。

2021年2月11日木曜日

オール・ラウンダー

幕の内弁当、寿司詰め、そして普段の私達の食卓も。様々な
料理、食べ物が一堂に会しています。そしてそれぞれが個々
の風味を持っていて、必ずしも全てが同じ系統の風味を持つ
とは限りません。そんな時、ワインを合わせ楽しむとしたら
どうしますか?
それぞれに1種類ずつ合わせるなら別に問題は起こりません。
しかし、物理的にも、懐具合からもその合わせ方はなかなか
難しいでしょう。
ですがワインの多様性はあらゆる困難を解決してくれます。
ワインと料理の合わせ方には2通りの方法があり、お互いの
持つ要素を共通にし、波長を合わせリンクさせ、その結果、
マリアージュを創り上げる。あるいは料理や食べ物の余韻を
ワインで消し、口中をリセットする。この様な2通りがあり
ます。
今日は後者の方法で、一種の洋風の幕の内弁当を食べる時に
大活躍するワインを紹介します。ハンバーガーを食べながら
コーラを飲む。これもその方法です。つまり含有されている
炭酸ガスの力で口中を洗い流し、ニュートラルにする。これ
が出来るので食事中にソーダ(炭酸飲料)がありなのです。
今日はコーラではなく、スパークリングワインにその役目を
務めさせる訳です。
スパークリングワインもワインですから白もロゼも赤もあり
ます。但し赤のスパークリングワインは白やロゼと異なり、
非発泡性の赤ワインと同様の働きをすると見なした方が良く
リセット効果を求めるより、マリアージュを創造させる事に
主眼を置くのがベターと考えています。
よって、白かロゼのスパークリングワインでリセット効果を
求めるのですが、白とロゼの使い分けは次の様にすると良い
でしょう。
*白のスパークリングワインでリセットさせるなら
・酢を使った料理や食べ物
・柑橘類の要素が入っている料理や食べ物
・淡い味わいの料理や食べ物
・脂肪分の少ない料理や食べ物
・塩やポン酢で食す料理や食べ物
この様な料理や食べ物が一堂に会する時
*ロゼのスパークリングワインでリセットさせるなら
・醤油や味噌で調理した料理や食べ物
・脂肪分の多いコクのある料理や食べ物
・香辛料の効いた料理や食べ物
・醤油やソースで食す料理や食べ物
この様な料理や食べ物が一堂に会する時
牛肉のステーキ、ハンバーグ、鶏肉の唐揚げ、メンチカツ、
エビフライなどが満載で、ステーキソースとウスターソース
が付いています。
これらを考えますと、白のスパークリングワインでリセット
させたい食べ物は全くなく、ロゼのスパークリングワインで
リセットさせたい食べ物がほぼ全てですから、ここでは迷う
事無くロゼをチョイスします。
そして料理、食べ物とより良く調和させる為、ワインの香り
や味わいも気にするなら、Pinot Noir/ピノ・ノワと言う品種
で造った味わい深いロゼなら最適です。
ピノ・ノワで造ったロゼのスパークリングワインには上品な
フルーティーさがあります。これがソースのフルーティーさ
とマッチします。
ピノ・ノワで造ったロゼのスパークリングワインには動物の
赤身肉をイメージさせるニュアンスがあり、牛肉のステーキ、
ハンバーグ、メンチカツの持つ風味とマッチします。
色々な料理、食べ物が一堂に会し、合わせるワインに迷った
なら、そこはスパークリングワインに任せてしまいましょう。
「HottoMottoのスペシャル洋風バラエティ弁当」の様な幕の
内風の弁当に合わせて楽しむロゼのスパークリングワインは
こちら!!


*Chapel Hill Pinot Noir Rose Brut
 チャペル・ヒル、ピノ・ノワ、ロゼ・ブリュット

飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,800円

2020年12月12日土曜日

需要最盛期に向けスパークリングワイン続々入荷

かつてスパークリングワインと言えば、Xmasの頃くらいしか
この日本では需要がありませんでした。それが今では誕生日、
年末年始、披露宴、様々な祝い事で飲まれる様になりました。
そして日々の食事と共に楽しむ人も大勢います。つまり年間
いつでも需要がある訳です。
そうは言っても、その需要がピークに達するのはやはりこの
時期、Xmasから年末年始にかけてです。当店ではいつでも
40種類程のスパークリングワインを販売していますが、この
時期は通常、あまり取り扱っていない甘口を主体に20種類程
増やし、お客様の多様なリクエストに広く、深く応じられる
様にしています。
白はもちろん、ロゼのスパークリングワインも赤のスパーク
-リングワインもあります。
どの色のスパークリングワインにも辛口はもちろん、甘みを
感じるタイプや甘口もあります。
イタリア、スペイン、ドイツ、フランスなどのワイン伝統国
のスパークリングワインはもちろん、中国、インド、ロシア、
モルドヴァ、ルーマニア、ハンガリーと言った国のスパーク
-リングワインもあります。
普通サイズ(750ミリリットル)のスパークリングワインは
もちろん、マグナム・ボトル(2本分の1,500ミリリットル)
のスパークリングワインもあります。ですが、すみません。
ハーフ・ボトル(375ミリリットル)はありません。理由は
このサイズのスパークリングワインはコンディションを崩し
やすく(ガス抜けなど)、良い状態で楽しんでもらえないから
です。
色々なシーンで大活躍できる様、多種多様なスパークリング
-ワインを取り揃えています。詳しくリクエストして下さい。
それに最適なスパークリングワインをお勧め致します。




欠品中だったFranciacorta(Essense Rose)/フランチャコルタ
(エッセンス・ロゼ)も入荷して来ました。キャップ・シール
を取るときらびやかなミュズレが。見た目も、香りも、味わい
もゴージャスなスパークリングワインです。
このロゼのスパークリングワインにお勧めの料理は肉、魚関係
なく赤身肉をロゼ色に調理し、塩で味を調えるとベストな相棒
になります。
こんな具合に↓↓↓



*Antica Fratta 2015 Franciacorta Essence Rose
アンティカ・フラッタ15フランチャコルタ、エッセンス・ロゼ
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
6,000円

