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2020年6月20日土曜日

いつかまたpart2

Soave/ソアーヴェに行きたい。もう一度、行きたい。絶対にいつか

また行きたい。それがかなった時はレンタサイクルで大自然の中を
疾走するのも良いな。
この「いつかまたpart2」ではソアーヴェに実際に行った気になって
みましょう。ソアーヴェは前回、Veneto/ヴェネト州(北イタリア)
にあるとお話ししました。ロミオとジュリエットの舞台で有名な街、
Verona/ヴェローナからローカル電車で僅か20分ほどのS.Binifacio
/サン・ボニファチオが最寄り駅で、この駅からソアーヴェ村までは
徒歩で約30分です。




ソアーヴェ村を中心としたエリアで、村名と同じ名前の白ワインが
造られています。ソアーヴェは元々は丘陵地、小山の畑でブドウが
栽培され、ワイン造りが行われていました。
生産量を増やす為、平野部にも畑が拓かれ、そこで育まれたブドウ
でもソアーヴェが造られる様になると、酒質にばらつきが出始め、
斜面の畑のブドウで造った内容の充実したワインに対し、平坦地の
畑のブドウで造ったワインは香味が比較的穏やか(悪く言えば平板、
水っぽくメリハリがない)で、ソアーヴェと一括りにするのは問題
ありの状況となりました。
その解決策として、丘陵地や小山の傾斜地に元々あった畑で育った
ブドウで造るソアーヴェを区別する為、Soave Classico/ソアーヴェ
・クラッシコ(模範的な、由緒あるを意)と言う原産地呼称を造り、 
平坦地のワインと差別化を図ります。


最も著名なクラッシコのエリアはサン・ボニファチオ駅の北側正面
にあり、ソアーヴェ村の背後地になります。ヴァーチャル・ツアー
では駅をスタートし、北上、Monteforte d'Alpone/モンテフォルテ
・ダルポーネ村から小山、と言っても歩いて登ると結構、険しい、
を登り、道中にあるブドウ畑を散策、山を下り、ソアーヴェ村へと
進み、ソアーヴェ城を望みつつ、駅に戻ってみましょう。
ソアーヴェ・クラッシコの産地訪問ですが、先ず、出迎えてくれる
のはお手頃価格で高品質のスプマンテ(スパークリングワイン)を
市場に送り出す生産者、Riondo/リオンドのワイナリーです。中に
入っていませんので外観からの想像ですが、超近代的な設備があり、
クリーンな環境で、クリーンなワイン造りをしていると思います。
実際、彼らのワインを味わうとその想像が正しいと証明してくれる
酒質をしています。黒カビの生えた壁、薄暗い部屋、そんな環境で
ワインを造る事は今や非常識ですから。


リオンドの建物を左に北へ進みます。多くのワイン産地で言える事
ですが、結構、家があるのにほとんど誰にも会いません。皆、どこ
にいるんだ?と言いたいくらい静寂の世界が広がっています。


緩やかな小道を進んで行くと民家の間に小さな畑が点在しています。
0,5haもなく、手入れするのに少々気合が必要な家庭菜園の大きさ
ほどと言えます。
ブドウ畑と言うとどんな光景を思い浮かべますか?日本ですと棚状
にブドウ樹が仕立てられ、実は頭上に生る。これが一般的ですし、
馴染みある光景でしょう。でも、多くの場合、これとは異なる光景
がワイン産地には広がっています。
ブドウの樹を仕立てるのは自分の好き勝手にしている訳ではなく、
明確な理由があります。雨が多い、保水性の高い土壌で湿度が高い。
この様な時は、病害虫によるダメージを避ける為、ブドウの葉や実
が地面から離れている事が望まれます。だから日本では棚仕立てが
多いのです。
これからブドウ畑の広がる光景の中を進んで行きますが、畑ごとに
見える光景が違います。この違いは畑の所有者が違う、畑の管理者
が違うからである事が一般的で、それに加え、畑の地勢や土壌の質
なども違いを作る要因です。
同じ産地なのに、隣接した畑なのにそこに広がる光景にそれぞれの
特徴があり、他との違いがある。これは大局で見れば、専門用語で
言う所の「テロワール」。ワインのヴァリエーションの豊かさは、
このテロワールにも一因があります。
この辺りの住宅地の中に点在するブドウ畑はこんな感じです。何か
気が付く事がありますか?1枚の畑の様に見えますが、ブドウの樹
の仕立て方が2通りあります。樹が低く、地面からそう遠くない所
に枝が伸びている仕立て方と棚までは行きませんが、かなり高い
位置に枝が広がっている仕立て方です。
2通りの理由が考えられます。一つは、2人の所有者がいて、栽培に
対する考え方の違いが仕立て方の違いになっている。もう一つは、
テロワール(風通し、土壌、日照)の違いで仕立て方が決まった。
どちらでしょうか?それは今、判りません。今度、再訪する機会が
あった時、聞いてみる事にします。
住宅地を過ぎるとモンテフォルテ・ダルポーネ村に入って行きます。
ここではブドウ畑の中に民家が点在する風景へと変わります。いよ
いよワイン産地に来たな。と言った気分になります。


