2022年10月24日月曜日

コルクを抜くのを失敗してもノー・プロブレム

コルクを抜くのを大失敗し、あぁ~、もう飲むのやめた。
なんて事態に陥った事、ありませんか?
コルク樫から作った天然のコルクや樫のチップを合成した
コルクは経時変化でコルクの組織がもろくなり、抜栓の際
にボロボロに砕けてしまったり、途中で折れてしまったり
します。例えコルクを抜く事に慣れていたとしても、発生
する事です。
だから、あぁ~、もう飲むのやめた。などとくじけないで
下さい。色々な対処法がありますが、お金がかからず、誰
でも簡単に直ぐにできて、ワインのコルク片を綺麗に取り
除く方法がこちらです。
そんな方法は邪道だとか、拙いとか言う人の事など放って
おけば宜しい。コルク片を取り除き、ワインを飲めればOK
なのだから。
コルク片を取り除くのに用意するもの(用意しなくても、
普通は何処にでもあるが)のはたった一つ。ティッシュー
です。それさえあれば、ワインに浮かぶ見苦しいコルク片
とはおさらば。
コルクの鏡面(瓶内でワインと接している面)からワイン
がコルクの内部に必要以上に染み込み、内部の組成が柔化
してして抜栓の際に途中で折れてしまいました。抜けずに
瓶口に残ったコルクを抜こうと試みましたが、(例えば、
ソムリエ・ナイフで)トライする度にコルクは下方にずり
落ちてしまいます。抜栓を断念し、コルクを瓶内に落とす
事にしました。画像でお判りの様に液面にコルクの残片と
多くの破片が茶柱よろしく浮いています。これが設定した
状況です。




ワインに浮いたコルク片を茶柱の様なものだからと避けて
飲んだり、スプーンですくい取り除いて飲めば、全く問題
ないよと飲める人は良いのですが、ワインに浮遊物がある
と言って、それは飲めないと思う人もいます。
ですから、コルク片をワインと共にグラスに注ぎ入れない
事が肝要です。それを実現してくれるのがティッシュー。
それさえあれば、ボトル内のワインにどんなにコルク片が
浮いていようとも、グラスに注がれるワインにはコルク片
など微塵もありません。




やり方は至って簡単。グラスにティッシューを1枚乗せ、
後はティッシューが勢いでグラスの中にずれ落ちない様に
ワインをティッシューの上に注ぐだけ。静か~に、静かに
です。




そして、グラスの中のワインが適量になったら、ワインを
注ぐのを止め、ティッシューからワインが全てグラスの中
に落ち切れば完了。後はそのティッシューをゴミ箱へポイ。
これでコルク片のないクリーンなワインがグラスの中に。
どうですか。超簡単でしょう。



この方法はワインにオリがある場合にも効果を発揮します。
デキャンタージュですと瓶下部のオリのある部分(濁りの
ある部分)は飲用とせず、瓶内に残し、廃棄する事となり
ますが、ティッシューでのワインの清澄なら、残さず全て
飲用になります。
私達は肩肘を張らずに気軽にワインを楽しむのですから、
そして自然の恵みに感謝し、有難くワインを楽しむのです
から、ティッシューを使って全て味わい尽くしたいと思い
ます。