多くの事が変わりました。ワインに関してです。こんな事を
言うとウソだろと信じてもらえないかもしれませんが、以前
はスパークリングワインを勧めると、スパークリングワイン
はワインじゃないからとか、シャンパンを下さいと言うので
いくらぐらいのが良いですかと聞けば、1,500円くらいのが
欲しいとか、そんな反応が結構ありました。
炭酸ガスを含有しているワインは、スパークリングワインと
言う様にワインですし、シャンパンはスパークリングワイン
ですが、スパークリングワインが全てシャンパンではない訳
で、ワイン消費途上国ではありがちな誤解のオンパレードの
日本でした。
その様な事は滅多になくなりましたが、今でも多々出会う事
があります。それはスパークリングワインの赤に関してです。
スパークリングワインに赤があるの?と言った感じです。
ワインや日本酒などの醸造酒は原料に含まれる糖分を酵母の
働きで化学反応(発酵)させ、アルコールを生成させます。
その発酵の際にアルコールと同様、生成されるのが炭酸ガス
です。ですから醸造酒は発酵が終了した段階では発泡性の酒
なのです。
つまり、ワインと言う醸造酒はブドウ果汁を発酵させ、発酵
が終わった時、発泡性ワインでして、スパークリングワイン
の様に強い発泡性ではありませんが、赤も含め全てのワイン
が発泡性ワインとして誕生しているのです。
簡単に言うと、その炭酸ガスをワインから逃がしたワインが
一般的なワイン(私達がワインと呼んでいる)で、炭酸ガス
を注入したり、糖分と酵母を加え、更に発酵を進め、十分な
炭酸ガスを生成、含有させたワインがスパークリングワイン
になります。
八幡町にあるフローエス・ゲグルンツェ、マイスター佐藤の
生ハム。それに合わせ楽しめる赤のスパークリングワインを
紹介します。
赤のスパークリングワインは様々な国で造られていますが、
中でもイタリア中部の州、エミーリア・ロマーニャは生ハム
と共にランブルスコ/Lambruscoと言うブドウで造った赤の
発泡性ワイン(イタリアではスプマンテ/Spumante)で名を
世界にとどろかせています。
勿論、現地では生ハム、その他の肉の加工品と共に楽しまれ、
パルマの生ハム、プロシュット・クルード/Prosciutto Crudo
やジベッロの生ハム、クラテッロ/Culatelloとの相性は筆舌に
尽くし難いものがあります。
太田市にはマイスター佐藤の生ハムがあります。プロシュット
やクラテッロがなくたってOK。ランブルスコのスプマンテと
ペアリングさせ、至福のマリアージュを堪能しましょう。
飲み頃温度:11~14度。
<エレガントなライト~ミディアムボディー、やや辛口>
2,***円
生ハムとの相性で前回言及した様にこのワインも真にフルーツ
そのものです。イメージは紫色、ブルーベリーです。生ハムと
特に相性の良いブルーベリーですから、このワインとの相性も
言わずもがなです。
ブルーベリーを思わせるフレーヴァーに満ちた赤のスプマンテ
とマイスター佐藤の生ハムのゴージャスな共演をあなたの食卓
で楽しんで下さい。