2023年6月24日土曜日

美し過ぎるカバ

Cava/カバ(カタカナで表記すれば本来、カヴァとなります
が、スペイン語ではvをヴと発音しませんので、カバと表記
しました。)とはなんでしょうか。動物じゃありませんよ。
カバとはスペインの発泡性ワインで、ワイン法で指定された
産地で、伝統的製法(瓶内で炭酸ガスを補足する発酵を行う)
により造られ、他にもワイン法で定められた規定を満たした
もののみがカバと名乗る事ができます。



色の付いたエリアがカバの生産が可能な産地です。特に東部
のバルセロナ近郊がカバ生産の中心地です。


白とロゼがあり、赤のカバはありません。ワイン法で甘口も
OKですが、あまり出会う事はなく、その大部分が辛口です。
また、他のスパークリングワインと比べ、フルーティーさが
控えめな事が多く、キリリと引き締まった口当たりで、超が
付く程の辛さを感じるものもあります。
その事から生の魚介類、ミネラリーさ豊富な根野菜、軟骨や
砂肝の様な苦味旨味が豊かな食材を使った料理の相棒として
最適です。
カバの白の多くはMacabeo/マカベオ、Xarel-Lo/チャレロ、
Parellada/パレリャーダの3品種を使い造る事が多く、その
組み合わせで酒質が異なります。
一般的にマカベオを主体に造り、既に言及したタイプの酒質
に仕上げます。一方でチャレロやパレリャーダを主体に造る
とそのワインは白い花や果実の華やかさに満ちた酒質となり、
力強さより優雅さ、エレガントさを感じるワインになります。
こちらのタイプの場合、生ではなく、調理した魚介類の方が
良く、特にホタテ貝やタラなどの比較的淡い味わいの白身魚
を使い、優しい味わいに調理した料理と好相性となります。




今日、紹介する美し過ぎるカバはこのタイプのカバです。

*Marques de Caceres Cava Brut
 マルケス・デ・カセレス、カバ・ブリュット

飲み頃温度:8~10度。もう少し低くてもOK。
<エレガントなフルーティーさある辛口>
2***円
初め長十郎梨、グレープフルーツなどビターなニュアンスの
ある果実のヒントを感じます。マカベオの個性と言えます。
次第にハニー&フローラルさが強まり、とても華やかになり
ます。ルビーグレープフルーツやカリンの様です。チャレロ
やパレリャーダの個性と言えます。
味わうとジューシーでクリーン。フレッシュさに満ち、活き
活きとした口当たりを感じます。酸味、ミネラリーさの存在
の豊かさが全体をシャープに引き締めます。そこにシトラス
のニュアンスが添えられます。
苦味のアクセントはカバとしてはとても少なく、フレッシュ
でフルーティーさがエレガントに口中を満たし、余韻として
残ります。




一緒に味わうとこのカバをより良く引き立てる料理はこちら。
・淡白な白身魚のフライを塩レモンで。
・蒸しホタテ貝をポン酢で。
比較的淡い味わいの料理に柑橘類の要素、塩のミネラリーさ
を添えるのがポイントです。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒


元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。この
麻痺の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の
侵入により感染症を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面でワインに
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫飛散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。