2020年8月15日土曜日

暑い、暑い、そんな時には、泡、泡。

暑い、毎日こんなにも暑くてはCOVID-19との戦いもあるのに...。
そんな時にはキリリと冷えたスパークリングワインの泡が口の中で
弾ける様を思い浮かべてみて下さい。もうスパークリングワインを
飲まずにはいられないでしょう。
今、この時、タイムリーに2種類のスパークリングワインが小布施
からやって来ました。栽培、醸造責任者の曽我さん曰く、これから
はスパークリングワインも小布施ワイナリーの看板商品になると。
それを裏付ける様に、ここ数年、発売されるスパークリングワイン
の凄さには目を見張るものがあります。
スパークリングワインもワインですが、発泡していないワインの為
のブドウとは少々性格の異なるブドウで一般的には造られています。
スパークリングワインの命は酸味です。豊かな酸味がある事で炭酸
ガスとバランスを取り、味わいを構成しています。
非発泡性のワインと発泡性のワインがあります。同じブドウ品種で
造られています。同じブドウですが収穫時期が異なります。通常、
スパークリングワイン用のブドウが先ずは収穫され、しばらくして
非発泡性ワイン用のブドウが収穫されます。
スパークリングワイン用のブドウは酸度を重視し、非発泡性ワイン
のブドウは糖度を重視し、それぞれ意図するレヴェルになった時点
で収穫されるのです。つまり、スパークリングワイン造りに向く様
にブドウが栽培されるのであって、非発泡性ワイン造りに使う為の
ブドウを転用しているのではないのです。
小布施ワイナリーでは、スパークリングワイン造りにも力を注ぐに
当たり、スパークリングワイン造りに向くブドウ作りを始めた事は
言うまでもありません。
ブドウの果汁を酵母でアルコール発酵させると、果汁の中にある糖
がアルコールと炭酸ガスに変化します。その時点でスパークリング
ワインなのではと思うかもしれません。この時点ではわずかに発泡
を感じる程度で、私達がイメージする口の中で泡が弾ける様な状態
ではありません。
スパークリングワインはこの様な状態のワインに再度、糖分と酵母
を加え、もう一度、発酵をさせ、十分な炭酸ガスを造り出します。
それが終わればスパークリングワインです。
小布施ワイナリーのスパークリングワインは2回目のその発酵を瓶
の中で行う伝統的製法(瓶内2次発酵)で造られていて、時間も、
手間も、労力もとても必要とします。そんな工程の全てに曽我さん
の情熱が降り注がれ、造り出されている訳です。
だから小布施ワイナリーのスパークリングワインにはハートを感じ
ます。心を打たれます。感動を覚えます。それを多くの方々に実感
してほしい。それを多くの方々と共有したい。そう思っています。
この機会に是非、曽我彰彦さん入魂、小布施ワイナリーのスパーク
-リングワインを味わって下さい。


伝統的製法(瓶内2次発酵)で造られたこのスパークリングワインは
瓶内2次発酵後の熟成期間に役目を終えた酵母がオリとなってワイン
と接している事で旨味成分がワインに備わります。
その旨味成分はミルキーさであったり、クリーミーさであったりし、
鶏肉の旨味がシッカリ詰まったスープととても良く合いそうな印象を
受けます。
それを基に鶏白湯ポタージュスープのカップ麺とペアリングしてみた
所、お互いのミルキーさ、クリーミーさが相乗し、至福のハーモニー
を奏でてくれました。これぞマリアージュ。幸せのひと時です。
飲み頃温度:7度がベストですが、鶏白湯ポタージュスープに合わせ
      楽しむのでしたら、ワインのミルキーさ、クリーミーさ
      を強調したいので、8~10度と少々高めの温度がベター
      です。
<軽く、まろやかな、やや辛口>




小布施ワイナリーの近年のロゼ・スパークリングワインの大きな
特徴はこの鮮やかな赤みを帯びた濃い色合いの外観です。とても
エレガントで高貴な印象を受けます。
この様な色をした果実の香りがこのワインにあると想像できます。
事実、ザクロ、アセロラ、ラズベリーを思わせるチャーミングな
香りがあり、フレッシュで清々しさを感じます。
ただそれだけで終わらない所が曽我さんのスパークリングワイン
の凄さです。奥に潜む深みを感じさせる香味(鴨肉や牛肉の料理
を食べたくなる様な)があり、このスパークリングワインが格の
高さを教えてくれます。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、わずかに辛口>
・牛肉とごぼうの炊き合わせ
・合鴨のソテー、クランベリーソース添え
こんな感じの料理と共にお楽しみ頂けます。

2020年6月12日金曜日

ゲスだなんて、そんな事はありません。

*現状を考慮し、ご来店の際は、確実にマスクの着用をして下さい。
マスクを正しくしていない方は入店できません。ご注意下さい。

*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。

「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」

その為に当店はできる限りの事を確実にして行きます。



Guess what!!(あのね、話したい事があるんだよ。)All ear?(聞いて
くれるかな?)
日本語でさえ、はし(橋)とはし(箸)がある様に、同じ発音の単語で
あっても全く異なる意味を持っている事が多々あります。下種、下衆、
下司は品のない、guessは推測する、そして、ghesは今日、紹介します
スパークリングワインの名(ゲス)。こんな感じに。
ゲスとは、ギリシャ語で「地球からの」と言う意味で、地球がなければ
ワインは生まれないと言う二者の関係性から名付けられました。Ghesは
ギリシャ語だったんだ。しかも荘厳な語源で。
このスパークリングワインに出会った時、てっきりguessと同じ意味で、
飲み手に色々語りたいから、ボトルの中の真実を言わせてもらってもOK
でしょうか?と言った意味を込めて、このワイン名にしたものと思って
いました。個人的にはその意味も込めてあると思っていますが...。
ゲスは北イタリア、ヴェネト州の高名な白ワイン、Soave/ソアーヴェの
No.1の生産者とされるPieropan/ピエロパンが造ったロゼのスプマンテ
(イタリア語でスパークリングワインの事)です。
ソアーヴェの原産地はヴェネト州の同じく高名な赤ワイン、Valpolicella
/ヴァルポリチェッラと隣接、一部は重なるエリアにあり、ソアーヴェと
ヴァルポリチェッラの両方を造る生産者が複数います。
ピエロパンもそうで、ソアーヴェよりも造る歴史が浅いものの、1999年
に畑を購入し、白ワインのスペシャリストが赤ワインも生産に乗り出し
ました。
ヴァルポリチェッラは通常、3種類の黒ブドウ(Corvina/コルヴィーナ、
Rondinella/ロンディネッラ、Molinara/モリナーラ)を使い、造ります。
黒ブドウとは果皮の色が深い紫色、黒みを帯びた紫色のブドウの総称で、
果皮の色素を果汁にどの様に移すかで、赤ワインだけでなく、白ワイン
もロゼワインも造る事ができます。
スプマンテ、ゲスはロゼで、コルヴィーナで造られています。ブドウを
圧搾し、果汁を搾り取り、その果汁に果皮を浸漬しながら発酵を進める
とその間に果皮の色素が果汁に移行します。果汁の色が希望のロゼ色に
なった時点で果汁と果皮の接触を止め、この果汁を更に発酵させます。
こうしてロゼワインが出来上がります。このロゼワインに酵母と糖分を
加え、更に発酵を行うと、炭酸ガスが生成され、スパークリングワイン
(スプマンテ)となります。
スパークリングワインにする為の2回目の発酵は、瓶内(伝統的製法の
瓶内2次発酵)で行ったり、大きなステンレスタンク(シャルマー製法)
で行ったりといくつかの方法があります。



