2023年3月28日火曜日

あなたは中国のワインの凄さを知っていますか?

先ず言っておかなければならない事があります。隣国、中国
の事を嫌いな人はここから先を読む必要はありません。退去
して下さい。嫌いな人にどんなに説明しても中国のワインに
偏見の目で接する事が明らかですし、そんな接し方で中国の
ワインを理解できないでしょうから。
ここから先は中国のワインを心底、理解し、その凄さを本当
に実感したい人の為の投稿です。




中華人民共和国(中国)で造られているワインの品質が半端
ないと言う情報を仕入れたのは2014年。それも世界のトップ
に君臨するレヴェルだと。それを知ったからには自分で実際
に確かめなければいけない。そう思い、2015年の夏に初めて
訪中しました。
その時は中国に知り合いはいない。中国トップ・レヴェルの
ワイナリーがどこかも判然としない。ワイナリーの情報さえ
インターネットから収集できない。ワイナリーの公式HPが
殆どない状況でしたので。
だから訪中した後は、ホテルのスタッフに質問攻め。ワイン
専門店は何処にあるか。中国のワインに詳しい人はいるか。
中国のトップ・ワイナリーのワインを味わえる所はあるか。
などなど。
そうして入手した情報を元に在中の1週間、可能な限り見聞
を広めると同時に、買えるだけワインを購入、その数、5箱
60本。なぜ60本か。それはフランス、ボルドー地方の格付
ワインとブラインドで比較テイスティングする為。
帰国し、テイスティングの準備に。中国の60本の赤ワイン。
ボルドーの60本の赤ワイン。それらをそれぞれ5本ずつ選び
計10本をブラインドで12回に分けてテイスティング。様々
なチェック項目を点数化し、ランク付けしました。
その結果、驚きの結果が待っていました。各5本ずつの比較
の12回、全ての会でトップ3が何と中国だったのです。あの
5大シャトー、シャトー・ラトゥールなども入っていたのに。
やはり中国のワインが世界のトップに君臨するレヴェルだと
言う情報は本当だったのです。




それ以来、毎年必ず中国を訪問、国際ワイン展示会に参加し
多くの生産者のワインをテイスティングしつつ、色々な話を
し、認識を更に深めています。パンデミック前の事ですが。
今までも経験済みですが、ワイン生産者のスタッフは英語が
達者な人がいる反面、自国語しか話さない人も多くて、特に
営業やマーケティング部門ではない人、訪問国の言語を流暢
でなくても話す必要がありますので、もちろん中国語の習得
にも励んでいます。
中国のワインがそんなに凄いの?飲んだ事あるけれど、全く
そう感じなかったけど。と言う人がかなりの割合でいるかと
思いますが、それは中国国内で手に入り易い国営ワイナリー
のワインしか飲んでいないから。
今や中国のワインは国営ワイナリーではなく、私企業、民間
ワイナリーの時代。私企業であっても中華人民共和国は国策
として、世界のマーケットを自国のワインで席巻すると言う
野望の為、積極的にバック・アップしています。
その甲斐もあって、フランスのボルドー・タイプの赤ワイン
(Cabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン単一で、
あるいはMerlot/メルロなどと混醸で造る)は既に言及した
様に本場、ボルドーを遥かに凌いでいます。
近年ではPinot Noir/ピノ・ノワで造る赤ワインでその本場、
フランスのブルゴーニュのトップ・ワインに匹敵するものも
登場していますし、南仏が故郷のSyrah/シラー、Marselan/
マルスランと言ったブドウからも衝撃的なの品質の赤ワイン
が誕生しています。
そして、中華人民共和国のワインで最も注目したいのは、今
でも未知の部分があり、中国にしかないブドウ、「Cabernet
Gernischt/カベルネ・ゲルニッシェ」で造った赤ワインです。
この品種から誕生するワインは、紫色の果実や花を思わせる
華やかな香りがあり、果実味がリッチで、渋味成分が十分に
備わり、丸みのある口当たりで、味わい深い酒質となります。
かつてはCabernet Franc/カベルネ・フランと同品種ではと
考えられていましたが、現在、その考えは完全に否定され、
素性を確定する研究、調査が進行中です。







