1989年、ワイン業界に足を踏み入れた頃、摩訶不思議な事
がたくさんありました。いくつか例を挙げると、フランス
料理にはフランスのワインでなければダメ。日本料理には
ワインを合わせない。赤ワインは必ず常温で、白ワインは
シッカリ冷やして。コルクを抜いたらその日のうちに飲み
切る。汁ものにワインを合わせない。などなど。当時の俺
にはそうなんだと受け入れるだけしかない未熟者でしたが、
今では何てアホなと一蹴できる事ばかりです。
大都会は別として、田舎(俺のホーム、太田市など)では
ソムリエ?何それと言った具合でしたし、ワイン?飲んで
かっこつけてんじゃないよと言われかねない状況でした。
更に言えば1997年にワイン専門店、WINE HOUSEを開業
した時には、相崎のせがれ、頭がおかしくなっちゃったん
じゃないの?ワインの店を太田で開くなんて、ここは東京
じゃないんだからと言われたものでした。
あれから27年。変わっていない事もありますが、変わった
事は多くあります。先ず自分が大きく変わりました。核心
を知り、確信を持って、革新的になりました。ワインだけ
でなく、日本酒も、今までの常識を非常識に、既成概念を
ぶち壊し、新しい常識を創る、ワインや日本酒の可能性を
活かす器量を備えました。それは当店で接客を受けた人は
例外なく感じていると思います。
当店で受け取るのと同レヴェル、同価値、目新しさがある
情報を他店で受け取った事がありますか?絶対にないはず
です。だって、当店が提供する情報は時間をかけ、コスト
をかけて完成させた当店のオリジナルのものだからです。
ですからそんな情報をゲットしに当店、WINE HOUSEへ
是非、買い物にお越し下さい。
当店はワイン専門店ですが、小布施ワイナリーが少量造る
Sakeを季節限定で販売している事は周知の事実です。それ
に加え、新潟県小千谷の日本酒も密かに販売している事も
少しずつ知られて来ています。
小千谷には当家の総本家があり、その誼みと言う事もあり
ますが、そんな事だけで販売などしないと何度も言及して
います。食に妥協する事のない自分が自分の為に仕入れた
のが始まりなのですが、時々いる日本酒が欲しいお客様の
是非、飲んでみたいとのリクエストに応え、販売している
内に定番の取り扱いになったのでした。
淡く、軽快な日本酒を所望の方にはお勧めできません。味
に深みがある、余韻に原料米の旨味が残る、ワインと同じ
様に料理との相性の良さ、マリアージュを求めたい。その
時にはお勧め致します。
*IONO YAMAHAI JUNMAI GINJO 720㎖
伊乎乃 山廃 純米吟醸
飲み頃温度:低くても11~14度。
<華やかさと乳系の旨味ある深みが共存するやや辛口>
2,***円
ワインに洋風の料理を合わせ、楽しむ。日本酒に和の料理
を合わせ、楽しむ。多くの人がそうしていると思いますが、
ワインや日本酒の活躍の場はそこだけに留まりません。
当店はワインや日本酒の可能性を追求し、様々な楽しみ方
をお勧めしています。但し、決して奇を衒ってはいません。
試し、納得し、勧めるのに相応しいと判断したペアリング
だけを理論的説明を添え、案内しています。だから是非、
実践してみて下さい。ワイン、日本酒と料理が奏でる食の
世界が一層、豊かになるでしょう。今日は、日本酒とパン
(乳系の要素)が創造するパーフェクトなマリアージュを
紹介します。
ワインと同様、日本酒を料理、食べ物に合わせ楽しむ時、
両者に共通する要素、例えば両者に乳酸の存在がある、が
あればある程、両者の融合は緊密になり、マリアージュを
奏でる様になります。
ですので、先ずは日本酒の酒質をチェックし、そこにある
香りや味わいを構成する要素を知り、その構成要素と同系
の要素を備えたパンをチョイスする。これでマリアージュ
を創造する準備は完了です。
今日、紹介の日本酒は山廃造りの純米吟醸酒です。吟醸酒
ですが山廃造りの為、果実や花を思わせる吟醸香はとても
控えめです。
また、山廃造りがもたらす乳系の味わいの太さ、原料米の
味合いの深みを十分に感じ、白い根野菜を思わせる心地の
良い苦味のアクセント(地味)があります。
このタイプの日本酒はシッカリ冷えていない方が真の良さ
を発揮します。飲み頃温度は15度位の所謂、冷がベターで
ぬる燗でも良い位です。乳系の旨味を十分に引き立てつつ
パンのイースティーさ、クリーミーさに合わせます。
この日本酒の相棒となるパンは「クロック・ムッシュー」。
当店からそう遠くはないヴァンダラスト@太田市西本町で
買えます。
パン生地のイースティーなフレーヴァー、ハムと混在して
いるチーズのクリーミーな乳系の旨味、パンを包み込んで
いるベシャメル・ソースのシットリとした乳系の味わい、
これらが日本酒の味わいと共演します。
また、ベシャメル・ソースの穏やかな華やかさが日本酒の
控えめな吟醸香とリンクし、口中にリキュールの様な心地
良い香りを創り上げます。
乳系つながりが創り上げる日本酒とパンの完璧とも言える
マリアージュを是非、堪能して下さい。
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
1年経ちました。時間の経過は早いものです。色々な治療を
しましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目が
閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入により感染症
を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。