ゲスはシャルマー製法で造られていて、この製法で造られるスプマンテ
(発泡性ワイン/スパークリングワイン)は、瓶内2次発酵製法のものと
比べると、フルーティーさが顕著、フレッシュで、軽快、ガス圧が柔和
である傾向があります。これは優劣の話ではなく、特徴の違いです。
スプマンテ「Ghes/ゲス」は下種、下衆、下司(げす)なのか、そうで
ないのか。色を見て、香りをチェックし、味わったなら、ゲスが決して
げすなんかでないと判ります。
外観:澄んでいます。色合いは中程度で、色調はピンク色を帯びつつ、
オレンジ色のトーンを感じるサーモン色です。グラスの中を立ち上る粒
は細かめで、その勢いは弱めです。液面の泡は細かめで、その持続性は
少なめです。
勢いが弱めで、持続性が少なめ、つまり、炭酸ガスの圧力が低めと言う
のはシャルマー製法の特徴です。
香り:イチゴのコンポート、アセロラのグミやキャンディー、完熟して
果皮にピンク色が明確にある白桃を思わせるヒント(アロマ)が上品に
立ち上ります。
ワインが空気に触れるとそのアロマが一層、華やかになると共に日本酒
で言う所の吟醸香(発酵の過程で酵母により生成される香り)がまるで
マスカットぶどうの様に広がります。
この華やかなアロマの広がり、吟醸香の広がりもシャルマー製法で造る
スパークリングワインが備える大きな特徴です。
味わい:ソフトでライトタッチ、和みのある口当たりです。アルコール
度数は大部分のスパークリングワインと同じ12%程と思いますが、その
度数を感じさせないまでの優美さがあります。
酸度は中、ミネラリーさも中、タンニン(渋味成分)は少なく、丸く、
優しい酒質です。
ガス圧は外観でチェックできた様に弱め、口中でのその広がりは優しく、
クリーミーなと表現できるアタックです。
そして、黒ブドウ、コルヴィーナに由来する少々のワイルドさ(血合い
のヒントであったり、赤身肉の鉄分を感じる)が味わいの中盤から終盤
にかけて現れ、優美さ一辺倒だけでない、味わいの深みを創り出します。
味わいの深みは原料ブドウの特徴により相違しますが、優美さが様々な
所で感じられる。これもまたシャルマー製法のスパークリングワインの
特徴です。



どうですか「Ghes/ゲス」?全然、下種、下衆、下司ではなかったです
ね。日本だと違う意味で捉えられてしまう可能性がありますから、日本
向けには別のワイン名の方が良かったかもしれません。
何れにしても「ゲスだなんて、そんな事はありません。」なスプマンテ
は心穏やかに、落ち着いて味わうにはベストな、また、瞑想にふける様
な状況でシットリと味わうのにもパーフェクトな酒質です。
そして、もし、何かをつまみにこのスプマンテを味わうのなら、醤油と
みりんで味わいを整えた淡く、繊細な味の料理がベスト・パートナーと
なります。Ghes、是非、味わって、和んで下さい。
*Ghes 2018 Vino Spumante Rosato Brut
ゲス2018ヴィーノ・スプマンテ・ロザート・ブリュット
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな、やや辛口>
3,000円


醤油とみりんの上品で淡い味わいの効いた煮穴子。このゲスにはこの様な
感じの料理、食べ物が良き相棒です。

2020年5月9日土曜日

ちょっと小休止。泡ならフランチャコルタでしょ。

*現状を考慮し、ご来店の際は、確実にマスクの着用をして下さい。
マスクをしていない方は入店できません。ご注意下さい。

*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。

「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」

その為に当店はできる限りの事を確実にして行きます。


「このワインにはこれをTo Go。」の連載をひと休みし、今日は泡物語に
酔いしれてみましょう。
発泡性ワイン(スパークリングワイン)は物理的にどこの国でも造る事が
可能ですので、ワインを造っている多くの国で造られています。そんな中
で、スパークリングワインの2大巨頭と言えば、イタリアのFranciacorta/
フランチャコルタと
フランスのChampagne/シャンパーニュでしょう。
大相撲で例えれば、東西横綱と言った所でしょうか?どちらが東でどちら
が西?そんな質問が出そうですが、人それぞれの考え方がありますので、
それぞれが考えれば良い事ですが...。

当店ではフランスよりイタリアの方が東に位置していますし、数年前から
イタリアワインの取り扱い、販売により注力していますので、イタリアの
フランチャコルタが東横綱の位置づけです。
フランチャコルタとシャンパーニュでは何が違うのか?造り方はどちらも
瓶内2次発酵
の伝統的製法で、原料となるブドウ品種は主にChardonnay/
シャルドネと
Pinot Nero(=Pinot Noir)/ピノ・ネロ(=ピノ・ノワ)です。
ここまではほぼ同じ様に感じるでしょう。
決定的な違いはフランチャコルタがハッキリとした果実味があり、温かみ
のある口当たりである事が多いのに対し、シャンパーニュは果実味よりも
複雑な香り(イースティーなと表現される様なパンの白い部分を思わせる
香りやマッシュルームなどの白っぽい色をしたキノコを思わせる香り)が
主体で、涼しいニュアンスの口当たりである事が多い。こんな感じの傾向
があります。
これはワイン用語で言う所のテロワールによるもので、ブドウが育つ環境、
ワインが造られ、育つ環境、それらを育てる、造る人の感性、国民性など
に影響を受けた結果、その様な違いが生まれると考えられます。
伝統的製法のスパークリングワインは、炭酸ガスを捕捉する為の瓶内での
発酵を始めてから商品化されるまでに、最低でも1年近くの時を要します。
フランチャコルタやシャンパーニュに関しては最短でも4,5年は必要で、
造り手が数種類造る中のトップワインになれば10年程、時には20年もの
年月を経てから市場に出て来る事もあります。
フランチャコルタやシャンパーニュが、他の伝統的製法のスパークリング
ワインと比べ、高価なのは商品化されるまでの時間(コスト)がかかる為
で、別の見方をすれば、そこまで時間をかけて造っているにも関わらず、
その価格なら高くはないのではと思える事もあります。
当店では基本的に、低価格(お手頃価格)で高額のワインに匹敵する品質
を備えたワインを売る事を主眼に置いていますので、価格の高いワインを
積極的に勧める事はしません。が、たまにはリッチに。そんな時があって
も良いのでは?


