2020年8月15日土曜日

暑い、暑い、そんな時には、泡、泡。

暑い、毎日こんなにも暑くてはCOVID-19との戦いもあるのに...。
そんな時にはキリリと冷えたスパークリングワインの泡が口の中で
弾ける様を思い浮かべてみて下さい。もうスパークリングワインを
飲まずにはいられないでしょう。
今、この時、タイムリーに2種類のスパークリングワインが小布施
からやって来ました。栽培、醸造責任者の曽我さん曰く、これから
はスパークリングワインも小布施ワイナリーの看板商品になると。
それを裏付ける様に、ここ数年、発売されるスパークリングワイン
の凄さには目を見張るものがあります。
スパークリングワインもワインですが、発泡していないワインの為
のブドウとは少々性格の異なるブドウで一般的には造られています。
スパークリングワインの命は酸味です。豊かな酸味がある事で炭酸
ガスとバランスを取り、味わいを構成しています。
非発泡性のワインと発泡性のワインがあります。同じブドウ品種で
造られています。同じブドウですが収穫時期が異なります。通常、
スパークリングワイン用のブドウが先ずは収穫され、しばらくして
非発泡性ワイン用のブドウが収穫されます。
スパークリングワイン用のブドウは酸度を重視し、非発泡性ワイン
のブドウは糖度を重視し、それぞれ意図するレヴェルになった時点
で収穫されるのです。つまり、スパークリングワイン造りに向く様
にブドウが栽培されるのであって、非発泡性ワイン造りに使う為の
ブドウを転用しているのではないのです。
小布施ワイナリーでは、スパークリングワイン造りにも力を注ぐに
当たり、スパークリングワイン造りに向くブドウ作りを始めた事は
言うまでもありません。
ブドウの果汁を酵母でアルコール発酵させると、果汁の中にある糖
がアルコールと炭酸ガスに変化します。その時点でスパークリング
ワインなのではと思うかもしれません。この時点ではわずかに発泡
を感じる程度で、私達がイメージする口の中で泡が弾ける様な状態
ではありません。
スパークリングワインはこの様な状態のワインに再度、糖分と酵母
を加え、もう一度、発酵をさせ、十分な炭酸ガスを造り出します。
それが終わればスパークリングワインです。
小布施ワイナリーのスパークリングワインは2回目のその発酵を瓶
の中で行う伝統的製法(瓶内2次発酵)で造られていて、時間も、
手間も、労力もとても必要とします。そんな工程の全てに曽我さん
の情熱が降り注がれ、造り出されている訳です。
だから小布施ワイナリーのスパークリングワインにはハートを感じ
ます。心を打たれます。感動を覚えます。それを多くの方々に実感
してほしい。それを多くの方々と共有したい。そう思っています。
この機会に是非、曽我彰彦さん入魂、小布施ワイナリーのスパーク
-リングワインを味わって下さい。


伝統的製法(瓶内2次発酵)で造られたこのスパークリングワインは
瓶内2次発酵後の熟成期間に役目を終えた酵母がオリとなってワイン
と接している事で旨味成分がワインに備わります。
その旨味成分はミルキーさであったり、クリーミーさであったりし、
鶏肉の旨味がシッカリ詰まったスープととても良く合いそうな印象を
受けます。
それを基に鶏白湯ポタージュスープのカップ麺とペアリングしてみた
所、お互いのミルキーさ、クリーミーさが相乗し、至福のハーモニー
を奏でてくれました。これぞマリアージュ。幸せのひと時です。
飲み頃温度:7度がベストですが、鶏白湯ポタージュスープに合わせ
      楽しむのでしたら、ワインのミルキーさ、クリーミーさ
      を強調したいので、8~10度と少々高めの温度がベター
      です。
<軽く、まろやかな、やや辛口>




小布施ワイナリーの近年のロゼ・スパークリングワインの大きな
特徴はこの鮮やかな赤みを帯びた濃い色合いの外観です。とても
エレガントで高貴な印象を受けます。
この様な色をした果実の香りがこのワインにあると想像できます。
事実、ザクロ、アセロラ、ラズベリーを思わせるチャーミングな
香りがあり、フレッシュで清々しさを感じます。
ただそれだけで終わらない所が曽我さんのスパークリングワイン
の凄さです。奥に潜む深みを感じさせる香味(鴨肉や牛肉の料理
を食べたくなる様な)があり、このスパークリングワインが格の
高さを教えてくれます。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、わずかに辛口>
・牛肉とごぼうの炊き合わせ
・合鴨のソテー、クランベリーソース添え
こんな感じの料理と共にお楽しみ頂けます。