2024年9月22日日曜日

これが地味、テロワールです。

特に赤ワインに当てはまるのですが、野趣な、ワイルドなと
表現できるフレーヴァーを備えたワインがあります。それは
特定の品種から誕生するワインに多く見られます。
赤身肉を思わせる香味であったり、青魚の腸を思わせる鉄分
ぽさであったり、天然きのこを思わせる土っぽさであったり
と言う感じで。
そんな感じのフレーヴァーをワインに備えさせるブドウ品種
は数多くありますが、名の知れた所ですと、メルロ / Merlot、
ネッビオーロ / Nebbiolo、サンジョヴェーゼ / Sangioveseや
テンプラニージョ / Tempranilloがあります。
この様な品種で造られた赤ワインは、鮪や鰹の刺身、牛肉の
ハム、レヴァー・ペースト、鰻の蒲焼、焼き秋刀魚、うるか、
天然きのこの天ぷらや汁などがある食卓で大活躍します。
下り鰹や秋刀魚の旬を迎え、天然きのこの旬を控え、様々な
秋の味覚が出回る今、夜の外気温が下がって来た事もあり、
赤ワインを楽しむ環境が整って来ました。今日はCOVID-19
パンデミック前ですから約5年振りに入荷したイタリア中部、
東側に位置するマルケ州のサンジョヴェーゼのワインを紹介
します。
サンジョヴェーゼと言えば、マルケ州とは反対側の中西部に
位置するトスカーナ州が本場で、そこでのワインはジビエを
思わせる野趣なフレーヴァーと鉄分ぽさある力強い渋味成分
の主張を核とし、酸味とミネラリーさがその広がりを支え、
控えめの果実味が寄り添うと言った感じの酒質が一般的です。
Tボーン・ステーキやイノシシの煮込み、牛の胃袋の煮込み
の様なワイルドな料理の相棒ワインです。
一方、今日、紹介のマルケ州のワインは果実味としなやかな
アルコールのヴォリュームのハーモニーを基調とし、柔和な
酸味とまろやかな渋味成分がそこに優しく溶け込んでいると
言った感じの酒質で、鉄分ぽさある野趣さが控えめな事から
血の滴る様なステーキやジビエ料理ではなく、優しい味わい
で、タレやつけ汁の甘いニュアンスが添えられた鰹のたたき、
鮪の赤身の漬け、秋刀魚の蒲焼、煮穴子、タップリきのこの
ハッシュ・ドゥ・ビーフなどがお勧めの相棒となります。    




*Guerrieri 2023 Sangiovese
 グエッリエリ、サンジョヴェーゼ
飲み頃温度:15~18度。
<しっとりとした口当たりのミディアムボディー>
2,***円
豊かな果実味、しなやかな口当たり、アルコールの温和な
ヴォリューム感がこの赤ワインにはあります。この様な赤
ワインは玉子(特に半熟の黄身)と非常に良く調和します。
そしてリキュールの様な華やかな香りは醤油ベースの香り
高いタレと見事にリンクします。
そして、果実味の広がりの中に潜む動物赤身肉を思わせる
控えめな野趣さは、玉子にオブラートされその存在を脇役
にした牛肉のフレーヴァーと相乗します。
それを考えると「玉子をシッカリ絡めて食べるすき焼き」
は最良の選択肢の一つです。この季節、玉子を載せた月見
OOと言った食べ物を色々な所で目にしますが、「すき家
の月見すきやき牛丼」は調味タレのフレーヴァー、牛肉の
質感、玉子が包み込む全体の味わいが今日紹介の赤ワイン
に緊密に寄り添います。
特にお勧めのワインとの共演の仕方は、「すきやき牛丼を
玉子なしで買い、別途、購入の温泉玉子を2個トッピング
し、トロトロの黄身を具材にシッカリと絡めてから食べ、
ワインを飲む。」です。是非、その完璧とも言える調和を
実感して下さい。





WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年半以上経ちました。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。