フランチャコルタが誕生したのは1961年。僅か60年程前の事です。そこ
はイタリア北部、ミラノの東、80km程の所に広がる氷堆積の丘陵地で、
丘陵地の北側には非常に美しい景色を望めるイゼーオ湖があります。この
湖が創り出す微気候がブドウに与える影響により、フランチャコルタには
ハッキリした果実味が備わると言われています。


ほぼ全てのワインが長い年月、長い歴史を通じて育まれ、評価され、名声
を勝ち取って来た中で、僅か、いや、たった60年で世界に名を馳せ、あの
シャンパーニュに肩を並べる。当店の見解では、越えてしまった。訳です
から、やはり東の横綱と言っても過言ではないでしょう。


彗星の如くワイン市場に現れ、輝かしい栄光を重ね、世界のトップに駆け
上ったフランチャコルタ。歴史は短くても、その存在感、世界に放つその
品質の輝きは、今の陰気な雰囲気を一変させてくれる華麗さに満ち溢れて
います。もう一度、言わせて下さい。こんな時ですから、たまにはリッチ
に。


新着のフランチャコルタを3種類、紹介させて下さい。そのエレガントな
酒質から「フランチャコルタの宝石」と称されるスパークリングワイン
を造り出しているのがAntica Fratta/アンティカ・フラッタです。
アンティカ・フラッタとの出会いは昨年のvinitaly(イタリア最大の国際
ワイン展示会)。アポありでもミーティング時間はたったの1時間だけ。
スケジュール表を見せてもらいましたが、空欄が全くなく、vinitalyでは
いつもこんな殺人的スケジュールだと言っていましたが...。短い時間の
中でテイスティングを交え、多くの事をレクチャーしてくれ、彼らの事
を大いに理解しました。
vinitalyは毎年4月に開催されます。今春はCOVID-19で壊滅的な影響を、
特にvinitalyの開催地のヴェローナも含めた、北イタリアは受けています
ので、開催中止となりましたが、果たして来春は開催が可能なのだろう
か?もう、イタリアへは行けないのではないだろうか?などと毎日毎日
考えています。


いけない。俺もフランチャコルタを飲んで、気分一新、気分一掃せねば。
それでは皆様にも味わって頂きたいアンティカ・フラッタの3種類です。
*Antica Fratta Franciacorta Brut
アンティカ・フラッタ、フランチャコルタ、ブリュット(左)
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
味わいの料理。チーズなら、シェーヴル・タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
4,500円
*Essence 2014 Franciacorta Rose
エッセンス2014フランチャコルタ、ロゼ(中)
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら、パルミジャーノ、チェダー。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
6,000円
*Quintessence 2007 Franciacorta Extra Brut Riserva
クイントエッセンス
2007フランチャコルタ、エクストラ・ブリュット、リゼルヴァ(右)
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
を使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口>
10,000円


フランチャコルタの弾ける泡の力も借りて、嫌な、暗い、この停滞した
雰囲気を弾き飛ばしてしまいましょう。明るい明日、明るい未来の為に。

2020年2月20日木曜日

Sekt/ゼクトとは?

ワイン文化が深く根付いていない国では発泡性ワイン(スパークリング
ワイン)をシャンパンと言ってしまう人がとても多くいます。残念です
が、この日本でも状況は同じです。
発泡している(炭酸ガスを含有している)ワインは英語ならSparkling
Wine/スパークリング・ワインと言います。スパークリング・ワイン
には様々な産地のものがあり、例えば、Champagne/シャンパーニュ
(英語でシャンパン)はフランスのシャンパーニュ地方で造られる炭酸
ガスを含有しているワインですので、スパークリング・ワインです。
この様な言い方をしてみましょう。「シャンパーニュはスパークリング
・ワインですが、スパークリング・ワインはシャンパーニュではない。」
どうですか?ピンと来ませんか?
つまり、シャンパーニュはスパークリング・ワインの一つの種類であり、
シャンパーニュ=スパークリング・ワインですが、逆のスパークリング・
ワイン=シャンパーニュは常に成立するとは限りません。
スパークリング・ワインの代表格とも言えるシャンパーニュ。いやいや
違うよ。と言う方もいらっしゃるでしょう。それはその通りです。私も
そう言いたい一人ですから。
シャンパーニュと同格、あるいはそれ以上のスパークリング・ワインは
世界各国、様々な産地で造られれています。イタリアならFranciacorta
/フランチャコルタやTalento/タレント、スペインならCava/カヴァ。
ドイツならSekt/ゼクト。などなど。
今日はそれらの中でもゼクトに焦点を当ててみたいと思います。ゼクト
は発泡していないワインを酵母、糖分と共に瓶詰し、その瓶内で発酵を
行い、炭酸ガスを含有するワインへ変化させたスパークリング・ワイン
の一種です。
この瓶内発酵でスパークリング・ワインを造る製法はシャンパーニュも
同じで、フランチャコルタ、タレント、カヴァもその製法で造られます。
この本格的な伝統的製法で造られるスパークリング・ワインは炭酸ガス
のアタックが強いのですが、クリーミーと表現できる様なきめの細かさ
があります。
その中でもゼクトがユニークな存在として人気があります。それは多く
の伝統的製法のスパークリング・ワインがChardonnay/シャルドネや
Pinot Noir/ピノ・ノワと言ったブドウで造られるのに対し、ゼクトは
ドイツのオリジナルのブドウ、Riesling/リースリングで造られるもの
もあり、香り、味わいが他と大きく異なり、とても個性的だからです。
リースリングは果皮の色が紫色ではない白ブドウですから、非発泡性の
ワインも、発泡性のワインも白しかできません。そして、発泡している
していないに関わらず、アロマが豊かで、酸味とミネラリーさの広がり
を基調とし、果実味が上品に凝縮した味わいをしています。
この様なタイプはシャルドネからも、ピノ・ノワからも生まれなく、真
にリースリングならではの個性、風味になります。輝きが高く、黄金色
をし、黄色い果実(かりん、黄リンゴ、パインを思わせる)の香りに、
黄色やオレンジ色の花(ユリ、バラ、キンモクセイを思わせる)の香り
も感じます。
この様な香りのリースリングのワイン(発泡性も非発泡性も)には甘酢
あんの料理(酢豚)、トロピカル・フルーツを使った食べ物(ピッツァ
・ハワイアン)、柚子を使った淡い味わいの料理(キスの天ぷらを柚子
塩コショウで)がとても良くマリアージュします。