山裾に広がるブドウ畑は平坦地に拓かれ、住宅地の中にあった先程
の畑の手前の方のブドウ樹の仕立て方とほぼ同じ仕立て方(こちら
のエリアの方の樹はやや高め)のブドウ畑の光景が広がります。
山の裾野に畑がありますので、斜面から流出して来た土が堆積して
います。結果、粘土質の混じる土壌となり、保水性が比較的高く、
地表の湿度が高めになりますので、それに対応し、枝が高めになる
様に仕立てられています。
ここもクラッシコの原産地ですが、平坦地の畑ですので、レベルの
高いワインを造る為に低収量で、ブドウの選果をより厳しくする事
が求められそうです。
もっとも優れたソアーヴェ・クラッシコの誕生地は畑の後方にある
小山の中(傾斜地)にあります。一度、住宅地に戻り、小道を右折
し、山の中へと登って行きます。
写真でお判りの様に、この日は超が付く程の好天で、強い日差しに
干乾びてしまいそうになりながら、高温(猛暑に近い)の中、頂を
目指しました。


比較的なだらかな斜面に拓かれた畑に植えられたブドウ樹は日の出
からの陽光をシッカリと浴びられる様、東向き(イメージとしては
顔を東に向け、両手を広げると、東からの陽光をタップリと身体に
浴びられる感じです。)
斜面が東向きの為、西に傾いた太陽の陽がこの面には差しません。
だから、陽が差す時間に最大限の陽を浴びられる様(生育、光合成
の為)その様な植樹になっています。


こちらの畑も東向き。先程の畑から100mほど登った所にあります。
樹が細いので、樹齢が先程の畑の樹より若いと言えます。
向かいの山へと視線をずらすと、山間の平坦地にも、向かいの山の
斜面にもブドウ畑が広がります。これこそがワイン・カントリー。
こんな天気の良い日に自転車で巡ったなら最高です。


また少し登りました。ここに見える畑のブドウの樹の列は今までと
少々、違います。手前から奥に向かうと、列が右にカーブして行く
のが判ります。これはこの畑が東向きから南東へと向きが変わって
行く事を意味し、列の向きが曲がって行く事で常に陽光を正面から
受け止める事ができる様に配慮しているのです。


頂に近くなって来ましたから、斜面の傾斜がきつくなって来ました。
頂に到着です。山間のブドウ畑の間を走る道はたいてい未舗装です。
そして車1台分の広さしかなく、この画像の道には路肩がありますが
ない場合も多く、車で走る時は脱輪に最大限の注意を払わなければ
なりません。幸いにもまだ一度も脱輪をした事がありませんが。
頂にあるこちらの畑は植生栽培をしています。土壌の水分蒸発防止、
土壌の流出防止、益虫の宿確保など理由があります。この植生栽培
をしている場合、大抵の場合、オーガニック(有機農法)であると
言えます。


ここから先はソアーヴェの村に向かい、下って行きます。頂にある
最後の畑です。ここも植生栽培で、仕立て方も同じ、同じ所有者、
同じ栽培者の畑が続いている訳です。
小道に沿って左側にはオリーヴの樹が生えています。ブドウ畑の横
にオリーヴの樹、イタリア中部南部では一般的ですが、ヴェネト州
(イタリア北部)ではあまり一般的な光景ではありません。温暖な
中部や南部に一般的なオリーヴの樹がここにあると言う事は、この
地がいかに陽光に恵まれた地なのかを物語っています。
Wine person/ワイン・パーソン、そしてOlive oil person/オリーヴ
・オイル・パーソンの人にとってはたまらない風景です。


山を下り始めてすぐの所からサン・ボニファチオの駅やヴェローナ
の方面を望む位置にいます。緩やかな傾斜の南南西向きの斜面に畑
があります。
陽光をタップリ浴びられる様、カビが発生しない様に風通しを良く
する様、非常にきめ細かく手入れされた畑です。遠方の光景と共に
開放的でナチュラルなシーンを構成しています。
ソアーヴェ(原産地呼称)の地は石灰質、火山性土壌が主なのです
が、画像の真ん中やや右にピンク色っぽい所が見えるでしょうか?
これは石灰岩の切り出し場です。


ヨーロッパのワイン産地の多くは石灰質、石灰岩であり、有名な白
ワインのChablis/シャブリ、スパークリングワインのChampagne
/シャンパーニュの故郷もそうで、その地にも切り出し場があります。
石灰岩と言うと白っぽいと思いがちですが、ヨーロッパではピンク
色ぽい事も結構あります。


更に下ると、オリーヴ・オイル・パーソンにとってテンションMax
の風景が現れます。ブドウ畑の中にオリーブ畑が登場です。これが
あると言う事は、やはり陽光が豊かで温暖、雨量が比較的少ない地
であると改めて証明された訳です。でも、本当にヴェネト州でこの
光景が見られるなんて驚きです。


もう直ぐでソアーヴェ村の位置に下って来ました。この畑は西向き
です。人が顔を西に向け両手を広げ立っている。そんな様子を想像
し、この畑にいる。それが真にこの畑のブドウの樹たちです。
東からの陽光(午前中の)よりも、西からの陽光(夕刻の)の方が
エネルギーが大きく、ブドウの実への影響(日焼け、希望を超えた
過熟)の危険があり、西向きの畑でブドウを育てる時は葉を日よけ
に使うなどして慎重な管理がより一層、必要になります。


