ワインの色(ロゼや赤)は原料ブドウの果皮に含まれていた
色素。だからその色素をどの様に処理するかで、出来上がる
ワインの色を造り分けます。
果皮が深い紫色をしたブドウ、黒ブドウと呼びますが、この
黒ブドウの中で最も知れ渡ったワイン用醸造品種のひとつが
カベルネ・ソーヴィニョン/Cabernet Sauvignon。
通常、この品種で渋味のシッカリ備わった赤ワインを造り、
出来上がったブドウの実の状態を考え、時にはロゼワインも
造ります。
が紫のブドウの果皮を果汁に浸漬せず(果汁に果皮の色素を
移さず)、白っぽい果汁そのままを酵母で発酵し、白ワイン
を造る事があります。これをBlanc de Noir/ブラン・ドゥ・
ノワ(黒からの白と言った程の意味)と言います。
果皮の色が黄色や緑色のブドウ(白ブドウ)で造る白ワイン
に比べ、多くの場合、ブラン・ドゥ・ノワは同じ白ワインで
あっても、酸味が穏やかで、口当たりに粘性、丸み、膨らみ
があり、余韻にミルキーなニュアンスが残ります。
今日、紹介の白ワインはBlanc de Cabernet/ブラン・ドゥ・
カベルネ。カベルネ・ソーヴィニョンで造った白ワインです。
既に言及しました黒ブドウで造った白ワインの典型的な特徴
を備えています。
またカベルネ・ソーヴィニョンならではの緑色のイメージを
思い描くフレーヴァー(ブロッコリー、アスパラ、青梗菜)
を穏やかに感じます。
以上の様な酒質を考慮すると、この白ワインには緑色の野菜
を使ったミルキーな感覚のある料理がとても良く合うと推測
でき、「ブロッコリーのクリーム煮」、「茹でアスパラガス
にオランデーズソース」、「青梗菜のクリーム煮」等は相棒
としてとても相応しい料理となるでしょう。
ラダチニ2021ブラン・ドゥ・カベルネ
飲み頃温度:11~14度。
<ふくらみ、和みのある味わいのやや辛口>
1,***円
白ブドウで造った白ワインとは趣を異にする黒ブドウからの
白ワインを是非、相性の良い料理と共にお楽しみ下さい。