ここに2種類のゼクト(どちらもMittelrhein/ミッテルラインのトップ
生産者、Ratzenberger/ラッツェンベルガーの)があります。左側は
鮮やかな濃い黄色でリッチな印象、右側は僅かにベージュのトーンが
あり、比較すると色合いは薄めです。
さあ、どちらがリースリングのゼクトでしょうか?リースリングから
出来るワインの色のイメージは黄色。だから答えは左のワインです。
見た所、どちらも白のゼクトに見えますが、右のゼクトは何故、黄色
だけでなく、ベージュの色調も感じるのでしょうか?白ワインなのに
ベージュの色調を感じる時、そのワインは果皮の色が紫色の黒ブドウ
で造った白ワインの可能性があります。
黒ブドウは果皮の色をワイン造りに使わなければ白ワインになります。
巨峰を食べた時の事を思い出してみて下さい。皮を剥いて食べます。
そうすると指が紫色に染まります。剥いた時に果汁が垂れます。その
果汁は白です。白い果汁に紫色の果皮を浸漬せず果汁に果皮の色素を
移さなければ白ワインになる訳です。ただ、僅かに色素が果汁に染み
出しますのでそれがベージュの色調としてワインに感じられる訳です。
黒ブドウ(Noir/ノワ)から造った白ワイン(Blanc/ブラン)。これ
をBlanc de Noir/ブラン・ド・ノワと言います。
ブラン・ド・ノワの特徴は外観だけでなく、香りと味わいにもあり、
多くのブラン・ド・ノワのワイン(発泡性、非発泡性に関わらず)は
苺ミルクを思わせるチャーミングな香り、穏やかな酸味でシルクの様
なしなやかな口当たりをしています。
映画、PRETTY WOMANの中で苺を食べながら白のシャンパンを飲む
シーンがありましたが、それがブラン・ド・ノワであったのなら良い
調和をしたでしょうが、もしそうでなかったなら...。
苺、ラズベリー、アセロラ等の果実と、あるいはそれらを使った料理
食べ物に合わせるのなら、香りの波長が同じですので、ブラン・ド・
ブラン、またはエレガントなタイプのロゼのスパークリング・ワイン
がお勧めです。
ワイン(発泡性、非発泡性のどちらも)と料理の相性の良さを決める
最重要要因はどちらにも同系の香りがある事。リースリングに甘酢、
パイン、柚子が合うのも、ブラン・ド・ブランに赤い果実が合うのも
お互いの香りがマリアージュするからなのです。
今週末から3連休。柚子塩コショウで食べる料理、酢豚、ピッツァ・
ハワイアンを食べながらリースリングのゼクトを、その後、苺を食べ
ながらブラン・ド・ノワのゼクトを楽しんでみては如何ですか?
*Ratzenberger 14 Riesking Sekt Burt
 ラッツェンベルガー14リースリング・ゼクト・ブリュット
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
4,000円
*Ratzenberger 10 Blanc de Noir Brut Sekt Brut
 ラッツェンベルガー10ブラン・ド・ノワ・ゼクト・ブリュット
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
4,000円


2019年12月21日土曜日

はじける泡いろいろ

スパークリングワインはその製法や原料となるブドウの組み合わせ
により、色々なタイプがあります。スパークリングワインもワイン
ですから白もロゼも赤もあります。
スパークリングワインの白、ロゼ、赤は発泡していないワイン同様
原料となるブドウの果皮の色を使うか、使わないか、あるいはどの
くらい使うかで決まります。果皮の色が黄色や緑色の白ブドウなら
ロゼや赤になる色素がありませんので、白のスパークリングワイン
しか出来ません。果皮の色が紫色の黒ブドウでしたら、果皮の色素
を果汁に全く移さなければ白に、少しだけ移せばロゼに、シッカリ
移せば赤になります。


スパークリングワインの製法には単に炭酸ガスをワインに注入し、
発泡性にする方法もありますが、ここではその製法ではなく、発泡
していないワインに糖分と酵母を加え、再び発酵させ炭酸ガス含有
のワインにするタイプに焦点を当てます。
・瓶内2次発酵で出来上がるスパークリングワイン
発泡していないワインを瓶に詰め、糖分と酵母をワインに加え炭酸
ガスを捕捉する発酵を瓶内で行う事でスパークリングワインを造る
製法。フルーティーさが控えめで、炭酸ガスの泡は細かく、ガス圧
が強い傾向があります。
・シャルマー製法で出来上がるスパークリングワイン
大型のステンレスタンクに入っている発泡していないワインに糖分
と酵母を加え、炭酸ガスを捕捉する発酵をステンレスタンクの中で
行う事でスパークリングワインを造る製法。フルーティーさを感じ
炭酸ガスの圧力が優しい傾向があります。
通常、スパークリングワインは白ブドウと黒ブドウの両方を使って
造るのですが、白ブドウだけ、あるいは黒ブドウだけで造る個性の
出やすいスパークリングワインが2タイプあります。
・Blanc de Blanc/ブラン・ド・ブラン(白からの白を意味)
白ブドウだけで造るスパークリングワインで、軽快で爽やかな酒質
をしている傾向があります。
・Blanc de Noir/ブラン・ド・ノワ(黒からの白を意味)
黒ブドウだけで造る白のスパークリングワインで、外観にベージュ
やオレンジの色を感じ、苺ミルクの様なチャーミングな香りがあり、
口当たりにまろやかさのある傾向があります。




発泡していないワインと料理との関係とは異なり、スパークリング
ワインと料理との関係はどちらかと言うと口の中に残っている料理
の風味を炭酸ガスでニュートラルにする(ハンバーガーを食べつつ
コーラを飲む事にあまり違和感がない様に)、いわば寿司とガリの
関係の様な、事にありますので、スパークリングワインを選ぶ時は
飲む人の好みを優先させてもOKです。



スパークリングワインの最需要期が到来しています。Xmas、New
Year Eve、New Yearを祝う際に是非、ワイン専門店厳選の珠玉の
スパークリングワインを大活躍させてあげて下さい。
スパークリングワインの白、ロゼ、赤、何れも1,500円から色々な
タイプを取り揃えています。


2016年12月1日木曜日

12月に最もスポットライトが当たるのは

12月になりました。最近では時期に関係なく消費されるワインとの認識
が強くなったスパークリングワインですが、それでも尚、1年で最も消費
されると思われるのが12月です。Xmasパーティー、年末カウントダウン
・パーティーなど、お祝い色の濃いスパークリングワインが大活躍する
シーンが目白押しです。
スパークリングワインとは炭酸ガスを含有しているワインの事ですが、
この日本で非常に多くの方に誤解されている事があります。それは、
全てのスパークリングワイン=シャンパン(フランス語でChampagne/
シャンパーニュ)であると。
これは完璧な間違いです。シャンパンはスパークリングワインですが、
色々あるスパークリングワインの内の一つの種類で、シャンパン=
スパークリングワインですが、スパークリングワイン=シャンパンでは
ないのです。このブログをご覧のワイン好きの方には是非、その違い
を理解し、スパークリングワインと言う単語とシャンパンと言う単語を
確実に使い分けて頂ければと思います。
更に知っておくと色々と役立つ事があります。スパークリングワインは
大抵の場合、2つの製法のどちらかで造られています。その製法とは、
・瓶内で炭酸ガスを捕捉する発酵をさせスパークリングワインを造る。
(瓶内2次発酵製法、伝統的製法、Methode Traditionnelle/メトード・
トラディシオネル、Metodo Classico/メートド・クラッシコなどと呼ばれ
ています。)
・ステンレススティールタンクの中で炭酸ガスを捕捉する発酵をさせて
スパークリングワインを造り、炭酸ガスがワインから抜けない程度の
圧力を加えながら瓶詰する。(Methode Charmat/メトード・シャルマ)




