色と香りは連動しています。赤いものに黄色や緑色をイメージ
する香りはありません。赤ワインにグレープフルーツやライム
の香りを感じない様に。また緑や黄色のものに赤色をイメージ
する香りはありません。白ワインに苺やアセロラの香りを感じ
ない様に。
一般的にはそうなのですが、非常に有名なブドウ(果皮が深い
紫色の黒ブドウ)で造った赤ワインには例外があり、赤ワイン
でありながらそのフレーヴァーに緑色イメージ(野菜や植物)
も思い浮かべます。
そのブドウはCabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン。
通常、赤ワインに緑色のニュアンスがあると、それは天候不順
で十分に熟さなかったブドウで造った、収穫量が多過ぎて栄養
が不足しているブドウで造ったなどの原因でそうなったと考え
られます。
しかし、カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインはそうではあり
ません。緑色のニュアンスを感じる事が正常で、それを感じる
からこそカベルネ・ソーヴィニョンで造った赤ワインだと判る
のです。
それには明確な要因があって、カベルネ・ソーヴィニョンの親
の片方はSauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブラン。この品種
は白ブドウで、生まれるワインは当然の事ながら白ワインだけ
で、新緑の季節の爽やかさを思わせる香味を十分に含み、緑色
のイメージを最も明確に備えた白ワインと言えます。ですから
親からの個性が遺伝したカベルネ・ソーヴィニョンは黒ブドウ
でありながら、白ブドウの性格も備え、ワインに変身した時に
ソーヴィニョン・ブランの個性も感じさせるのです。
そんなカベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインを味わいながら、
何かを食べる時、その料理に緑色のアクセントが添えてあると
両者はとても良く調和します。
・ローリエの風味をシッカリ感じるビーフシチュー
・青椒肉絲
・春菊入りすき焼き
・レヴァニラ炒め
・ピクルス入りハンバーガー
・鰻の蒲焼に山椒
・鮪の軍艦巻き
こんな感じです。
にも優れています。意外かもしれませんが、それはこの食べ物
です。
・塩茹で枝豆
枝豆にはビールと決めつけている気配がありますが、大豆油が
ある様に豆には油分が豊富に含まれています。この油分は渋味
成分(タンニン)との相性が非常に良く、ワインの緑色の印象
あるフレーヴァーとも相まって意外なマリアージュを創造する
のです。是非、お試し下さい。
ラダチニ2019カベルネ・ソーヴィニョン
飲み頃温度:19度。
<緑色のアクセントあるミディアム~フルボディー>
1,***円
カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインならではの重厚感があり
ます。華やかな果実味と力強いタンニンが織り成す味わい深さ
にメントールやグリーン・ペッパーのアクセントが入ります。
ヌーヴォーのフレッシュさとは一線を画す爽やかさがあって、
その爽やかさを生かした料理、食べ物とペアリングするならば
この赤ワインの良さが一層、引き立つでしょう。
・ラダチニ2019カベルネ・ソーヴィニョン&ネギトロ巻き
この赤ワインのタンニンとトロの脂肪分が密にリンクします。
この赤ワインの緑色の爽やかなイメージが青ネギの爽やかさと
相乗します。ネギトロ巻きにだってワイン。是非、そこに誕生
する至福のマリアージュをご堪能下さい。
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。この
麻痺の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の
侵入により感染症を患う可能性があります。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面でワインに
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫飛散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。