ボトルの中の真実は開栓し、そのワインを実際に味わった人が
知り得る事。そしてその真実が予想していた事と違っていたり
する事が発生するのも事実です。その時、どうするのか。これ
を思案するのもワインの楽しみの一つです。今日、紹介したい
イタリアワインはそんな一興のひと時もプレゼントしてくれる
ワインです。
ビアンケッロ/Bianchelloと言う地場品種で造った白ワインで、
ローカル色の強いワインですから原産地外のこの日本で出会う
事は多くはありません。
ビアンケッロのワインはレモンの風味のあるフレッシュな酒質
をしているとガイド本にありましたので、その爽快な様を思い
描きつつテイスティングしたのですが、酸味の強い白ワインに
ありがちな個性をシッカリ備えていました。
コルクを抜き、ワインをグラスに注ぎ、そのワインを観察して
みるとワインが放つ輝きがとても豊かです。この外観を呈する
白ワインは豊富な酸味を備えている事が通例です。そしてその
ワインは本来の姿を現す事がなく、クローズと表現できる状態
である事が多々あります。
それはこんな感じです。香りも、味わいも華やかで活き活きと
した果実味が控えめで、グレープフルーツの内皮、海藻を連想
するヨードのニュアンス、杏仁豆腐の様なフレーヴァー、貝類
の澄まし汁の様な香味を湛えています。
ワインが傷んでいる訳でも、そのフレーヴァーが不快な訳でも
ありません。烏賊、蛸、浅利、帆立貝を食した時に口中に残留
する香味、決してネガティヴな事ではありませんがセルロース
(ヴィニール、セロファン・テープ)を思わせるあの香味の様
でもあります。
寝起きでまだ寝ぼけている、シャキッとするまで少々、時間が
かかる。人間で言ったら、そんな感じでしょうか。ですから、
クローズしているワインは空気に触れ、酸化をする事で大きく
変身します。
シャキッとした後の本来の姿は見違える程、別物です。コルク
を抜いた1日目には感じられなかった香り、味わいが空気接触
を経た2日目にハッキリと現れます。
レモン果汁を思わせる弾ける様な爽やかさ、澄み切った青空の
様な清々しさ、気分がリセットされる様なリフレッシングさが。
1日目の硬水を思わせるビターなニュアンスが2日目には一点
の曇りもないピュアな爽快さへと。それがこのワインの本当の
姿です。
この様なスタイルである事を念頭にどうこの白ワインを味わう
のかを決め、楽しんで頂きたいと思います。尚、抜栓後3日目
には酸化による明らかな劣化を確認できます。無理でなければ
抜栓後2日目以内に消費する事をお勧めします。
・いかの姿焼き(塩焼きで)
・あさりと三つ葉のかき揚げ(天然塩で)
抜栓2日目にお勧めの相棒料理
・いかフライ(塩レモンで)
・たこのカルパッチョ(ポン酢仕立てで)
・塩茹でベビーほたて(ポン酢で)
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
*釣り銭不足を防ぐ為、5,000円以下の決済の際の
10,000円札での支払いはご遠慮下さい。
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
*店内の密回避、接客の際の動線確保の為、
先客が店内にいる際は店外でお待ち下さい。
*一度に入店できるのは3人までです。4人
以上での入店はお断りします。
*瓶の破損やその他の危険回避の為、子連れ
で入店はできません。
2023年の元旦に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
不自由になって3年目になりました。時間の経過は早いです。
色々な治療をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺
の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入
で感染症を患う可能性があります。
またこの右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染
し、体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性
が大です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。