上の画像が瓶内2次発酵製法の流れです。④の段階で瓶詰するのか、
タンク詰めするのかが分かれ目です。どちらの製法にも共通する事は
🍇→破砕、圧搾→果汁→1回目の発酵→非発泡性ワイン→2回目の
発酵(瓶内orステンレススティールタンク内)→スパークリングワインと
言う行程です。




落ち着いた、深みのある香味があり、炭酸ガスのアタックが比較的
力強いスパークリングワインが良いのなら、瓶内2次発酵で造った
ものを。
フレッシュな果実味が豊かで軽やかな口当たりをした優しい酒質の
スパークリングワインが良いのなら、シャルマー製法で造ったものを
選ぶと良いでしょう。
当店ではスパークリングワイン最需要期を迎え、お客様の色々な
リクエストに対応できる様、2つの製法による様々な容量の商品を
取り揃えています。

2016年5月1日日曜日

この深み、豊かさは完璧に赤from 小布施

いつでも驚きは突然やって来るのですが、小布施ワイナリーがまたまた
私達をびっくり仰天させるクレレなスパークリングワインを発売しました。
そのスパークリングワインはPinot Noir/ピノ・ノワと言う高貴なブドウを
使い、完成まで5年もの時間を費やしています。Clairet/クレレとは赤
よりも淡く、ロゼよりも濃いと言う程の意味ですが、クレレと表示された
ワインを味わってみますと、そのほとんどは赤ワインを思わせる深み、
豊かさがあり、赤と言っても差し支えないレヴェルです。




今回、届きました小布施ワイナリーのクレレは濃い目の色合いで、色調
にほのかにオレンジ色を感じ、上の画像で言いますと、一番右側の様
です。
この様な外観をしているクレレ、ロゼもですが、複雑な香りと味わいをし、
味わいはタンニン(渋味)を明確に感じる酒質をしている事がほとんどで
既に述べた様に赤とさえ言えるのですが、小布施のこのクレレを実際に
味わうとその通りの酒質をしています。




こちらがピノ・ノワ100%で造ったクレレ、Clairet de Noir/クレレ・ド・ノワ
です。ノワ(黒)から出来たクレレと言う意味のフランス語で、ワイン用
のブドウは大きく白ブドウ、灰ブドウ、黒ブドウに分けられ、ピノ・ノワは
黒ブドウになるので、黒からのクレレになります。
長期に渡る熟成で複雑さが増し、元々ワインが備えていた香味がより
芳醇になりました。ドライフラワーやドライハーブスパイスを思わせる
香りを伴う熟成感に、鉄分を含む動物赤身肉をイメージさせる野趣さ
ある味わいがあります。
また、口の中に留まる残香はシナモンや八角などのスパイスを思わせ
日本のワインだからではないですが、オリエンタルな趣きを感じます。




ワインと料理の相性の良さを生み出す要因として両者に類似する要素
がある事を挙げられます。乾きものの定番、ビンナガマグロのキューブ
(ツナピコ)の香味に共通の野趣さを感じます。豚の角煮にオリエンタル
な類似するスパイシーさも感じます。
小布施のクレレ・ド・ノワを味わう時に、その様なポイントに着目した上
で食べ物を決めて頂き、両者をマリアージュさせてあげるなら、あっと
言う間に至福の世界へと旅立てます。





ピノ・ノワで造った日本初の伝統的製法(Champagne/シャンパーニュ
と同じ製法)のクレレなスパークリングワイン。本格的香味ゆえ、少々
構えて向き合う必要がありますが、時にはワインのつぶやきに耳を
傾け、じっくりと味わい、時を過ごすのも良いのでは。
このスパークリングワインも割り当て少量入荷の商品です。味わって
みたいと少しでも思ったなら、躊躇せずに即決して下さい。一期一会
です。

2016年3月19日土曜日

ベスト・スパークリングワイン@イギリス

イングリッシュ・ベスト・スパークリングワインは?それならRidgeview/
リッジヴューだよ。イギリスのワイン愛好家に尋ねたなら、その答えが
きっと返って来るでしょう。
リッジヴューはイギリスのスパークリングワイン生産者で初めて訪問
した思い入れの強いワイナリーです。ロンドンからそう遠くない南方
にあり、日帰りでも行ける所にあります。
2007年の訪問では、ロンドンから電車で南下し、ロンドンっ子が避暑
に選ぶ美しい海岸を持つ街、Brighton/ブライトンで車をレンタルして
向かいました。


ブライトンの街中から北へ約20kmですし、都会と違いのどかな郊外
を走りますので、1時間もかからずに到着します。リッジヴューは林
に囲まれた閑静な地にありました。周りには民家がほとんどなく、
木々がなければ地平線が見渡せる様なロケーションです。




イギリスNo1スパークリングワイン・メーカーとの呼び声が高いだけ
あって、数々の輝かしい受賞歴が壁に所狭しと飾られています。
この売店兼テイスティングルームは陽光が燦々と差し込み、窓の
外に目を向ければ自社畑の一つ全体を見渡せる間取りになって
います。




訪問者はそんな開放的な空間で原料ブドウを育む畑を眺めつつ
リッジヴュー入魂の秀逸なスパークリングワインの数々を味わい
お気に入りをその場で購入できます。




窓の外の風景はこんな感じです。イギリス=曇天のイメージが
ありますが、近年の気候、気象変動は確実に曇天日の減少を
もたらし、陽光溢れる晴天日を増やしています。
リッジヴューのスパークリングワインを造り出すブドウは3種類。
Chardonnay/シャルドネ、Pinot Noir/ピノ・ノワ、Pinot Meunier/
ピノ・ムニエです。それらをシャルドネだけで、あるいはピノ種
だけで、または3種類を様々な比率で組み合わせてと言った
具合に使い分け、10種類ほどのスパークリングワインを造って
います。




