2023年6月25日日曜日

ほのかに感じる爽やかなヒントがポイントです。

ご存じの様に握り寿司の一つのタイプに「漬け」があります。
生醤油だけの事はないと思いますが、何れにしても醤油を元
に作った調味液に浸漬してあり、調味液のその性質を考える
と相性の良いワインは赤となります。それは醸造した食品、
醸造した飲料が熟成を経た事で備えた成分(ソトロンと言い
ますが)が醤油と赤ワインに存在しているからです。
料理とワインの相性の良さはお互いに共通する要素がいかに
多くあるかにかかっています。共通する要素が多ければ多い
程、相性の良さはどんどん増します。
醤油のソトロンと赤ワインのソトロンがリンクする。だから
漬け寿司には赤ワイン。これが一般的です。所が、漬け液に
チョイ足しされたある成分により、その漬け寿司は赤ワイン
から離れ、他の色のワインで、チョイ足しされたある成分を
感じる事の出来る酒質のワインへと導かれます。
そのチョイ足しされた成分とは「柑橘果実(かぼす)の果汁」
で、通常、赤ワインに柑橘果実のフレーヴァーを感じません
ので、赤ワインが相棒になり得ない訳がここにあります。
柑橘果実のヒントを感じるワインと言ったなら、真っ先に白
ワインを思い浮かべるでしょう。では、ロゼワインはどうで
しょうか。
ロゼワインには限りなく白ワインに近いタイプと、限りなく
赤ワインに近いタイプがあり、その内、白ワインに近い酒質
のロゼには爽やかなニュアンスを感じます。
小粒の木なり果実、富士リンゴの外皮、メントール等を思い
浮かべ、更に味わいではフレッシュで活き活きとした酸味の
広がりを心地良く感じます。
醤油だけならソトロンが仲人し、赤ワインが相棒になる事は
既に言及しましたが、柑橘果実の存在が赤ワインを遠ざける
事で、フレッシュで爽やかなニュアンスのワインをコールし、
醤油と柑橘果実の融合である事から、赤ワイン的性質を少し
でも多く備えたロゼの方が白よりも優位に立ちます。
赤ワインやロゼワインの色(白ワインが備えていない色)は
多少の差がありますが、渋味成分(タンニン)ですから、白
ワインに限りなく近いロゼであっても、白より赤に近いから
です。




それでは「漬け寿司(かぼす香る)@ベイシア」にベストな
調和を見せるロゼワインです。活き活きとしたフレッシュさ
が命のワイン故、瓶詰め直後の今の季節に来日する、所謂、
旬のロゼワインです。
*Rezabal 2022 Getariako Txakolina
 レサバル2022ゲタリアコ・チャコリーナ

飲み頃温度:7度。
<軽快でリフレッシングな辛口>
2,***円
メントールのヒントを感じる事から漬け寿司により爽やかさ
を添えてあげるとワインとの相性の良さが向上します。最も
簡単な方法は、画像の様にワサビを多めに添える事。これで
両者のマリアージュが数段アップします。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒


元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。この
麻痺の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の
侵入により感染症を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面でワインに
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫飛散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。