ワインの中には山のワイン、海のワインなどと形容されるものが
あります。今日はその中から海のワインと形容されている代表的
なスペインの白ワインを紹介致します。
複雑に入り組んだ海岸線をリアス式海岸と言い、三陸海岸、志摩
半島が日本では有名です。リアス式海岸はスペイン語のRia/リア
(深い入り江と言った程の意味)が語源で、語源となった言葉が
あるスペインですから、当然、スペインにもリアス式海岸があり
ます。
風光明媚な景色と共に「海のワインと形容される白ワイン、Rias
Baixas/リアス・バイシャス(バイサス)」で人々を引き付けて
います。
リアス・バイシャスを造り上げるブドウはスペインのワイン法で
いくつか認められていますが、主な品種は「白桃のアロマがあり、
リッチな果実味と豊かな酸味を持つワインを誕生させるAlbarino
/アルバリーニョ」です。
通常、白桃のアロマがあったり、リッチな果実味があったりする
ワインは魚介類、特に刺身とは非常に相性が悪いのですが、豊富
な酸味の存在と力強く、骨太な味わいを創るミネラリーさの存在
が、生の魚介類の生臭みを増長させません。
また、味わいの力強さ、太さがオリーヴ・オイル、バターで調理
した魚介類の味わいと反発しませんので、火の入った魚介類との
相性にも優れています。
「海のワイン、アルバリーニョのリアス・バイシャス」が魚介類
の料理の相棒なのはお判り頂けたと思いますが、実は陸の食べ物
とも好相性な場合があり、ワインが持っている骨太なミネラリー
さに着目すると好相性な食べ物が見えて来ます。
骨太なミネラリーさとはどんな感じなのでしょうか。ミネラル・
ウォーター(コントレックス/Contrexなど)を思い浮かべてみて
下さい。その味わいに苦味を感じます。この苦味のアクセントが
陸の食べ物との相性の良さを創ります。
根野菜、きのこ、山菜など。噛んでいて苦味旨味を感じませんか。
その味わいが骨太なミネラリーさあるワインとマリアージュする
のです。それらの食材を調理し、天然塩で味わいを整えたならば
より良いマリアージュを奏でてくれるでしょう。
今日紹介のアルバリーニョのリアス・バイシャスにパーフェクト
にマッチする陸の食べ物を発見してしまいました。それは寿司店
でTo goできます。
の地味(大地からの心地良い苦味ある味わい)、味付けに使った
塩のミネラリーさがワインの味わいと相乗します。
寿司屋のポテトチップスを侮らないで!!揚げたてのサクサク感、
ジャガイモのナチュラルな滋味に溢れた味わい、絶妙な味付け。
袋詰めのポテトチップスとは全く別物です。
リアス・バイシャスはこちら!!
*Ramon Bilbao 2020 Rias Baixas Albarino
ラモン・ビルバオ2020リアス・バイシャス、アルバリーニョ
飲み頃温度:11~14度。
<硬水を思わせるコクのある辛口>
2,750円