2025年4月19日土曜日

サンジョヴェーゼの出番です。

サンジョヴェーゼ / Sangiovese、このブドウはイタリアが原産
で中部から南部にかけて栽培され、赤ワインになった時、赤身
の肉(魚も含め)を使った料理が欲しくなる様なフレーヴァー
を備えます。
出来上がるワインによって赤身肉を思わせるワイルドな感覚に
差があり、その差異を上手く利用し、料理と組み合わせ、両者
が奏でるマリアージュの完成を図ります。
赤身肉には血合いぽさ、鉄分ぽさを感じるフレーヴァーが必ず
あり、それは魚、動物に関係なく、そのニュアンスを利用して
ワイン選びをするのです。
鉄分ぽさはミネラリーさからも感じられますので白ワインにも
備わっている場合がありますが血合いぽさは白身肉(鶏や豚、
鯛や平目)に感じる事は殆どありません。血は白くないからで、
赤い所にしか感じません。赤身肉、時に白くはない肉(鮭)に
感じます。
注意深く接していると、色と色は連動していて、ワインなら白
には赤いイメージを抱きません。例えば苺、赤身肉、唐辛子と
言った
もの。赤には白いイメージを抱きません。例えば桃や梨、
白いクリームやチョコレートと言ったものを。
その事実を感覚として押さえておくとワインと料理や食べ物の
組み合わせを難しく捉える事なく、外観(見た目)をチェック
し、合わせるべきワインを推測できます。





今が旬の上り鰹と最近、手に入り易くなった鯨の刺身に合わせ
ワインを楽しみましょう。鰹は白身ではありません。鯨は白い
部位もありますが、ワインに合わせるのは血が滴る様な外観を
した赤身の部位です。
食べれば判る事ですが、刺身に血合いぽさがどの程度あるのか
は刺身をどかし、妻の色を見れば推測できます。上り鰹は妻の
色が変わっているものの、鰹の身と同系色で、強いて言うなら
ピンク色です。鯨の方は鮮血の如く、妻が真っ赤になっていて
血合いぽさ満載の様相です。
ワインとの相性をより緊密にする為、推測の正しさを証明する
為、実際に食べてみます。鰹は脂肪分が少なめで、瑞々しく、
血ぽさをあまり感じません。一方、鯨は推測した以上に野性的
で、ワイルドなフレーヴァーが満載のワインを必要とします。
当然の事ですが、血合いぽさがありますから、そのワインは赤
です。




もうお判りでしょうが、魚に白ワイン、肉に赤ワインではなく、
白身に白ワイン、赤身(白身でない肉)に赤ワインを合わせる
のが基本(正解)で、鰹と鯨の赤身には赤ワインを合わせると
良い訳です。
ここまででは刺身とワインのマリアージュは良いんじゃない、
悪くはないよねと言った程度で終わってしまう可能性が大です。
パーフェクト・マリアージュを目指す為、血合いぽさから来る
味わいの複雑さ、深みを考慮し、相応しい相棒のワインを探し
ましょう。
程度の差こそあれ、鰹にも鯨にも血合いぽさがあるのですから
ワインは赤で、同系の要素のあるサンジョヴェーゼの赤ワイン
でOKです。後は血合いぽさがどの程度、ワインに備わっている
のか。それを考慮し、サンジョヴェーゼで造った2種類の赤を
用意しましたので、是非、両者が奏でるマリアージュをご堪能
下さい。
尚、鰹も鯨も塩で食べても良いですが、より緊密な調和を図る
為、濃口醤油で、山葵や生姜は少なめ、そして葱や茗荷などの
薬味はなしがベストです。




[上り鰹の刺身の相棒ワイン]
*Villa Puccini 2021 Chianti Riserva
 ヴィッラ・プッチーニ2021キアンティー・リゼルヴァ

飲み頃温度:15~18度。
<優しいワイルドさのあるミディアムボディー>
2,***円
角々しさがなく、なめらかでしなやかな口当たりをしています。
果実味とアルコール分の優雅なハーモニーの中に渋味旨味成分
(タンニン)がきめ細かく溶け込んでいます。穏やかで和みの
ある酒質は鰹の瑞々しさと融合します。余韻に残る軽度の鉄分
ぽさと血合いのヒントが上り鰹の上品なフレーヴァーとリンク
します。





[鯨の赤身の刺身の相棒ワイン]
*Villa Puccini 2019 Vino Nobile di Montepulciano
 ヴィッラ・プッチーニ
 2019ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ

飲み頃温度:19度。
<複雑なワイルドさのあるフルボディー>
2,***円
香りに赤身肉を連想させる要素が明確にあります。味わっても
血合いのニュアンス、鉄分ぽさある複雑な深みが口中に豊かに
広がります。ジビエやレヴァー、鰻を使った料理を用意してと
言われている様です。鮪の赤身でも良いでしょうが、豊潤さは
鯨の赤身をコールするレヴェルです。赤身の鮮やかな鯨を探し
このワインと豊潤さを共演させてあげて下さい。 






WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

2023年の元旦に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
不自由になって3年目になりました。時間の経過は早いです。
色々な治療をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺
の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入
で感染症を患う可能性があります。
またこの右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染
し、体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性
が大です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。