2016年6月22日水曜日

初、初、初、初

一人で行った初めてのワインの主要生産国はフランス。2003年の事
でした。その時、どの産地を訪問しようかとあれこれ熟慮した結果、
行く事にしたのはフランス最長の大河の流域に広がるVal de Loire/
ヴァル・ド・ロワール(ロワール地方)でした。
滞在計画は下流から上流に向け、いくつかの主要な産地を巡ろうと
言うもので、パリ市内のモンパルナス駅からナントへ南下(正確には
南西へ)し、アンジュ、トゥールへと東進、パリへ戻るルートです。
ワイン法で規定された原産地で言いますと、Muscadet/ミュスカデ→
Anjou/アンジュ→Saumur/ソーミュール→Chinon/シノン→Vouvray/
ヴーヴレイを巡ります。




ミュスカデでの訪問先に選んだのは、ミュスカデの帝王と称えられて
いるLouis Metaireau/ルイ・メテロー(Domaine du Grand Mouton/
ドメーヌ・デュ・グラン・ムートン)です。ワイナリーはナントの街の南東
直線距離で約13キロメートルにある小さな農村サン・フィアクルにあり
ます。
ナントからサン・フィアクルまでの便利な公共交通手段がありません
ので、海外で初めて借りるレンタカーを海外で初の運転をし、目的地
へ向かう事になりました。しかも初の左ハンドル車で初の右側走行。
しかし、標識による方向の指示は明確で交通量は少なめ、数キロも
走れば慣れてしまうものです。初の海外ドライヴがタフだったと言う
印象は恐らく持たなかったと記憶しています。





ロワール地方訪問から10年以上が経ち、いきなりの故障などでPC
をいくつか乗り換えましたので、訪問時のルイ・メテローの画像が
もうありません。
上の画像はドメーヌの敷地に隣接する畑の方面からドメーヌの建物
を撮影したもので、ルイ・メテローのHPから転用しました。この畑は
下の画像でお判り頂ける様にゆるやかな傾斜を持つ丘陵になって
います。
緑色の☆を頂に、東西南北のそれぞれに向け、緩やかに下る地勢
です。この畑では原産地呼称(A.O.C.)ワインの使用原料に認められ
ているMelon de Bourgogne/ムロン・ド・ブルゴーニュ種が育まれて
います。
地勢により日射量、日照時間、気温、風向き等の自然条件が異なり
ますので、同じムロン・ド・ブルゴーニュ種を栽培しても収穫した時の
実の状態が異なります。
熟成に向くワインを誕生させる事の出来るブドウ、早くから楽しめる
ワインを誕生させる事の出来るブドウ、スパークリングワインを造る
のに最適な要素を備えたブドウと言った具合に。それらを単独、又
は組み合わせて描いた酒質に近づく様にワイン造りをします。




ルイ・メテローがミュスカデの帝王と言われる所以はその多様な自然
環境のメリットを最大限生かし、並ワインと言われていたミュスカデの
既成概念を打ち破る驚愕のワインを誕生させた事にあります。




既に十分、私達にインパクトを与えているルイ・メテローですが、この度
更なる衝撃を日本のマーケットに与えてくれました。自社畑に植わって
いる最古のブドウ樹のムロン・ド・ブルゴーニュでVin Mousseux/ヴァン
・ムスー(伝統的製法のスパークリングワイン)を造り出し、日本の市場
にたった120本だけ送り込んで来ました。
ルイ・メテローのトップ・キュヴェ、One 2013Muscadet Sevre et Maine
Sur Lie/ワン2013ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リーと比較
しつつテイスティングしてみましたが、外観も味わいもほとんど同じで、
唯一の違いと言えるのは炭酸ガスを含有しているか否かでした。
ムロン・ド・ブルゴーニュから造られたスパークリングワインを数回です
がテイスティングした事があります。しかし、それらは今回の様にその
品種個性を明確に感じる事はありませんでした。それを考えても、この
ルイ・メテローのスパークリングワインが異次元であるとお判り頂けると
思います。




敷地に隣接した先程の畑に植樹されているムロン・ド・ブルゴーニュ
の最も古い樹は樹齢79歳。1937年に植えられました。それらに加え
1945年植樹の樹から手摘みされたブドウでエクストラ・ブリュットは
造られています。
ミュスカデの帝王、ルイ・メテロー入魂の超レアものヴァン・ムスーを
このチャンスを逃す事なく味わってみて下さい。これからの季節なら
このヴァン・ムスーに合わせ、生で岩ガキを食すのが最高の楽しみ
になるでしょう。
*Louis Metaireau Extra Brut/ルイ・メテロー、エクストラ・ブリュット
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
セロリや大根、カブの塩浅漬け
スパゲッティ・ボンゴレ・ビアンコ
などにもベストマッチなスパークリングワインです。
3,500円(消費税別)
エクストラ・ブリュットとは、どの様な味わいをしているかの目安となる
表示で、ワインに残留する糖分が1ℓ中に0~6gある事になっています。
0gでも6gでもOKですので、辛さには差があり、優しい甘味を感じる事
もあります。