ソアーヴェ村の中心街です。昼時ですが、ワイン産地の街は本当に
人がいません。彼らは必要な時以外は外出しません。Stay st home.
日頃から実践しています。Sustainable/サステイナブル(持続可能
な)精神が根付いています。これは私たち日本人が大いに学ぶ必要
のある精神です。
明るいのに電気をつけている。用もないのにドライヴする。値段が
安いからと言って遠くの店にわざわざ買い物に行く。これ、みんな
サステイナブルな人がしない事です。COVID-19で新しいライフ・
スタイルを取り入れました。この際、更にサステイナブルな生活も
取り入れてみては如何でしょうか?
このソアーヴェ村のど真ん中にソアーヴェ・ワインのトップ生産者
であるPieropan/ピエロパンがあります。この画像が彼らの建物の
外観で、道路に面した1階の部屋は売店になっています。この建物
の奥(裏)に別の建物があり、そこが醸造所です。
著名な生産者のほとんどはアポなしでは会ってくれません。この日
は彼らを訪問する予定ではありませんでしたので、アポなしです。
そんな事は承知の上で、折角、ここにいるのだからと呼び鈴を押し
ましたが、無反応。
再プッシュしていると通りがかりの女性が「彼らは朝、出かけたよ。
会いたいなら約束しとかなくては駄目だよ。」と。判っていました
が...。


ワイン産地を訪れる時、2つの方法で、その地を理解する様にして
います。
生産者と約束し、彼らの案内でワイナリーや畑を実際に訪ね、彼ら
の事を奥深く学ぶ。
誰とも会う約束をせず、レンタカーで走って、歩いて、産地を探検
する様に巡り、その産地全体のテロワールを自分の感覚で捉える。
これを組み合わせると、その地の理解度はパーフェクト・レヴェル
にまで高まります。


寂しいですが、ソアーヴェ村を後にし、駅に向かいましょう。この
ソアーヴェ村で最もお気に入りの場所がここです。ワインで生計を
立てている村らしく村を守る門にはこんな装飾が施されています。
古のブドウ圧搾機、そして上にはソアーヴェ・クラッシコのワイン
瓶です。ワイン村、ソアーヴェ。観光地訪問も良いですが、この様
なワイン村を訪れ、ゆったりとした時間をリラックスして過ごす。
そんな楽しみ方も異国の地でしてみては如何ですか?


ソアーヴェ村中心地の外に出ました。ここから村を見渡すと中世に
タイム・スリップした感覚になります。かつて村を守っていた壁の
上にはソアーヴェ城が見えます。
日本でも城下町に行けば、悠久の歴史を感じますが、それとは趣を
異にする感覚をヨーロッパの歴史ある村では覚えます。これは隣の
芝は青く見える程度の憧れなのか。それとも...。


ソアーヴェ村の中心からだいぶ遠ざかりました。それでも尚、一面
ブドウ畑です。この画像は、ここからソアーヴェ村ですよと言って
いるのですが、これを見て驚く人がいるかもしれません。こんな道
で時速50キロで?これ普通です。センターラインがこの道にあった
なら、標識は70になっています。ところ変われば文化、習慣は違う。
海外へ行く事の醍醐味はそれを感じる事です。
更に進みます。そろそろ原産地呼称、ソアーヴェ・クラッシコの地
が終わります。約12km、3時間の徒歩での探索。レンタカーを運転
しての探索では感じ取れないものをシッカリと見聞しました。


COVID-19が収束し、海外旅行が解禁になり、ワイン産地の訪問を
計画するのでしたら、是非、相談して下さい。役立つ情報、助言を
差し上げる事ができると思いますので。
また行くぞイタリア。その時まで待っててくれよ。Ci vediamo!!





