2016年12月1日木曜日

12月に最もスポットライトが当たるのは

12月になりました。最近では時期に関係なく消費されるワインとの認識
が強くなったスパークリングワインですが、それでも尚、1年で最も消費
されると思われるのが12月です。Xmasパーティー、年末カウントダウン
・パーティーなど、お祝い色の濃いスパークリングワインが大活躍する
シーンが目白押しです。
スパークリングワインとは炭酸ガスを含有しているワインの事ですが、
この日本で非常に多くの方に誤解されている事があります。それは、
全てのスパークリングワイン=シャンパン(フランス語でChampagne/
シャンパーニュ)であると。
これは完璧な間違いです。シャンパンはスパークリングワインですが、
色々あるスパークリングワインの内の一つの種類で、シャンパン=
スパークリングワインですが、スパークリングワイン=シャンパンでは
ないのです。このブログをご覧のワイン好きの方には是非、その違い
を理解し、スパークリングワインと言う単語とシャンパンと言う単語を
確実に使い分けて頂ければと思います。
更に知っておくと色々と役立つ事があります。スパークリングワインは
大抵の場合、2つの製法のどちらかで造られています。その製法とは、
・瓶内で炭酸ガスを捕捉する発酵をさせスパークリングワインを造る。
(瓶内2次発酵製法、伝統的製法、Methode Traditionnelle/メトード・
トラディシオネル、Metodo Classico/メートド・クラッシコなどと呼ばれ
ています。)
・ステンレススティールタンクの中で炭酸ガスを捕捉する発酵をさせて
スパークリングワインを造り、炭酸ガスがワインから抜けない程度の
圧力を加えながら瓶詰する。(Methode Charmat/メトード・シャルマ)




上の画像が瓶内2次発酵製法の流れです。④の段階で瓶詰するのか、
タンク詰めするのかが分かれ目です。どちらの製法にも共通する事は
🍇→破砕、圧搾→果汁→1回目の発酵→非発泡性ワイン→2回目の
発酵(瓶内orステンレススティールタンク内)→スパークリングワインと
言う行程です。




落ち着いた、深みのある香味があり、炭酸ガスのアタックが比較的
力強いスパークリングワインが良いのなら、瓶内2次発酵で造った
ものを。
フレッシュな果実味が豊かで軽やかな口当たりをした優しい酒質の
スパークリングワインが良いのなら、シャルマー製法で造ったものを
選ぶと良いでしょう。
当店ではスパークリングワイン最需要期を迎え、お客様の色々な
リクエストに対応できる様、2つの製法による様々な容量の商品を
取り揃えています。