2016年6月16日木曜日

Mritage/メリテージの始まりはここから

アメリカ合衆国内で造られるフランスのボルドー・タイプのワインは
「Meritage/メリテージ」と呼ばれます。MeritとHeritageから誕生した
造語で文化遺産、国の伝統と言える価値あるものと言う程の意味
でしょうか。
1988年にメリテージ協会が設立され、市場へのアピールに成功した
事から、メリテージはアメリカ産ワインの中で確固たる地位を築き、
多くのワイン・ラヴァーが知る存在となりました。
このメリテージの誕生以前からカリフォルニア州、特にNapa/ナパで
Cabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョンを主体にした赤ワイン
が造られ、そのパイオニアとされるワインはInsignia/インシグニア。
Joseph Phelps/ジェセフ・フェルプスが造るナパの真の1級格付け、
ナパの最高峰と言われる逸品です。
そのインシグニアはどの様な所で造られ、どの様な背景があるのか。
そんな関心から、今春のナパ訪問時にジョセフ・フェルプスへ行って
来ました。どんな感じだったかと言えば、ワインもゴージャスですが、
ワイナリー、そこに満ちた雰囲気もゴージャスで、品位あるワインは
品格ある造り手から生まれるのだな、と。



ジョセフ・フェルプスはSilverad Trail/シルヴァラード・トレイルを北
(St.Helen/サンタレーナ方面)へ進み、Taplin Road/タプリン・ロード
へと右折した所にあります。
ワイナリーへの入口には木製の大きな門が建っています。この門
をくぐり、道なりに進むと中腹に木のぬくもりを感じる立派な建物が
見えて来ます。それがホーム・ワイナリーです。




ワイナリーへと進む道の両側にはブドウ畑が拓かれ、地勢や土壌
の違いによりいくつかの区画に分けられ、カベルネ・ソーヴィニョン、
Merlot/メルロやSyrah/シラーなどの黒ブドウ、Sauvignon Blanc/
ソーヴィニョン・ブランやViognier/ヴィオニエなどの白ブドウが植樹
されています。




道なりに坂を上ると広い駐車場に隣接しワイナリーがあります。
こちらではこの建物の眼下に広がる畑Home Ranch/ホーム・
ランチや周辺に点在する畑からのブドウを原料にワイン造りを
します。インシグニアはこのホーム・ランチで育まれたブドウも
使い、造られます。




こちらが来客用の主入口です。レッド・ウッドがナチュラル感を
醸し出しています。中に入るとすぐ右側がレセプションを兼ねた
売店で、別の場所にあるワイナリーで造られたChardonnay/
シャルドネやPinot Noir/ピノ・ノワのワインも含め、ほぼ全ての
ワインが購入できます。




建物内部はこんな感じです。木のぬくもりをマックスに感じ、
非常に落ち着いた気持ちにさせられる空間です。この左側
がテラスになっていて、ホーム・ランチのブドウ畑を見下ろし
ながらワイン・テイスティングを楽しめます。
テイスティングは予めの予約が必要で、テイスティングする
ワインが異なるいくつかの種類があり、好み、興味に応じて
選べます。




こちらがテラスです。眼下にはホーム・ランチ、目を上げれば
遥か遠くにはナパとSonoma/ソノマの境界となるMayacamas
/マヤケイマス山が見渡せます。
この開放的な空間でするワイン・テイスティングは日頃行って
いるテイスティングとは異なり、ワインをチェックすると言うの
ではなく、リラックスして純粋にワインの良さを楽しむもので、
ワイン好きの一消費者としてとても印象的なひと時を過ごせ
ました。
次回は、ブドウの収穫量が自然現象で多くなった時にのみ
造るジェセフ・フェルプスの末っ子ワインを紹介致します。