ではなぜ中国のワインがそこまで凄いのか。高品質のワイン
が誕生するのか。それはワイン醸造用ブドウの栽培に適した
大地が無数にあるから。ワインはブドウ畑で造られるとされ、
高品質のブドウがあれば、高品質のワインは自ずと誕生する。
この事を中国が明確に証明している訳です。
広大な国土に散らばる中国のワイン産地。それぞれの産地の
自然環境に応じ、適した品種が栽培され、ワインが造られて
います。
例えば、東部沿岸部ではスパークリング・ワイン用のブドウ、
南部(雲南省)ではピノ・ノワ、西部(ウイグル)では南仏
や南イタリアなど地中海沿岸部にルーツを持つブドウ、内陸
中央分(寧夏回族自治区)ではボルドーが故郷のブドウが、
と言った感じです。
一つの国の中に世界中のワイン産地が存在すると言える中国。
自国のワインだけで今の世界中のワインをカヴァーできる。
自国のワインだけで世界中のワインがオンされているワイン
・リストを代替できる。自国のワインだけで世界制覇が可能。
ワイン伝統国からすれば恐ろしい存在でしょう。既に品質で
凌がれているのですから尚更です。
そんな中国からこの度、既に取り扱いのあったヴィンテージ
違いのワイン、そして日本初登場のワインを合わせ、9種類
のワインが到着しました。当店での販売価格は3,000円台~
10,000円超ですが、同じ品種で造った同レヴェルのワイン
をフランスやアメリカで探したなら、それは少なくても数倍
の支払いをしなければならない程で、中国のワインのコスト
・パフォーマンスが如何に素晴らしいかが判ります。
そんな驚愕の品質のワイン達をその楽しみ方と共に紹介して
行きます。興味の湧いたワインがありましたら、是非、躊躇
せずにお楽しみ頂きたいと思います。




「白ワイン」

*He 2019 Ningxia Guirenxiang (Riesling Italico)
 リースリング・イタリコ

柚子や生姜を思わせるフレーヴァーが印象的なワインです。
3,**0円




「赤ワイン」

*Xiyue 2018 Ningxia Meile (Merlot)
 メルロ

味わい深く、赤身の食材と抜群の相性の良さを備えています。
3,**0円
*He 2013 Ningxia Shelongzhu (Cabernet Gernischt)
 カベルネ・ゲルニッシュ

これぞ中華人民共和国の赤ワイン。ゲルニッシュの典型です。
4,**0円
*He 2015 Ningxia Chixiazhu (Cabernet Sauvignon)
 カベルネ・ソーヴィニョン

ボルドーやカリフォルニアで同様のワインを買うなら、5倍
以上の支払いが必要です。
4,**0円
*Kou 2017 Ningxia Shelongzhu (Cabernet Gernischt)
 カベルネ・ゲルニッシュ

これぞ中華人民共和国の赤ワイン。ゲルニッシュの典型です。
7,**0円
*Li 2018 Ningxia Chixiazhu (Cabernet Sauvignon)
 カベルネ・ソーヴィニョン

ボルドーやカリフォルニアで同様のワインを買うなら、5倍
以上の支払いが必要です。
7,**0円




*Fengyun 2015 Ningxia Heibi (Pinot Noir)
 ピノ・ノワ

ブルゴーニュの1級畑のワインに匹敵。それを考えればこの
価格は安すぎます。
8,**0円
*He 2019 Ningxia Maselan (Marselan)
 マルスラン

ゲルニッシュと共に今後の中国のワインを支える品種と位置
付けられています。
8,**0円
*He 2018 Ningxia Xila (Syrah)
 シラー

シラーの故郷、フランスのローヌ地方で同様のワインを買う
なら、2倍近くの出費が必要です。
1*,**0円

WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日
代金決済:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用

3月12日にアップの記事を精読、理解した上でご来店下さい。