ワインは空気に触れる事でその香味に変化が現れます。酸化
と言う現象です。時に劣化する好ましくない酸化もあります
が、酸化による香りや味わいの変化(向上、発展)を楽しむ
のはワインを飲む際の醍醐味でしょう。
今日、紹介する白ワインはそんな変化を感じつつ、その時々
で合わせ楽しむべき相棒を変え、別々のマリアージュを完成
させ、数日間に渡りその良さを堪能できる1本です。
開栓直後は柑橘果実の内皮を思わせるビターなニュアンスが
あり、爽やかさと引き締まった口当たりを感じます。2日目、
3日目になるに従い、白い果肉の果実のコンポート様の香味
を感じ、華やかさと甘いニュアンスが勝って来ます。
それぞれの状態のワインを想像するなら、開栓直後はレモン、
ユズ、グレープフルーツと言った感じを、2日目、3日目なら
白桃、香水梨、ルビーグレープフルーツと言った感じを想像
して下さい。
フルーティーなと簡単にはひとくくりできない酒質の違いは
既に言及した様に相性の良いパートナーを異にします。柑橘
果実の存在感ある料理や食べ物からその存在感のない料理や
食べ物へと。
今日、紹介のワインを味わうのでしたら、是非、1日で全部
を飲み切らず、3日目まで飲み切るのを伸ばしてみて下さい。
その変化に大いに驚くでしょう。
ザ・スタンプ・ジャンプ2021リースリング
飲み頃温度:7度(開栓直後)、8~10度(3日目)
<フレッシュで爽快な辛口→リッチで華やかな、やや辛口>
1,***円
ワインの酸化の状態により、一緒に楽しむべき相棒が次の様
に変わります。
・開戦直後:フィッシュ&チップスにレモン、ユズの風味の
効いた白菜の浅漬け
・3日目:太田市八幡町にある「フローエス・ゲグルンツェ、
マイスター佐藤の生ハム」