2022年1月31日月曜日

カボチャが呼んでるぜ。

メジャーな品種ですが知らない人が多くいると思われ、その品種
で造ったワインを飲む機会も決して多いとは言えないと思います。
その品種とは...。
「VIOGNIER / ヴィオニエ」です。ご存じでしたか?白い果実
(かりん、洋梨など)、白い花(沈丁花、スズランなど)を思わ
せる香りがあり、粘性のあるふくよかな厚みがあるボディーで、
オーク樽で醸造している場合には、カシュー・ナッツを思わせる
ナッティーさ、カスタード・クリームを思わせる華やかさと柔和
なオイリーさも感じます。
更にこの品種で造られる白ワインの最大の特徴は「蜜」のヒント
がある事。最近、流行りの紅の付く名前のサツマイモ、カボチャ、
栗、デリシャス・リンゴなどに感じるそれです。
ヴィオニエは果皮の色が緑がかった濃い黄色で、白ブドウに大別
される品種ですからロゼや赤を造る事はできず、白ワインのみが
誕生します。

 



シャルドネと言うブドウで造った白ワインに時に非常に似ている
事がありますが、シャルドネの白ワインと比べると、ヴィオニエ
の白ワインには決定的に異なる香りがあります。それは既に言及
した様にサツマイモ、カボチャ、栗をイメージするフレーヴァー
がある事。これは唯一無二の個性と言えます。
それがあるから「干しいも、焼きいも、カボチャの料理や食べ物、
そして、栗きんとん」にだって合わせ、楽しめてしまうのです。
そんな白ワイン、味わった事がありますか?




ソムリエ仲間で、パン職人でもある平谷さんが家族と共に営む店、
南の麦。足利市八幡の小高い丘にあり、空気が澄み、晴れ渡った
日には富士山が見えるガーデン・カフェです。
ここで販売しているカボチャとクリーム・チーズが入ったパンが
今日紹介のヴィオニエの白ワインとパーフェクトなマリアージュ
を創造します。そのパンに出会う為、そのパンとマリアージュを
奏でる為、このヴィオニエの白ワインがあるかの様です。
南の麦のカボチャとクリーム・チーズのパンが呼んでるぜ。是非、
完璧なマリアージュをご堪能下さい。南の麦は月・火が定休です。




*McManis 2019 Viognier / マクマニス2019ヴィオニエ
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口>
2,200円
繊細で美しいフレーヴァーが命のワインです。そのフレーヴァー
の変化が早く、バランスの良い素晴らしさを失ってしまいます。
開栓後はできるだけ早く飲み切って下さい。開栓当日に飲み切る
のがベストですが、2日目までなら劣化させる事なく楽しめます。



カボチャの料理だけでなく、クリーミーなグラタン風の料理との
相性も抜群です。