2022年2月3日木曜日

俺たちも呼んでるよ。

前回、紹介しました「カボチャとクリームチーズのパンに合う
白ワイン」、McManis 2019 Viongier/マクマニス、ヴィオニエ。
この白ワインを相棒として指名するのはカボチャだけではあり
ません。まだまだ他にもあります。なるほどそうだね。と言う
組み合わせから、本当に合うの?と疑いをかけられそうな組み
合わせまで紹介します。




ワインに親しみ始めるとチーズに大きな関心が出ます。今まで
プロセスチーズに愛着を持っていた人でも、チーズはプロセス
じゃなくて、ナチュラルチーズだよね。などと言い始め、挙句
の果てにはプロセスチーズを食べ、ワインを飲んでいる人達を
ワインの楽しみ方を知らないど素人の様に扱います。実は自分
がそうでした。なんて愚かなと今では思わざるを得ません。
その思考に至った経緯は、ワインによってはナチュラルチーズ
が必ずしもファースト・チョイスとはならず、プロセスチーズ
の方がより良くマリアージュする事があると悟ったからです。
マクマニス2019ヴィオニエ。この白ワインに完全無欠に調和、
パーフェクトなマリアージュを奏でるプロセスチーズを発見し
再び深く反省する事態になっています。
そのチーズは画像の「Kraftチェダーチーズ6P」。チェダーは
硬質タイプのチーズで、赤ワインとの相性にも優れていますが、
オーク樽で発酵、熟成した辛口白ワインとの相性が抜群に良い
チーズです。
但し、このヴィオニエの白ワインの酒質の様にオイリーな粘性
とシットリとしたクリームの様な口当たりには調和し切れない
所があり、その部分をチェダー以外の要素を備えたプロセスは
カヴァーしてくれます。
多くのプロセスチーズはミルキーさが備わっていて、このKraft
チェダーチーズ6Pもそうですので、ワインの同様の酒質を密に
リンクし、完璧とも言えるマリアージュを奏でてくれるのです。
Kraftチェダーチーズ6P×McManis 2019 Viongierが創造する
パーフェクト・マリアージュを是非、ご堪能下さい。




近年、チョコレートに合わせてワインを楽しむ事がとても人気
です。かなり異質の組み合わせで、未体験ならそのペアリング
をする事を躊躇すると思いますが、実際にしてみると、微塵も
予見しなかった驚くべきマリアージュの世界が広がっています。
但しチョコレートなら何でも良い訳ではなく、マクマニス2019
ヴィオニエならそのフレーヴァーにリンクする様にカスタード
クリームやヴァニラのヒントがあり、クリーミー、ミルキーな
触感を備えたホワイトチョコレートである事が絶対にマストと
なります。
更に言えば、ホワイトチョコレートなら全てがOKと言う訳では
ない事は当然で、ピンポイントでベストの相棒をチョイスする
必要があります。
幸運にも見つけました。このホワイトチョコレートならば全く
不調和な所がなく、完全無欠のマッチングをマクマニス2019
ヴィオニエとしてくれます。
そのホワイトチョコレートは画像の「MORINAGA カレ・ド・
ショコラ マダガスカルホワイト」。ヴァニラの香り豊かで、
クリーミー、オイリーな口当たりがあり、とろける様な口溶け
があります。マクマニスのヴィオニエの白ワインを練り込んだ
かの様な風味を備えたチョコレートです。
そこまでフレーヴァーが同化しているのなら、それらが口中で
出会ったなら、間違いなく密にリンクし、完璧なマリアージュ
を奏でてくれると容易に想像できるでしょう。
MORINAGA Carre de chocolat Madagascar White×McManis
2019 Viongierが創造するパーフェクト・マリアージュを是非、
ご堪能下さい。




洋菓子がOKなら和菓子だって。そうです。ワインの多様性は、
料理、食べ物との相性に於いて不可能と言う状況を決して発生
させません。どんな料理、食べ物にも必ず合うワインがあり、
それらをペアリングさせる事で必ず素晴らしいマリアージュが
生まれます。
白ワインを造る際、木樽内でブドウ由来のリンゴ酸(レモンや
青リンゴに顕著な爽やかな酸味)を乳酸菌の働きで、別の酸、
乳酸(日本酒に感じる乳系のまろやかな酸)に変換させる発酵
(専門用語でマロラクティック発酵)をするとワインに粘性が
備わり、バター、ミルク、カスタードクリームなどを思わせる
フレーヴァーが備わります。
そして、前回、言及しましたが、ヴィオニエの白ワインの特徴
として、カボチャをイメージさせるフレーヴァーに加え、栗を
イメージさせるフレーヴァーもあるのでした。
そんな特徴を思い浮かべながらスーパーの菓子売り場で探して
いて見つけたのが栗のペーストとクリームが挟まったどら焼。
これはもうヴィオニエの白ワインそのものです。更にどら焼の
なんて言ったら良いのでしょう。パン?の部分でOK?バター
が練り込んであり、香ばしく焼き目が付いていて、それが木樽
醸造由来の白ワインの典型的なフレーヴァーと同系なのです。
この和菓子も真にヴィオニエ。ペアリングの結果も上々。予想
を遥かに上回るマリアージュを奏でてくれました。
ワインの多様性はマリアージュの世界を無限に広げます。その
マリアージュを共に創造する和菓子が画像の「紋流亭ふんわり
どら焼 栗」。マクマニスのヴィオニエの白ワインと出会う為、
マリアージュする為にあるかの様です。
紋流亭ふんわり どら焼 栗×McManis 2019 Viongierが創造
するパーフェクト・マリアージュを是非、ご堪能下さい。
*McManis 2019 Viongier / マクマニス ヴィオニエ
飲み頃温度:11~14度。
<こくのある、やや辛口>
2,200円