実感している方も多いと思いますが、ワインの多様性は飲料
の中で群を抜いています。その多様性こそがワインと料理、
食べ物とのマリアージュに決して不可能などない状況を創り
ます。
つまり、何を食べても一緒に楽しめるワインが必ずあり、逆
にどんなワインを飲もうと、必ず合う料理、食べ物がある。
これは否定できない事実です。
ですから、当店でワインを買う際は、何を食べるのか教えて
下さい。それを踏まえ、パーフェクトにマリアージュすると
考えるワインをお勧めします。
あるいは、どんなワインを飲みたいのか教えて下さい。その
ワインを具体的に表現できない場合は、心配しないで下さい。
色々お聞きし、様々な角度からそのワインを探り当てます。
そして、そのワインがパーフェクトに真価を発揮する楽しみ
方をお勧めします。
ヴェジタリアンでなくても時にはサッパリと野菜を食べつつ
ワインを味わいたいと思う事があるでしょう。ワインの香味
の多くは原料ブドウによってもたらされたもの。原料ブドウ
が育まれた環境から獲得した地味です。
その大地に根付き、その環境に与えられた栄養素を取り入れ、
栄養を蓄え、立派なブドウ実になります。野菜も同じ。地味
を蓄えた農作物です。だから地味を感じるワインと野菜とは
同じ方向を向いた食品なのです。
今日は地味を感じる白ワイン、そのワインに合わせ楽しめる
野菜料理を紹介します。両者が奏でるマリアージュを楽しみ、
更にミネラルをも体内に取り入れ、身体をヘルシーに保って
みては如何でしょうか。
「大根サラダ(エクストラ・ヴァージン・オリーヴオイル&
天然塩で)」の相棒の白ワインがこちら!!
ラ・ヴァレンティーナ2021トレッビアーノ・ダブルッツォ
飲み頃温度:11~14度。
<地味豊かな太い味わいのやや辛口>
2,500円以下
長十郎梨、グレープフルーツを思わせるビターなニュアンス
の香りがあります。白っぽい根野菜を思わせるフレーヴァー
があります。中硬水を思わせるキリリと引き締まった味わい
があります。これらはイタリア、アブルッツォ州で育まれた
トレッビアーノがその果汁からワインへと変身し、ワインに
備わった地味です。
苦味のアクセント、白っぽい根野菜のヒント、ミネラリーな
味わい。この様にワインに備わっている要素と同系の要素を
備えた料理、食べ物ならそれが例えサラダであっても、何の
問題もなくワインと融合し、そのマリアージュを楽しめます。
ワインと料理、食べ物を調和させる時、両者に共通する要素
(香りや味わい)がどのくらい多くあるのかがポイントなの
です。
新鮮で瑞々しい大根を好みの形にし、ナチュラルな味わいの
エクストラ・ヴァージン・オリーヴオイルをタップリかけ、
ミネラリーさ豊かな天然塩で味わいを整える。これで今日、
紹介の白ワインのパーフェクトな相棒の完成です。