今日は7月23日。土用の丑の日です。この日は「う」の付く
食べ物(うなぎ、うり、うどん等)を食べると暑気あたりを
しないと言い伝えられています。
それに倣い、私たちは特にうなぎ料理を食べ、夏バテ予防、
疲労回復に努める事が一般的になっています。だから、今日、
あなたもうなぎを食べるでしょう?
のヒントを公開しました。でも、やはり多くの方がうなぎを
食べるのなら蒲焼と思います。
うなぎの蒲焼を食べる時、山椒をかけるのか、かけないのか
で合わせるワインは微妙に異なるのですが、土用の丑の日を
前に、蒲焼に山椒をかけるか、かけないかに関わらず、蒲焼
のフレーヴァーに密にリンクする香り、味わいを持つワイン
がイタリアからやって来ました。
そのワインは赤で、しかもスパークリングワイン(イタリア
ではSupmante/スプマンテ)で、リッチな果実味に、十分な
タンニン(渋味旨味の成分)が伴い、全体をオリエンタルな
ハーブ・スパイスを思わせる香りが包み込みます。
現地では豊かな果実味を活かし、果実の代わりとして生ハム
とペアリングさせ、そのマリアージュを楽しみます。果実を
思わせる位に豊かな果実味が備わっていますから、料理との
相性の幅を狭めてしまうのですが、甘いニュアンスがあり、
フルーティーさすら感じる蒲焼のたれは、むしろ絶好の相棒
としてその様な特徴のあるワインをコールします。
ホット(hot/暑い)な土用の丑の日に、温かい(ウォーム/
warm)鰻の蒲焼を、涼しく(クール/cool)したご家庭で、
飲み頃温度に冷えた(チルド/chilled)スプマンテと一緒に
味わい、英気を養って下さい。