ワインの多様性は皆様、既にご存じでしょう。色で分ければ
白ワイン、ロゼワイン、赤ワイン(最近はオレンジワインも
ありますが)と言った具合に3種類。味わいで分ければ軽快
爽快なタイプ、落ち着いた深みのあるタイプ、豊潤な果実味
に満ちたタイプなど、数えきれない程の酒質があります。
そんな多様性がワインの相棒とならない料理や食べ物が皆無
な状況を創り出します。あなたならではのペアリングがあり
ますか?
枝豆を食べながら何を飲みますか?ビールですか?実は枝豆
と一緒にでも楽しめるワインがあります。驚く程、イイ感じ
でマリアージュします。
たこ焼きを食べながら何を飲みますか?酎ハイですか?実は
たこ焼きと一緒にでも楽しめるワインがあります。たこ焼き
の味わいに注目しさえすれば、パーフェクトにマリアージュ
させる事ができます。
たこ焼きと言えばトロリとしたソースがかかっていると思い
がちですが、その様なたこ焼きとは一線を画すソースなしの
たこ焼きがあります。ご存じですか?
大阪生まれの「会津屋の元祖たこ焼き」です。生地に出汁の
深みのある味わい(旨味)がシッカリ備わっていて、その味
が蛸のピュアな味わいを引き立てます。これこそ本来のたこ
焼きだなと思わずにいられません。
その会津屋のたこ焼きに完璧に調和し、マリアージュを創造
するワインを見つけました。正確には予想していた酒質とは
かなり異なり、その結果、会津屋のたこ焼きの相棒になった
のですが。
ソースのフレーヴァーに如何に緊密にリンクさせるかですが、
会津屋のたこ焼きの場合、出汁のフレーヴァー(さば節)と
ワインが同じ方向を向いているか否かがポイントになります。
かつお節にも感じるのですが、節の出汁に感じるのはドライ
さと鉄分ぽさ、砂浜に打ち上げられた貝殻に鼻を近づけた時
に感じる香り、かすかに感じるカシューナッツ思わせる香味
です。
ワインと料理の密接なリンクは、何度も言及していますが、
両者に共通する要素(フレーヴァー)が多い程、生まれ易く
なります。だから閃いたのです。今日、紹介する白ワインを
テイスティングした時に。
ワインをテイスティングする時、そのワインの本質を見抜く
事に主眼を置きますが、そこで終わりではありません。どの
様に飲んだら、ワインの真価を余す所なく楽しめるのか。何
と一緒に味わえば、ワインの良さをもっと引き出せるのか。
など多くの事に意識を向けています。
今日紹介するワインをテイスティングした時、このワインの
相棒はアレだ。もうピンポイントで思いました。だから紹介
します。こんなペアリングもありだと。
残念ながら群馬県には会津屋はありません。しかし、世の中
は変わりました、群馬にいても会津屋のたこ焼きを食べられ
ます。ネット経由で購入できるからです。是非、通販で取り
寄せて今日、紹介のワインと食卓で共演させてみて下さい。
同じ方向を向いた食品(似た者同士)をペアリングさせれば
マリアージュが簡単に完成する。それを実感できるでしょう。
たこ焼きにだってワイン。不可能などないワインのタレント
を堪能してみて下さい。
会津屋、元祖たこ焼きの相棒のワインはこれ!!白ワインです。
*Verum 2021 Airen / ヴェルム、アイレン
飲み頃温度:11~14度。それ以上でもOK。
<骨太な味わい深さある辛口>
2,***円