マスクをしていない方は入店できません。ご注意下さい。
*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。
「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」
「このワインにはこれをTo Go。」の連載をひと休みし、今日は泡物語に
酔いしれてみましょう。
発泡性ワイン(スパークリングワイン)は物理的にどこの国でも造る事が
可能ですので、ワインを造っている多くの国で造られています。そんな中
で、スパークリングワインの2大巨頭と言えば、イタリアのFranciacorta/
フランチャコルタとフランスのChampagne/シャンパーニュでしょう。
大相撲で例えれば、東西横綱と言った所でしょうか?どちらが東でどちら
が西?そんな質問が出そうですが、人それぞれの考え方がありますので、
それぞれが考えれば良い事ですが...。
当店ではフランスよりイタリアの方が東に位置していますし、数年前から
イタリアワインの取り扱い、販売により注力していますので、イタリアの
フランチャコルタが東横綱の位置づけです。
フランチャコルタとシャンパーニュでは何が違うのか?造り方はどちらも
瓶内2次発酵の伝統的製法で、原料となるブドウ品種は主にChardonnay/
シャルドネとPinot Nero(=Pinot Noir)/ピノ・ネロ(=ピノ・ノワ)です。
ここまではほぼ同じ様に感じるでしょう。
決定的な違いはフランチャコルタがハッキリとした果実味があり、温かみ
のある口当たりである事が多いのに対し、シャンパーニュは果実味よりも
複雑な香り(イースティーなと表現される様なパンの白い部分を思わせる
香りやマッシュルームなどの白っぽい色をしたキノコを思わせる香り)が
主体で、涼しいニュアンスの口当たりである事が多い。こんな感じの傾向
があります。
これはワイン用語で言う所のテロワールによるもので、ブドウが育つ環境、
ワインが造られ、育つ環境、それらを育てる、造る人の感性、国民性など
に影響を受けた結果、その様な違いが生まれると考えられます。
伝統的製法のスパークリングワインは、炭酸ガスを捕捉する為の瓶内での
発酵を始めてから商品化されるまでに、最低でも1年近くの時を要します。
フランチャコルタやシャンパーニュに関しては最短でも4,5年は必要で、
造り手が数種類造る中のトップワインになれば10年程、時には20年もの
年月を経てから市場に出て来る事もあります。
フランチャコルタやシャンパーニュが、他の伝統的製法のスパークリング
ワインと比べ、高価なのは商品化されるまでの時間(コスト)がかかる為
で、別の見方をすれば、そこまで時間をかけて造っているにも関わらず、
その価格なら高くはないのではと思える事もあります。
当店では基本的に、低価格(お手頃価格)で高額のワインに匹敵する品質
を備えたワインを売る事を主眼に置いていますので、価格の高いワインを
積極的に勧める事はしません。が、たまにはリッチに。そんな時があって
も良いのでは?
フランチャコルタが誕生したのは1961年。僅か60年程前の事です。そこ
はイタリア北部、ミラノの東、80km程の所に広がる氷堆積の丘陵地で、
丘陵地の北側には非常に美しい景色を望めるイゼーオ湖があります。この
湖が創り出す微気候がブドウに与える影響により、フランチャコルタには
ハッキリした果実味が備わると言われています。
ほぼ全てのワインが長い年月、長い歴史を通じて育まれ、評価され、名声
を勝ち取って来た中で、僅か、いや、たった60年で世界に名を馳せ、あの
シャンパーニュに肩を並べる。当店の見解では、越えてしまった。訳です
から、やはり東の横綱と言っても過言ではないでしょう。
彗星の如くワイン市場に現れ、輝かしい栄光を重ね、世界のトップに駆け
上ったフランチャコルタ。歴史は短くても、その存在感、世界に放つその
品質の輝きは、今の陰気な雰囲気を一変させてくれる華麗さに満ち溢れて
います。もう一度、言わせて下さい。こんな時ですから、たまにはリッチ
に。
新着のフランチャコルタを3種類、紹介させて下さい。そのエレガントな
酒質から「フランチャコルタの宝石」と称されるスパークリングワイン
を造り出しているのがAntica Fratta/アンティカ・フラッタです。
アンティカ・フラッタとの出会いは昨年のvinitaly(イタリア最大の国際
ワイン展示会)。アポありでもミーティング時間はたったの1時間だけ。
スケジュール表を見せてもらいましたが、空欄が全くなく、vinitalyでは
いつもこんな殺人的スケジュールだと言っていましたが...。短い時間の
中でテイスティングを交え、多くの事をレクチャーしてくれ、彼らの事
を大いに理解しました。
vinitalyは毎年4月に開催されます。今春はCOVID-19で壊滅的な影響を、
特にvinitalyの開催地のヴェローナも含めた、北イタリアは受けています
ので、開催中止となりましたが、果たして来春は開催が可能なのだろう
か?もう、イタリアへは行けないのではないだろうか?などと毎日毎日
考えています。
いけない。俺もフランチャコルタを飲んで、気分一新、気分一掃せねば。
それでは皆様にも味わって頂きたいアンティカ・フラッタの3種類です。
*Antica Fratta Franciacorta Brut
アンティカ・フラッタ、フランチャコルタ、ブリュット(左)
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
味わいの料理。チーズなら、シェーヴル・タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
4,500円
*Essence 2014 Franciacorta Rose
エッセンス2014フランチャコルタ、ロゼ(中)
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら、パルミジャーノ、チェダー。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
6,000円
*Quintessence 2007 Franciacorta Extra Brut Riserva
クイントエッセンス
2007フランチャコルタ、エクストラ・ブリュット、リゼルヴァ(右)
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
を使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口>
10,000円
フランチャコルタの弾ける泡の力も借りて、嫌な、暗い、この停滞した
雰囲気を弾き飛ばしてしまいましょう。明るい明日、明るい未来の為に。