2020年6月17日水曜日

いつかまたpart1

滅多に誰ともすれ違わない。風の音や鳥の鳴き声しか聞こえない。
もし、ここで倒れてしまったら、心臓が動いている内に発見され
ないだろうな。と思ってしまう。ワインを造る為のブドウ畑は、
そんな環境の中にあります。もちろん全てがそうとは限りません
が。
大都会に住んでいる訳ではありませんが、店の前を通る車の騒音
にさらされる毎日。それが今は昼間でさえ、騒音と感じるほどの
音は聞こえなく、ブドウ畑のすぐ近くにまで来ているかの様です。
最後にブドウ畑を訪れたのは去年の12月。今は6月。もう6か月も
経ちました。6か月もの間、ブドウ畑を訪れていない時間が経った
なんて、ワイン産地をしばしば訪問する様になった2000年以降、
初めてです。
でも、恋しくないんです。あの静寂さの中の美しい景色が。騒音
から逃れたい衝動が起こらないのです。完全に自粛、巣籠モード
です。3密にならないから、積極的に行くべきなのに。
Stay at home.していた身体は、急に動かすとケガをし易い。急
にブドウ畑を訪問すると事故を起こし易い。ならば来るべき日に
備え、ワイン産地を、ブドウ畑を訪問した気になってみるか。と
言う事で、ヴァーチャル・ツアーをしてみたいと思います。
旅の目的地は北イタリア、ヴェネト州のSoave/ソアーヴェ村です。
ソアーヴェ村を中心としたエリアでソアーヴェと言う白ワインが
造られています。このワインは最も有名なイタリアワインの一つ
です。
ソアーヴェと言うと、かつては水替わりに飲める(水の様な酒質)
白ワインの代表格でした。平地にブドウ樹が植えられ、多収穫の
ブドウから大量生産された結果です。
高品質のワインを造る為には、肥えていない地にブドウ樹を植え、
収穫量を制限し、高品質のブドウの実を収穫する必要があります。
それをしさえすれば、高品質のワインができたも同然。ワインは
畑で造られると言われるくらいですから。
高い志を持つ生産者は、そんな水っぽいソアーヴェと決別する為、
険しい斜面で植樹数を制限し、厳しい選果により低収量を実現、
その実で味わいの充実した全く別物のソアーヴェを造り出します。
その様なソアーヴェに姿を変えるブドウがどんな所で栽培されて
いるのか。そこへ旅してみましょう。
でも、その前に。ブドウ畑を訪れるとこの様な光景をほぼ間違い
なく目にします。ブドウ樹が植わっている列の一番外側に。これ
にはどんな意味があるのでしょうか?バラが植えてある理由です。
お考え下さい。5択です。
①わざわざ畑まで来てくれた人への歓迎の気持ちを表す為。
②la vie en rose./バラ色の人生と言われる様に、皆の人生が幸福
や希望に満ちている様を願って。
③畑の光景に鮮やかな色どりを添える為。
④ブドウ樹よりも先にバラは病害虫による被害が出るので、その
症状を見て、ブドウ樹への予防、対応をする為。
⑤畑の所有者、畑の管理者がバラが好きだから。
どうですか?正解は画像の下に。


正解は④。バラの樹や花はブドウの樹、花、実よりも先に病害虫
に攻撃され、被害が発生するそうです。その為、ブドウに被害が
及ばない。あるいは及ぶ前に様々な策を取る事ができる。バラが
畑を囲む事で、ボディガードの様な役割を果たしている訳です。
ブドウ畑に行くチャンスがあったなら、バラの樹を見つけてみて
下さい。絶対ではないですが、きっとあるはずです。
次回はソアーヴェのぶどう畑を散策してみましょう。




当店からのお願いです。

*現状を考慮し、ご来店の際は、確実にマスクの着用をして下さい。
マスクを正しくしていない方は入店できません。ご注意下さい。

*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。

「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」
その為に当店はできる限りの事を確実にして行きます。

2016年12月5日月曜日

新たなA.V.A.の誕生か?

A.V.A./アヴァ、これはアメリカ合衆国政府が認定するブドウ栽培地域
でAmerican Viticultural Area/アメリカン・ヴィティカルチュラル・エリア
の略です。




アメリカ西海岸の新たなPinot Noir/ピノ・ノワの銘醸地として大注目の
A.V.A.Anderson Valley/アンダーソン・ヴァレー。この産地の北側の山
を超えた所にComptche/コンプチと言う街があり、この地の自然条件
がアンダーソン・ヴァレーと異なるユニークな特徴がある事から近い
将来、新たなA.V.A.として認定され、独自性を発揮するのではないか
と考えられています。




すれ違う車がほとんどない細く険しい山道をアンダーソン・ヴァレー
から北上し、コンプチの街の中心を西方に進むとこの地の銘醸畑
Oppenlander Vineyard/オペンランダー・ヴィンヤードへ続く側道の
入口が現れます。上の画像では奥方向がコンプチの街になります。




こちらがオペンランダー・ヴィンヤードです。小高い山に囲まれた
盆地のなだらかな傾斜地に畑が拓かれています。細い樹の畑も
あり、A.V.A.認定を見据えての畑拡張が進んでいます。




アンダーソン・ヴァレーにワイナリーを構える至高の造り手、Phillips
Hill Estate/フィリップス・ヒル・エステートが畑のポテンシャルに惚れ、
ブドウを譲り受け、造り始めたワインがこちらです。
今回で3連続の同ワイナリーのワインの紹介ですが、オペンランダー
のヴィンテージは2011年で前の2つとの正確な比較にはならないと
感じますが、アンダーソン・ヴァレーよりもエレガントでピュアな香味の
Valenti Vineyard/ヴァレンティ・ヴィンヤードのワインを更に軽やかで
チャーミングにした感じがオペンランダーと言えるでしょう。
同じ品種で造ったワインであっても、畑が異なれば香味も異なる。年
が異なれば、言わずもがなです。超限定品、新たなA.V.A.の予感の
コンプチの地で誕生した逸品を是非、味わってみて下さい。
*Phillips Hill Estate 11 Oppenlander Vineyard Pinot Noir
フィリップス・ヒル・エステート11オペンランダー・ヴィンヤード、ピノ・ノワ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら、パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
7,500円(消費税別)

2016年9月29日木曜日

こんなにもある未知のワイナリー

当店には日本の消費者の皆様にまだまだ馴染みの少ない、ワインと
イメージが結び付かない国からやって来たワインがかなりあります。
ヨーロッパからですとロシア、ルーマニア、モルドヴァ、イギリスなど、
アジアですと中国、インド、タイのワインがあります。
アジアは今までワインの消費ばかりが先行し、ワイン造りに関しては
遅れている、世界の基準に達していないとされていました。しかし、
それも今では過去の事。中国では驚きの品質のボルドースタイルの
赤ワインが多数誕生していますし、インドには恐らくアジアで最初に
世界基準に達したワインがあると認知されていますし、タイには常識
を覆す低緯度から品種個性の明確な優れたワインが誕生しています。




