もはや今、醤油は日本だけのものではなくなりましたが、醤油
は日本固有の、唯一無二の日本料理を作り上げるのに欠かす事
のできない調味料です。
料理や食べ物の中で醤油はワインに対し、非常に大きな役割を
こなします。醤油の存在がある事で相棒となるワインが決まる。
そう言っても、過言ではありません。
醤油は黄色味を帯びた淡い茶色をしていますが、私達が知って
いる醤油(市販され、通常、手にしている)はそんな色をして
いなく、時には黒と表現できる色調をしています。それは一言
で表現すれば、酸化しているのですが...。
に渡る製造過程を経て、できあがります。その間に十分な旨味
成分を備えます。香り、味わいに深みが出ます。それを担って
いる成分の一つに「ソトロン」があります。
ソトロンは経時変化により顕著になる他に加熱などによる成分
の重合によってもその存在が顕著になります。醤油ならば濃口
醤油よりも再仕込み醤油、更にたまり醤油の方が感じやすく、
醤油で作ったタレはよりソトロンを感じます。
ソトロンはワインにも感じる事があり、経時変化による結果で
あり、熟成タイプのワイン(特に赤ワイン)に感じます。
様々な点に於いて、似た者同士と言う関係が最も調和し易いと
言えますが、ワインと料理の関係に於いても同様で、ワインと
料理に同系の香り、同系の味わいがある事で両者は密にリンク
し、その結果、マリアージュを奏でます。
そこに醤油の存在があるのなら、その相棒にはソトロンを存在
を感じるワインを。厳密には、食材の味わいも考慮するならば
より良ですが、醤油で調理した、醤油をつけて食べる、醤油を
かけて食べるなら、条件反射的に赤ワインでOKです。
私達の食卓には醤油ベースの甘塩っぱいタレをまとった食べ物
がしばしば登場します。里芋の煮転がし、焼き鳥(タレ味)、
みたらし団子などなど。
それらにはソトロンの存在感が満載。だから、それらを食べ、
ワインを飲むのなら、そのワインは迷わず、ソトロンを感じる
赤ワイン。
赤ワインはフルーティーさが明確なタイプを。醤油タレに辛さ、
スパイシーさを感じるのなら、赤ワインはホットなスパイシー
さが明確なタイプをと言った感じで相棒とする赤ワインを調整
します。
醤油の存在は赤ワインを引き寄せる。だから、魚料理の代表格
「鰻の蒲焼」には赤ワイン。魚料理ですが、相棒に指名される
のは白ワインじゃないのです。醤油には赤ワイン。醤油には赤
ワイン。そう心に留めておけば、家庭の食卓で至福のひと時を
創造できます。
画像のじゃがいも料理、初めは粘性をシッカリ感じるタレから
リッチな甘味旨味が備わっていると推測しますが、実際に食す
とジワジワと辛さが湧き上がって来ます。余韻にスパイシーさ
が残ります。そこでお勧めのはこの赤ワインです。
リッチな甘味旨味が備わっていると推測しますが、実際に食す
とジワジワと辛さが湧き上がって来ます。余韻にスパイシーさ
が残ります。そこでお勧めのはこの赤ワインです。
*Miyama Tete de Cuvee Vin de Luxe
ミヤマ、テット・ドゥ・キュヴェ、ヴァン・ドゥ・ルクス
飲み頃温度:15~18度。
<スパイシーさあるミディアムボディー>
1,**0円
群馬県中之条町にある塚田農園が県外の優良なワイナリーから
買い付けた複数のワインを自社貯蔵庫で熟成、洗練させ、その
後、思い描いた酒質になる様、ブレンドし、ボトリング。更に
瓶内でワインを落ち着かせてから、発売しているワインです。
ワインを買い付け、自社で育て、商品化するシステムは日本で
あまり馴染みがないですが、ワインの伝統国、フランスでは極
一般的で、畑、醸造設備を不要とする事からコスト低減になり、
高品質で価格を抑えたコスト・パフォーマンスに優れたワイン
を供給する存在として非常に重要視されています。
このミヤマも飲む前の想像を絶する驚愕の品質をしています。
群馬県内瓶詰ワインなどと言う事で当店が販売しているのでは
ない事を確実に認識するでしょう。