2024年9月19日木曜日

それでもバルベーラはバルベーラだった。

イタリア北部を主な栽培地としているブドウ、バルベーラ /
Barbera。この品種から誕生する赤ワインは一般的に酸味の
活き活きとした広がりを基調とし、ピュアな果実味と温かみ
のあるアルコールの厚みがボディーを構成し、味わった時の
余韻には口中が熱くなる感覚があります。その様な酒質から
現地ではバルベーラの赤ワインをカルド / Caldo(熱を持つ、
熱い、強烈なと言った程の意味のイタリア語)なと形容して
います。
実際、バルベーラの赤ワインを味わってみますと、その多く
が余韻に明確なカルドさがあり、七味唐辛子のアクセントを
添えた料理と食卓で共演する様なワインとイメージして頂く
と良いでしょう。




今日、紹介のバルベーラのワインは少々、造り方が異なり、
それ故、多くのバルベーラのワインよりも果実味がリッチで
それはまるでコンポートやリキュールの様です。
そしてアルコールのヴォリュームも豊かで、チョコレートや
モカ・コーヒーを思わせる芳醇さもあり、そのニュアンスが
カルドさを感じ難くさせているのですが、それでも尚、品種
由来の個性は健在で本当に最後の余韻にカルドさをシッカリ
広げます。バルベーラはやはりバルベーラです。
異なる造り方はパッシート / Passitoと言い、収穫したブドウ
を陰干しし、実を乾燥させ、果汁中の水分を減らし、エキス
を凝縮させてから圧搾し、その果汁を発酵させると言うもの。
その乾燥度合いにより、アルコール度数は高いものの、辛口
に仕上げる事も、アルコール度数は高く、甘みもある豊潤な
タイプに仕上げる事もできます。
今日、紹介のワインはアルコール度数が14%あり、香りには
甘いニュアンス(コンポートやリキュール様の)があります
が、決して残糖分が多い訳ではなく(甘口ではなく)、果汁
の糖度を高め、出来上がるワインのボディーを豊かにする事
を目的としたパッシートです。





*Appassimento 2021 Barbera Passito
 アッパッシメント2021バルベーラ、パッシート

飲み頃温度:15~18度。
<しなやかな丸みのあるミディアムボディー>
3,***円




華やかな果実味、しなやかなタンニン(渋味成分)、そして
ふくよかなアルコール分の厚みが織り成すバランスに優れた
リッチさに合わせるのなら、玉子料理との相性が良い事から
「親子丼の頭に七味を少々」や「月見そばに七味を少々」。
カルドさに合わせるのなら、「ペパロニのピッツァ」や「鶏
もも肉の串焼きに七味をかけたいだけ」がこのワインの相棒
です。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年半以上経ちました。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。