2021年10月24日日曜日

ワインが活躍するのはイタリアンやフレンチだけではありません。

ワインを飲む時、今でもフォークナイフの世界でないとダメと
思っている人はいませんか?この業界に入った30年以上も前は
そう思っている人ばかりでした。
時が流れ、和食の世界でもワインは一般的となり、特に寿司と
ワインの組み合わせはイタリアンやフレンチでは味わえない程
の至福のマリアージュを楽しめます。
ワインと料理のマリアージュを語る時、忘れてはならない料理
があります。それは中華料理です。北京、広東、四川、南京、
上海など、その土地土地で豊富なヴァリエーションがあります
が、いずれも油を合理的に使い、素材の持ち味を生かした中国
料理はワインの最高の相棒です。
レヴァニラ炒め、野菜炒め、シンジャオ・ロースー、回鍋肉、
マーボー豆腐、中華丼、チャーハン、餃子などなど、それぞれ
に合わせ楽しめるワインは異なりなすが、どの料理にもワイン
は実に良くマッチします。
そこで今日は「レヴァニラ炒め」と完璧なマリアージュを創造
する赤ワインを紹介致します。レヴァーの野趣な香味、鉄分を
感じるドライな味わい、そしてニラのハーベイシャスさ、苦味
のアクセント、更には少々辛みのあるスパイシーな味付けとも
マッチするワインです。
野趣な香味を呈する赤ワインは色々ありますが、鉄分ぽさある
味わい、ハーベイシャスさを感じる香り、苦味のアクセントと
スパイシーさに融合できる酒質となると、ピノ・ノワで造った
赤ワインでは優し過ぎ、メルロで造った赤ワインですと香味が
リンクしきれず、ネッビオーロで造った赤ワインなら役不足と
言った感じです。
しかし、あります「レヴァニラ炒め」の最良の相棒が。これも
ワインの多様性の成せる技です。イタリア中部、トスカーナ州
で育まれたSangiovese / サンジョヴェーゼで造った赤ワイン
ならばレヴァーに感じる野趣さも、鉄分ぽさも、ニラから来る
ハーベイシャスさと苦味のアクセントも、スパイシーさにさえ
ピッタリとリンクする要素を兼ね備えています。
事実、今日紹介します赤ワインの故郷では、畑に出没した猪や
野兎などのジビエ、一般的な牛肉より味わい深いトスカーナ州
の名産キアニーナ牛の骨付き肉を香草で風味付けして調理した
料理に合わせ、サンジョヴェーゼの赤ワインを楽しみます。
ワイルドさ満載の料理なら、そのワイルドさに調和するワイン
を。その役割を果たすのがサンジョヴェーゼのワインなのです。



「レヴァニラ炒め」のベスト・パートナーの赤ワインがこちら。
*Titolato Colombaia 2016 Chianti Colli Senesi
ティトラート・コロンバイア16キアンティ・コッリ・セネージ
飲み頃温度:19度。
<野趣な深みのあるフルボディー>
2,200円



店の休みは当面ありません。開店時間は現在、13時~19時に
なっています。
「レヴァニラ炒め」は、「ぎょうざの満洲」でTo goしました。
中華料理とワインのマリアージュを楽しむ時に当店の御用達の
店です。