上の画像をご覧下さい。東南アジアです。ここにどれ程のワイナリーが
あると思いますか?先日、調べて驚きました。信じ難いエリアに所謂、
フルーツ・ワインなどでなく、ワイン醸造用品種からシッカリとワインを
造るワイナリーがいくつもあるのです。
東南アジアにあるワイン醸造用ブドウからワインを造るワイナリーは、
ミャンマーに2、タイに7、ラオスに1、ヴェトナムに8、カンボジアに1、
インドネシアに2あります。
タイのワインの品質は世界のワイン市場でも十分に認められています
し、実際に現地のワイナリーを訪問し、畑、醸造所を確認し、ワインの
品質も厳密にチェックし、全てを納得した上で店で販売していますので
ここで言うまでもありませんが、過日、味わったミャンマーの赤ワイン
には正直、ノック・アウトされました。




それが上の画像で、Myanmar 1st Vineyard Estate/ミャンマー・ファースト・
ヴィンヤード・エステートが造るAythaya/アイタヤです。Syrah/シラー主体
の赤ワインで、ラヴェンダーやブルーベリーの香りがあり、リッチな果実味
としなやかに主張する渋味(タンニン)を豊かなアルコールのヴォリューム
が支え、フルーツとオーク樽由来の成分の優美なハーモニーを感じる事
が出来る酒質をしています。シラーの典型的な赤ワインと言えるでしょう。
このワインは日本には輸入されていない様ですが、ミャンマーへ旅をする
機会があれば、出国時の空港ロビーにあるワイナリーの直売所で購入し
味わう事が出来ます。
ワインの完成度の高さにさえ驚かされますがそれがミャンマー産なのです
から、その驚愕度は筆舌に尽くし難いものがあります。こんな所にもこんな
にも素晴らしいワインが。時が変われば、常識も確実に変化します。東南
アジアのワイン、注目して行きましょう。

2016年8月27日土曜日

イタリアで最も東にある大農産地

南北に約1,300㎞に渡り国土を広げるイタリア共和国は20州からなり、
その20州が別々の国であるかの様に全く異なる風景、食文化を持ち
個性を発揮しています。北部イタリア、中部イタリア、南部イタリアなど
と便宜的に分けていますが、20州それぞれが超個性的なのですから、
大きく3つに分けて語るのは正確性に欠けそうです。
昨年の秋にトリノからナポリまで北へ東へ西へと行ったり来たりしつつ
レンタカーでワイナリーを無数訪問しながら南下しました。その時に州
をまたぐ毎に国境を超えたかの様な錯覚を覚えたものでした。
イタリアの多くの州が平野があっても直ぐに丘や山が迫り、地平線を
見渡せる地勢ではないのですが、Ancona/アンコーナからPescara/
ペスカーラそしてBari/バーリへと海岸沿いを進むにつれ、海岸線から
山や丘までの距離が広くなって行きます。




バーリがあるPuglia/プーリア州に入ると植物相が急変します。まるで
南国です。空の青さ、海の青さも眩い程に鮮やかになります。そして、
高くそびえる山は殆どなくなり、地平線が見渡せる様になります。




また、ブドウの樹の仕立て方が北中部イタリアとは全く異なり、私達、
日本人が山梨県勝沼町で見かける様なブドウ畑の光景になります。
このエリアまで来ると陽射しが容赦なく刺すように照り付けます。日本
では湿気が地表近くの湿気が高い為、ブドウの実を腐敗させない為、
頭上に実がなる様に樹を仕立てますが、当地では日焼けで実が傷む
事を防ぐ為、葉を屋根代わりに茂らせ栽培するのです。




見渡す限り農地です。この州が大農産地である事が明白に判ります。
棚仕立てのブドウ畑、オリーヴ畑、そしてまたブドウ畑と言った具合に。
プーリア州はかつて低価格ワインの大量生産地でした。大量にワイン
を造り、別所の大手ワイナリー(海外も含む)に売る、いわゆるバルク
ワインの一大産地だったのです。
しかし、1980年代以降、その形態が変化して行きます。イタリア全体が
その流れにあったのですが、量ではなく、質を追求し始めます。元々、
気候風土に恵まれた地でしたから、質を求めさえすれば、次元の違う
良質のブドウが出来る訳で、そのブドウでワインを造ればバルクワイン
などにしたら勿体ないラヴェルのワインが誕生するのです。




それを証明するかの様に2011年にワイン法で最上位にランクされる
統制保証原産地呼称ワイン(D.O.C.G.)に一度に4つのワインが認め
られたのです。
その4つはバーリの街からそう遠くはないCastel del Monte/カステル
・デル・モンテと言う地で誕生します。世界遺産の城もあるその地を
D.O.C.G.ワインと共に次回、紹介致します。




バーリの駅前です。かなり大きい駅なのですが、薄暗く、非常に静かな
雰囲気です。この駅の規模で夕暮れ時なら、日本ではこの様な光景を
決して見ないでしょう。
これを寂しいと感じるのか。静寂を喜んで受け入れるのか。個人的には
夕闇と共に訪れる無音の静寂さがワイン産地に滞在している時の最大
の楽しみの一つです。