訪問した直後からしばらくの間、店で販売していましたが、輸入
の関係で販売を中断していました。当時の輸入元とは別の会社
が数年前から輸入を始めていましたので、販売を再会する事に
しました。
久し振りに酒質をチェックした所、その出来栄えは変わらず秀逸
で、間違いなくイングリッシュ・ベスト・スパークリングワインとの
考えを持ちました。
ワインは収穫年の違いによるブドウの性質の違いにより香味に
差異が必ず明確に現れますので、一概には言えませんが、当時
よりも果実味の存在感がシッカリと感じられる様になっていると
思います。
ブドウ樹の樹齢が高まった事、温暖化により年間の平均気温が
上昇し、ブドウの熟成度合が強まった事などが要因と考えられ
ます。
現在、4種類のリッジヴューを販売しています。白が3種類、ロゼ
が1種類です。上の画像で一番左がロゼ、残りの3種類が白です。
3種類の白の内、黒いラベルのワインだけはシャルドネを使わず
に造られているBlanc de Noir/ブラン・ド・ノワ(黒ブドウから造る
白ワインを意味)です。
残りの2種類の白はシャルドネを主体に造られたものとピノ種を
主体に造られたものになり、価格は黒いラベルのKightsbridge/
ナイツブリッジが7,000円(消費税別)、他が6,000円(消費税別)
です。
同じ生産者の原料ブドウ違いのスパークリングワインを同時に
比較しつつ、味わう試みは非常に面白いと思っています。皆様
も是非、挑戦してみて下さい。

2016年3月18日金曜日

世界のトップに君臨する時はもうすぐそこ

イギリスで凄いスパークリングワインが造られているらしいと聞きつけ、
実際に確かめに行ったのは2007年の事でした。ワイン醸造用のブドウ
を栽培するには寒すぎる、雨が多すぎる。だから、ワインの大消費国
ではあるけれど、生産国としては多くを期待できない。そう断言されて
いた時です。
しかし、可能性を求めて挑戦しているパイオニアは既にその地に腰を
据え、十分な結果を出していました。イギリスでのワイン造りに明るい
未来が約束されている訳があります。それはフランスのブルゴーニュ
地方北部のChablis/シャブリ地区やChampagne/シャンパーニュ地方
と同じ神に与えられた白亜質の大地を持っているからです。


上の画像がその白亜質の大地です。ロンドンより南部からドーヴァー
海峡にかけて広く分布しています。ワイン造りの為のブドウ栽培には
この性質を持つ土壌が最適な一つと言われています。


中でもその土壌の恩恵を最も受けるブドウはChardonnay/シャルドネと
Pinot Noit/ピノ・ノワです。この2品種は良質のスパークリングワインを
造る上で欠かせないブドウで、シャンパーニュもそれらから造られます
し、イギリスの多くのスパークリングワインも同様です。
イギリスのブドウ栽培、ワイン造りにとって追い風になっているのは、
地球の温暖化です。それに伴い、曇天が減り、北部にある国ですので
元々、強い日差しに加え、日射量が豊かになって来ている事です。
ブドウ栽培の適地が確実に極の方へとシフトして来ているのです。事実
平均気温が上昇して来ているシャンパーニュ地方の造り手は、今後、
その地で良質のシャンパーニュ(スパークリングワイン)を造り続ける事
が出来ないのではと不安視し、代替地(もちろんシャンパーニュ地方で
なければ、いくらスパークリングワインを造ってもシャンパーニュとは
呼べないのですが)を探し求めています。
イギリスのスパークリングワインの産地を訪問していた時、誰もが知る
超有名なシャンパーニュの造り手のヴィンヤード・マネジャー(ブドウ畑
管理の責任者)が畑探しのアドヴァイスを求め、造り手を訪問していた
事実を2回目撃しました。


今はロンドン以南がワイン用ブドウ栽培の主産地ですが、2080年には
驚きの状況になってしまう様です。畑は北方へと移動し、ロンドンより
北でシャルドネやピノ・ノワが、ロンドンより南方ではボルドーワインを
造る品種や南仏が産地の品種の適地になると。これではワインの世界
からボルドーと言う産地が消滅するかもしれないと言う推測を単なる嘘
と片づける訳に行かないでしょう。
次回から、イギリスからやって来た珠玉のスパークリングワインを紹介
します。驚愕の品質のイギリス産スパークリングワインをあなたにも。

2016年3月10日木曜日

モエ、流石と言うしか...。

Champagne/シャンパーニュはフランスのシャンパーニュ地方で誕生する
スパークリングワイン(発泡性ワイン)。シャンパーニュを名乗るには厳格
な規定をクリアしなければなりません。
シャンパーニュを造る生産者は約5,000。日本でも良く知られていて品質
も申し分ない造り手にMoet et Chandon/モエ・エ・シャンドンがあります。
あのDom Perignon/ドン・ペリニョンもモエ・エ・シャンドンが造り出す商品
です。
このモエ・エ・シャンドンは世界各地に進出し、シャンパーニュと同じ製法
でスパークリングワインを造っています。同じ製法で造っていても当然の
事ながらそこはシャンパーニュ地方ではありませんので、シャンパーニュ
とは名乗れません。


先日のカリフォルニア州Napa/ナパ滞在中にモエ・エ・シャンドンの関連
会社Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドンへ行って来ました。入手困難
なワインを造るワイナリーがクローズ・アップされる現代ですが、生産量
が多く、安定的に入手でき、品質も良く、安心して購入し楽しめる造り手
には根強い人気があります。


その証拠にその様な造り手のテイスティング・ルームや併設のレストラン
は大勢のお客様で賑わっていて、活気に溢れ、そこに集っている人々の
楽しそうな様子に同じ商いをしている身としてとてもうれしくなりました。
上の画像からは賑わっている様に見えませんが、駐車場はほぼ満車、
奥の建物の中には多くのお客様がいます。


モエ・エ・シャンドンの商品は取り扱いの輸入元との取引がない為、当店
では販売していません。販売できない商品なのに何故、行って来たの?
と疑問に思うかもしれません。
実はアメリカ合衆国内でしか購入できない限定ヴァージョンの商品があり
それを購入しに行ったのです。その商品が上の画像、ロゼ・スパークリング
ワインです。アート・ボトルの陽気な様がそのまま楽しめる酒質のロゼです。
ラズベリーのアロマがいっぱいに広がり、フレッシュで軽やか、味わう程に
活力がみなぎる様な感じになるエネルギッシュな酒質をしています。
モエ・エ・シャンドンならではの安心感。流石と言う他ありません。大手の
造り手のワインは面白みに欠けるとの指摘があり、個人的にもそう思う所
がありますが、それでも余りある良さを楽しめます。
カリフォルニア州に観光に行くのなら、是非、この様な大手のワイナリーも
訪問先の一つに加えてみて下さい。ワイン・カントリーの真っただ中に自分
もいるんだなと思いっきり実感できます。

