2016年3月19日土曜日

ベスト・スパークリングワイン@イギリス

イングリッシュ・ベスト・スパークリングワインは?それならRidgeview/
リッジヴューだよ。イギリスのワイン愛好家に尋ねたなら、その答えが
きっと返って来るでしょう。
リッジヴューはイギリスのスパークリングワイン生産者で初めて訪問
した思い入れの強いワイナリーです。ロンドンからそう遠くない南方
にあり、日帰りでも行ける所にあります。
2007年の訪問では、ロンドンから電車で南下し、ロンドンっ子が避暑
に選ぶ美しい海岸を持つ街、Brighton/ブライトンで車をレンタルして
向かいました。


ブライトンの街中から北へ約20kmですし、都会と違いのどかな郊外
を走りますので、1時間もかからずに到着します。リッジヴューは林
に囲まれた閑静な地にありました。周りには民家がほとんどなく、
木々がなければ地平線が見渡せる様なロケーションです。




イギリスNo1スパークリングワイン・メーカーとの呼び声が高いだけ
あって、数々の輝かしい受賞歴が壁に所狭しと飾られています。
この売店兼テイスティングルームは陽光が燦々と差し込み、窓の
外に目を向ければ自社畑の一つ全体を見渡せる間取りになって
います。




訪問者はそんな開放的な空間で原料ブドウを育む畑を眺めつつ
リッジヴュー入魂の秀逸なスパークリングワインの数々を味わい
お気に入りをその場で購入できます。




窓の外の風景はこんな感じです。イギリス=曇天のイメージが
ありますが、近年の気候、気象変動は確実に曇天日の減少を
もたらし、陽光溢れる晴天日を増やしています。
リッジヴューのスパークリングワインを造り出すブドウは3種類。
Chardonnay/シャルドネ、Pinot Noir/ピノ・ノワ、Pinot Meunier/
ピノ・ムニエです。それらをシャルドネだけで、あるいはピノ種
だけで、または3種類を様々な比率で組み合わせてと言った
具合に使い分け、10種類ほどのスパークリングワインを造って
います。




訪問した直後からしばらくの間、店で販売していましたが、輸入
の関係で販売を中断していました。当時の輸入元とは別の会社
が数年前から輸入を始めていましたので、販売を再会する事に
しました。
久し振りに酒質をチェックした所、その出来栄えは変わらず秀逸
で、間違いなくイングリッシュ・ベスト・スパークリングワインとの
考えを持ちました。
ワインは収穫年の違いによるブドウの性質の違いにより香味に
差異が必ず明確に現れますので、一概には言えませんが、当時
よりも果実味の存在感がシッカリと感じられる様になっていると
思います。
ブドウ樹の樹齢が高まった事、温暖化により年間の平均気温が
上昇し、ブドウの熟成度合が強まった事などが要因と考えられ
ます。
現在、4種類のリッジヴューを販売しています。白が3種類、ロゼ
が1種類です。上の画像で一番左がロゼ、残りの3種類が白です。
3種類の白の内、黒いラベルのワインだけはシャルドネを使わず
に造られているBlanc de Noir/ブラン・ド・ノワ(黒ブドウから造る
白ワインを意味)です。
残りの2種類の白はシャルドネを主体に造られたものとピノ種を
主体に造られたものになり、価格は黒いラベルのKightsbridge/
ナイツブリッジが7,000円(消費税別)、他が6,000円(消費税別)
です。
同じ生産者の原料ブドウ違いのスパークリングワインを同時に
比較しつつ、味わう試みは非常に面白いと思っています。皆様
も是非、挑戦してみて下さい。