2016年6月22日水曜日

初、初、初、初

一人で行った初めてのワインの主要生産国はフランス。2003年の事
でした。その時、どの産地を訪問しようかとあれこれ熟慮した結果、
行く事にしたのはフランス最長の大河の流域に広がるVal de Loire/
ヴァル・ド・ロワール(ロワール地方)でした。
滞在計画は下流から上流に向け、いくつかの主要な産地を巡ろうと
言うもので、パリ市内のモンパルナス駅からナントへ南下(正確には
南西へ)し、アンジュ、トゥールへと東進、パリへ戻るルートです。
ワイン法で規定された原産地で言いますと、Muscadet/ミュスカデ→
Anjou/アンジュ→Saumur/ソーミュール→Chinon/シノン→Vouvray/
ヴーヴレイを巡ります。




ミュスカデでの訪問先に選んだのは、ミュスカデの帝王と称えられて
いるLouis Metaireau/ルイ・メテロー(Domaine du Grand Mouton/
ドメーヌ・デュ・グラン・ムートン)です。ワイナリーはナントの街の南東
直線距離で約13キロメートルにある小さな農村サン・フィアクルにあり
ます。
ナントからサン・フィアクルまでの便利な公共交通手段がありません
ので、海外で初めて借りるレンタカーを海外で初の運転をし、目的地
へ向かう事になりました。しかも初の左ハンドル車で初の右側走行。
しかし、標識による方向の指示は明確で交通量は少なめ、数キロも
走れば慣れてしまうものです。初の海外ドライヴがタフだったと言う
印象は恐らく持たなかったと記憶しています。





ロワール地方訪問から10年以上が経ち、いきなりの故障などでPC
をいくつか乗り換えましたので、訪問時のルイ・メテローの画像が
もうありません。
上の画像はドメーヌの敷地に隣接する畑の方面からドメーヌの建物
を撮影したもので、ルイ・メテローのHPから転用しました。この畑は
下の画像でお判り頂ける様にゆるやかな傾斜を持つ丘陵になって
います。
緑色の☆を頂に、東西南北のそれぞれに向け、緩やかに下る地勢
です。この畑では原産地呼称(A.O.C.)ワインの使用原料に認められ
ているMelon de Bourgogne/ムロン・ド・ブルゴーニュ種が育まれて
います。
地勢により日射量、日照時間、気温、風向き等の自然条件が異なり
ますので、同じムロン・ド・ブルゴーニュ種を栽培しても収穫した時の
実の状態が異なります。
熟成に向くワインを誕生させる事の出来るブドウ、早くから楽しめる
ワインを誕生させる事の出来るブドウ、スパークリングワインを造る
のに最適な要素を備えたブドウと言った具合に。それらを単独、又
は組み合わせて描いた酒質に近づく様にワイン造りをします。




ルイ・メテローがミュスカデの帝王と言われる所以はその多様な自然
環境のメリットを最大限生かし、並ワインと言われていたミュスカデの
既成概念を打ち破る驚愕のワインを誕生させた事にあります。




既に十分、私達にインパクトを与えているルイ・メテローですが、この度
更なる衝撃を日本のマーケットに与えてくれました。自社畑に植わって
いる最古のブドウ樹のムロン・ド・ブルゴーニュでVin Mousseux/ヴァン
・ムスー(伝統的製法のスパークリングワイン)を造り出し、日本の市場
にたった120本だけ送り込んで来ました。
ルイ・メテローのトップ・キュヴェ、One 2013Muscadet Sevre et Maine
Sur Lie/ワン2013ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リーと比較
しつつテイスティングしてみましたが、外観も味わいもほとんど同じで、
唯一の違いと言えるのは炭酸ガスを含有しているか否かでした。
ムロン・ド・ブルゴーニュから造られたスパークリングワインを数回です
がテイスティングした事があります。しかし、それらは今回の様にその
品種個性を明確に感じる事はありませんでした。それを考えても、この
ルイ・メテローのスパークリングワインが異次元であるとお判り頂けると
思います。




敷地に隣接した先程の畑に植樹されているムロン・ド・ブルゴーニュ
の最も古い樹は樹齢79歳。1937年に植えられました。それらに加え
1945年植樹の樹から手摘みされたブドウでエクストラ・ブリュットは
造られています。
ミュスカデの帝王、ルイ・メテロー入魂の超レアものヴァン・ムスーを
このチャンスを逃す事なく味わってみて下さい。これからの季節なら
このヴァン・ムスーに合わせ、生で岩ガキを食すのが最高の楽しみ
になるでしょう。
*Louis Metaireau Extra Brut/ルイ・メテロー、エクストラ・ブリュット
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
セロリや大根、カブの塩浅漬け
スパゲッティ・ボンゴレ・ビアンコ
などにもベストマッチなスパークリングワインです。
3,500円(消費税別)
エクストラ・ブリュットとは、どの様な味わいをしているかの目安となる
表示で、ワインに残留する糖分が1ℓ中に0~6gある事になっています。
0gでも6gでもOKですので、辛さには差があり、優しい甘味を感じる事
もあります。