2015年12月21日月曜日

キラリと輝くAngelina/アンジェリーナ

前回、紹介しましたGrace Vineyard/怡園酒荘のスパークリングワイン
Angelina/アンジェリーナは、収穫年表示のない商品でした。それらの
他に格上の収穫年表示の商品が1種類あります。
こちらは2009年に収穫したChardonnay/シャルドネ種を原料に、瓶内
での炭酸ガスを捕捉する発酵をさせた後、その状態のまま36か月間
熟成させ、商品化されました。
瓶内での炭酸ガスを捕捉する為の発酵が終了すると、役目を終えた
酵母がオリとなって瓶底に沈みます。そのオリが瓶内のワインと接触
した状態にある事を専門用語でSur Lie/シュール・リー(上に、オリ。
つまり、オリの上にワインがある)と言います。
シュール・リーをするとオリに含まれる旨味成分がワインへと還元し、
ワインの香味に深みが出ます。スパークリングワインの全てがこの
状態を経て造られる訳ではなく、炭酸ガスを捕捉する発酵を瓶内で
行うスパークリングワインの全てとその他の製法の一部になります。
発泡していないワインを瓶に詰め、そこに酵母と発酵に必要な糖分
を加え、発酵により発生する炭酸ガスをワインに含有させ、発泡性
のワイン(スパークリングワイン)にします。
炭酸ガスを捕捉する発酵は2回目の発酵になりますので、この製法
を瓶内2次発酵と言い、代表的なワインはフランスのシャンパーニュ
地方で造られるChampagne/シャンパーニュ(英語ではシャンパン)
です。


収穫年表示のない3種類のアンジェリーナの品質も半端ありませんが
2009 Brut Reserve/ブリュット・レゼルヴの品質は収穫年表示がある
シャンパンの中に入れてブラインドでテイスティングしたなら、間違い
なく上位に、もしかするとトップにランクされるかもしれません。
よどみのないクリーンな外観。鮮やかなグリーンのトーンを感じる色調
に輝きを湛え、白い花や白い果肉の果実を思わせる華やかさ、清らか
でフレッシュな香り、味わえばジューシーでエレガント。身体に染み入る
様な優美さがあります。
美し過ぎる故に、料理との接点が狭く、アンジェリーナの折角の香味を
台無しにしない様、気を配らなければなりません。好きな事をしつつ、
ワインそのものを純粋に味わってあげるのもベターな選択でしょう。
ラベルに輝くAngelinaのiの点。香味もキラキラと輝く宝石の如く、美を
放っています。年末年始はこのアンジェリーナと共にゴージャスさを
楽しんでみて下さい。
*Angelina 2009 Brut Reserve/アンジェリーナ2009ブリュット・レゼルヴ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな味わい
           の料理。
チーズなら・・・モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
・アマダイの蒸し物や椀物
・春巻きを餡の旨味で
・海鮮シュウマイを餡の旨味で    この様な料理と一緒に!!
醤油などの調味料の味わいを加えないで食す料理がベストです。

2015年12月20日日曜日

あなたはAngelina/アンジェリーナを知っていますか?

毎年毎年、約10,000種類のワインをテイスティングします。その中に必ず
強烈なインパクトを残してくれるワインがあります。2015年の上位4種類を
独占しているのがアンジェリーナと言うスパークリングワインです。


アンジェリーナは中国で初めてとなる瓶内2次発酵(あのシャンパンと
同じ伝統的製法)で造られたスパークリングワイン。造ったのは中国
のトップクラスの生産者であり、世界のワイン市場で最も注目されて
いるワイナリーのひとつGrace Vineyard/怡園酒荘です。
スパークリングワインは内包された炭酸ガスの影響で金属的な香味
を備えてしまう事が多々あり、その香味のいたずらにより、本来持つ
良さがかき消されてしまいます。
スパークリングワインもブドウから造られたワインですから、ブドウが
持つ果実味を感じたい。フレッシュなフルーティーさ、エレガントさを
感じたい。そう思いませんか。もちろん、落ち着いた深みも必要です
が、複雑すぎる熟成感、過度な重みは必要ないと考えています。
アンジェリーナは満を期してこの秋に商品化、発売されましたので
スパークリングワインとしてのコンディションが万全で、原料ブドウが
異なる4種類のワイン共に、形容するのなら「美」と言う単語が最適な
香味を飲み手に感じさせてくれます。


Chenin Blanc/シュナン・ブランと言うブドウから造られたシャープな
爽やかさを満喫できるスパークリングワインです。グリーンの色調
を感じる外観はフレッシュさ、クリーンさをイメージさせます。
香りはミントを思わせる爽やかさに加え、白桃や白い花を思わせる
華やかさに満ちています。味わいは清々しく、酸味の広がりに冷涼
さを感じます。生き生きとして一点の曇りもなく、リフレッシングさが
余韻に長く残ります。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
レモンやユズをかけて食す淡い味わいの料理にピッタリの逸品です。


Chardonnay/シャルドネと言うブドウから造られた果実味豊かで、
華やかさを演出してくれるスパークリングワインです。先程とは
異なり、グリーンの色調を感じません。色合いもより濃く、黄色
の色調が鮮明です。
香りはより熟した果実を思わせ、桃や梨の香りでも生果ではなく
コンポートを思わせます。味わいは果実味が凝縮し、丸みがあり
ジューシーさにハニーなニュアンスが伴います。
キスの天ぷらを塩レモンで食すのなら、先程のシュナン・ブランの
スパークリングワインの方が良く、レモンをかけないのなら、この
シャルドネのスパークリングワインがベターです。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>



Cabernet Franc/カベルネ・フランと言うブドウから造られていて、
このブドウはシュナン・ブランやシャルドネと異なり、果皮の色が
紫色をした品種で、赤ワインやロゼワインも造れ、果皮の色素
を果汁に移行させずに造る時だけ、白ワインとなります。
画像を見比べ、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、上の
2つに比べ、こちらのワインはベージュぽさを感じます。カベルネ
・フランなど果皮が紫色のブドウを黒ブドウと言うのですが、この
黒ブドウから白ワインを造ると、実をプレスし、果汁を採る時に
果皮からわずかに染み出る色素で果汁が色付き、この様な外観
になるのです。
これを黒ブドウから造った白ワインとの意味でBlanc de Noir(黒
の白)と言い、シュナン・ブランやシャルドネなど白ブドウからの
白ワインはBlanc de Blanc(白の白)と言います。
カベルネ・フランのブラン・ド・ノワは、ほんの少しですがタンニン
(渋味成分)を味わいの中に見つける事が出来ます。食材自体
に苦味旨味がある根野菜を使った料理、食材自体に血合いや
鉄分がある赤身肉を使った料理、焼き目をつけ香ばしさがある
料理と一緒に楽しめるスパークリングワインです。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
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Champagne/シャンパーニュ(シャンパン)だけがスパークリング
ワインではありません。シャンパーニュと同じ製法で造られた
驚きの品質のアンジェリーナはあなたに強烈なインパクトを与え
残す事でしょう。