2024年9月25日水曜日

未知との遭遇

フェニキア人や古代ギリシャ人によって持ち込まれたブドウ
の宝庫、イタリア。それらに加え自生していたブドウを人々
の知恵と努力でワイン用に育て上げ、今では固有品種として
各地に根付いたものを含めると満天星の如く無数のブドウが
ワインを造る為に栽培されています。
ワイン業界に身を置いて35年超。未知の品種などもうない
と思ったら大間違い。極めて時々ですが、こんな品種あった
のかと言う状況が発生します。
今日、紹介するワインを誕生させたのは自生していたそんな
ブドウです。「ロンガネージ/Longanesi」と言います。中部
の州、エミーリア・ロマーニャで極めて限定的に栽培されて
いるのですが、この品種のワインを取り扱うのは1997年
の当店開業以来初です。
インターナショナルなメジャー品種と異なり、この様なレア
なブドウからできるワインのスタイルはこうだと明言する事
は非常に難しく、飲用経験が乏しい為、よってロンガネージ
の赤ワインの外観、香りや味わいの説明はあくまでも今日、
紹介するワインにのみ該当する事になります。





*Primo Fiore 2022 Longanesi
 プリーモ・フィオーレ、ロンガネージ

飲み頃温度:19度。
<芳醇で豊潤なフルボディー>
1,***円
ブルーベリーのコンポートやリキュールを思わせる華やかさ
があります。香水や芳香剤の様に豊かに立ち昇ります。同時
にチョコレートやモカ・コーヒーをイメージする香ばしさが
全体に更なるリッチさを加えます。
口に含むとアルコールの温かみある厚みに支えられた柔和さ
にオイリーさを感じ、その感覚はルビー・ポートの様です。
ピュアな果実味、ラウンドな主張のタンニン(渋味成分)、
木樽に由来する成分の融合はジンファンデルと言うブドウで
造った超豊潤なワインと類似しています。
香りも味わいも私達が日頃、食中に楽しんでいるワインとは
異なるスタイルで、まるで酒精強化ワイン(ポート・ワイン、
マルサーラ、シェリーなど)の様です。
豊かな果実味のワインが欲しい時、超フルボディーのワイン
が欲しい時、脂肪分の多い、コッテリしたコクのある煮込み
料理にワインを合わせたい時、そんな時にピッタリのワイン
です。
・「春菊なし、玉子をタップリつけて食べる牛すき焼き」
・「ドゥミ・グラス・ソースをかけたフワトロのオムレツ」
・「ローリエの風味の少ないビーフ・シチュー」
この様な料理のある食卓でお楽しみ頂ける赤ワインです。





WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年半以上経ちました。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。