2016年6月18日土曜日

世界で唯一の女王畑

ドイツには色々な名前がついたブドウ畑があります。畑に日時計がある
所からその名もSonnenuhr/ゾンネンウーアー(日時計)。急峻な斜面で
焼け付く様な日差しが降り注ぐ過酷な環境にある所から名付けられた
Hoellenberg/ヘレンベルク(地獄山)。名付けられた経緯を知りませんが
Ungeheuer/ウンゲホイヤー(怪物)、Himmerreich/ヒンメルライヒ(天国)
そしてJungfer/ユングファー(処女)と言う名の畑もあります。
その様に色々な名を持つ畑がある訳ですが、世界中にたった一つしか
ない名が付いた畑がフランクフルト国際空港からそう遠くない所にあり
ます。





その畑の名前はKoenigin Victoriaberg/ケーニギン・ヴィクトリアベルク
(ヴィクトリア女王山)。大英帝国のヴィクトリア女王を虜にした白ワイン
を造り出したブドウが育まれた畑です。1800年代半ばの事ですから、
もちろん、今の女王ではありませんが。
旅先で口にしたRiesling/リースリングから造られた白ワインの味わいに
魅了され、そのワインの大ファンになりました。そのブドウを生んだ畑は
当時、既に名前があったと思いますが、ヴィクトリア女王を虜にした事で
女王直々の許しがあり、以後、ヴィクトリア女王山と呼ばれる様になった
のです。
実はドイツで初めて訪れた畑がここなのですが、女王山とは言いますが
線路に沿って拓かれた平らに限りなく近い緩斜面にこの畑はあります。
判り難いですが、上の画像でおおよその位置を確認できます。右斜め上
がフランクフルト国際空港です。その左側をマイン川が画像の左中央下
付近へと蛇行し流れています。
画像の左側の川の上に緑色の細い線が引いてありますが、それが線路
です。線路と川の間に小さな白い☆がありますが、そこが畑の所在地で
Hochheim/ホーホハイムと言う村の中にあります。
リースリングの銘醸畑のほとんどは急な斜面にありますが、ヴィクトリア
女王山があるホーホハイムは例外でその地勢にはありません。優位性
があるとすれば畑の直ぐそばを流れる川によるブドウ生育への好影響
をシッカリと受ける事が出来る立地だと言う事でしょう。




当店で販売しているヴィクトリア女王山の白ワインは1種類。十分に
完熟してから収穫されたリースリングで造られています。上の画像
のラベルを見ますと下の水色っぽい部分にKABENETT/カビネット
と言う単語が見えます。
カビネットとはドイツのワイン法で定められた格付けで、収穫した時
のブドウの果汁に含まれている糖分の割合による区分けです。昔、
カビネットのワインと言えば甘味を明確に感じるやや甘口の味わい
が主流でした。
しかし、辛口のワインの比率が増えるに従い、カビネットも辛めに
仕立てられる事が多くなり、銘醸ワインのカビネットですと僅かに
辛口のテイストで、甘味を感じる場合でもその程度は極僅かです。
Joachim Flick/ヨアヒム・フリックが造るこのワインも甘味は極僅か
で、爽やかな酸味を基調とし、白い果肉の果実のジューシーさが
上品に広がる軽やかな酒質をしています。気温が高く、疲れた身体
にエナジーを補給したいななどと言う状況で味わうには最適な1本
でしょう。
世界でたった一つ。ヴィクトリア女王公認、ヴィクトリア女王山畑の
ワインをこれから夏にかけて大活躍させてあげて下さい。
*Joachim Flick 2014 Hochheimer Koenigin Victoriaberg Kabinett
 ヨアヒム・フリック2014ホーホハイマー・ケーニギン・ヴィクトリアベルク、カビネット
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う
           淡白な味わいの料理。
           チーズなら、シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな、僅かに甘口>
3,000円(消費税別)

2016年6月16日木曜日

Mritage/メリテージの始まりはここから

アメリカ合衆国内で造られるフランスのボルドー・タイプのワインは
「Meritage/メリテージ」と呼ばれます。MeritとHeritageから誕生した
造語で文化遺産、国の伝統と言える価値あるものと言う程の意味
でしょうか。
1988年にメリテージ協会が設立され、市場へのアピールに成功した
事から、メリテージはアメリカ産ワインの中で確固たる地位を築き、
多くのワイン・ラヴァーが知る存在となりました。
このメリテージの誕生以前からカリフォルニア州、特にNapa/ナパで
Cabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョンを主体にした赤ワイン
が造られ、そのパイオニアとされるワインはInsignia/インシグニア。
Joseph Phelps/ジェセフ・フェルプスが造るナパの真の1級格付け、
ナパの最高峰と言われる逸品です。
そのインシグニアはどの様な所で造られ、どの様な背景があるのか。
そんな関心から、今春のナパ訪問時にジョセフ・フェルプスへ行って
来ました。どんな感じだったかと言えば、ワインもゴージャスですが、
ワイナリー、そこに満ちた雰囲気もゴージャスで、品位あるワインは
品格ある造り手から生まれるのだな、と。



ジョセフ・フェルプスはSilverad Trail/シルヴァラード・トレイルを北
(St.Helen/サンタレーナ方面)へ進み、Taplin Road/タプリン・ロード
へと右折した所にあります。
ワイナリーへの入口には木製の大きな門が建っています。この門
をくぐり、道なりに進むと中腹に木のぬくもりを感じる立派な建物が
見えて来ます。それがホーム・ワイナリーです。




ワイナリーへと進む道の両側にはブドウ畑が拓かれ、地勢や土壌
の違いによりいくつかの区画に分けられ、カベルネ・ソーヴィニョン、
Merlot/メルロやSyrah/シラーなどの黒ブドウ、Sauvignon Blanc/
ソーヴィニョン・ブランやViognier/ヴィオニエなどの白ブドウが植樹
されています。




道なりに坂を上ると広い駐車場に隣接しワイナリーがあります。
こちらではこの建物の眼下に広がる畑Home Ranch/ホーム・
ランチや周辺に点在する畑からのブドウを原料にワイン造りを
します。インシグニアはこのホーム・ランチで育まれたブドウも
使い、造られます。




こちらが来客用の主入口です。レッド・ウッドがナチュラル感を
醸し出しています。中に入るとすぐ右側がレセプションを兼ねた
売店で、別の場所にあるワイナリーで造られたChardonnay/
シャルドネやPinot Noir/ピノ・ノワのワインも含め、ほぼ全ての
ワインが購入できます。




建物内部はこんな感じです。木のぬくもりをマックスに感じ、
非常に落ち着いた気持ちにさせられる空間です。この左側
がテラスになっていて、ホーム・ランチのブドウ畑を見下ろし
ながらワイン・テイスティングを楽しめます。
テイスティングは予めの予約が必要で、テイスティングする
ワインが異なるいくつかの種類があり、好み、興味に応じて
選べます。




こちらがテラスです。眼下にはホーム・ランチ、目を上げれば
遥か遠くにはナパとSonoma/ソノマの境界となるMayacamas
/マヤケイマス山が見渡せます。
この開放的な空間でするワイン・テイスティングは日頃行って
いるテイスティングとは異なり、ワインをチェックすると言うの
ではなく、リラックスして純粋にワインの良さを楽しむもので、
ワイン好きの一消費者としてとても印象的なひと時を過ごせ
ました。
次回は、ブドウの収穫量が自然現象で多くなった時にのみ
造るジェセフ・フェルプスの末っ子ワインを紹介致します。

2016年5月7日土曜日

そこは全てが美しさに満ちて

取り引きのあるインポーターが新規に取り扱うとの事から出国直前に
訪問先に加わったワイナリーRutherford Wine Company/ルサフォード
・ワイン・カンパニー。




それほど大きくはない規模のワイナリーながら、7つのブランドを上手
に使い分け、ビジネスを展開している商売上手な会社です。ワインや
日本酒などアルコールの世界では、その様なビジネス上手の会社の
は商品の品質が?な事が多いのですが、この会社にはどうやら当て
はまらない様です。




ルサフォード・ワイン・カンパニーは著名なワイナリーも多数立ち並ぶ
この地の主要幹線道路のSilverado Trail/シルヴァラード・トレイル脇
にあり、ワイナリーの入口から奥の方に目を向けるとセレブが集う事
で有名なAuberge du Soleil/オーベルジュ・デュ・ソレイユが見えます。




上の画像がオーベルジュ・デュ・ソレイユをルサフォード・ワイン・
カンパニー方面から見た景色で、スパ併設のホテルにはリゾート
気分全開になれる異次元の空間が広がっています。
この建物を背に振り返りますと、そこには緑豊かな山々を背景に
広がるブドウ畑、そしてワイナリーの建物が点在するNapa Valley
/ナパ・ヴァレーを一望できます。
ここにはピクニック・エリアがあるのですが、ワイナリーで購入した
お気に入りのワインとケータリングした軽食のランチでゆるやかな
ひと時を過ごすのにはベストな場所です。




こちらがルサフォード・ワイン・カンパニーへの進入路です。道を奥
に目を向け、山の中腹を見るとオーベルジュ・デュ・ソレイユの建物
が灰色ぽく見えます。
ナパが世界的に有名になるきっかけを創ったのはRobert Mondavi
/ロバート・モンダヴィです。彼はイタリアからの移民で、イタリアと
言えばワイン、オリーヴ・オイル。故郷を愛するが故なのでしょうか
彼のワイナリーにはオリーヴの木が植えられています。
それに端を発した訳ではないでしょうが、ナパの多くのワイナリー
には同じ様にオリーヴの樹が植えられ、そこから収穫したオリーブ
で造ったオリーヴ・オイルはなかなかの絶品揃いです。




こちらがルサフォード・ワイン・カンパニーのヘッド・オフィス、直売所
を併設した醸造所です。階段を上り中に入ると左側がテイスティング
カウンターがある直売所、真っ直ぐ奥に進むとオフィス、ガラス張り
になっているスペース(右側)に行くと色々な用途に使える50㎡程の
部屋があり、その奥がワイン造りの為のスペースになっています。
7つのブランドを展開するルサフォード・ワイン・カンパニーが日本へ
送り込んで来た新商品はLander Jenkins/ランダー・ジェンキンスの
白ワインと赤ワイン。カリフォルニアのワインとしてはお手頃価格の
商品です。
次回はその2種類のワインを紹介致します。