2021年10月3日日曜日

コールされたのはこのワイン

何かを食べている時、例えそれがカップ麺、漬物、チョコレート
やケーキであっても、あのワインならマリアージュしそうだ、と
思いを巡らせてしまいます。朝も、昼も、夜も。そして夢の中で
でも。
久し振りに興味深いカップ・ラーメンに出会いました。海鮮風味
の塩味スープで、優しいトロミがあり、上品な味わいです。今、
流行りの監修ものですが、北京風香塩と言う商品ですから本場、
中国王道の味わいでしょう。
これを食べた時、真っ先に思い浮かんだのは、海鮮の塩あんかけ
で、海鮮から来る旨味(ミネラリーさある苦味のアクセント)が
餡の粘性ある甘味旨味と一体化し、それがこのカップ・ラーメン
のスープに再現されています。その様なニュアンスがあのワイン
に合わせたい。そのニュアンスがあのワインを呼んでいる。そう
思わずにいられませんでした。
そのワインは何?海鮮、塩、餡、それらがコールするワインは、
白?ロゼ?赤?海の幸だからと言って、即、白ワインをとはなら
ないのですが、蟹やホタテの風味ですので、ここは赤ではない方
が良く、塩で味を調えてありますから、ロゼでもない方がベター
となって、結果、白ワインがベスト・チョイスとなります。
では、どんな白ワインが良いのでしょうか?考慮するポイントは
ミネラリーさある苦味のアクセントがスープにある事です。その
様なアクセントを感じる白ワインが良いのです。
具体的には、硬水のミネラル・ウォーターをイメージできる酒質
の白ワインです。オーク樽でなく、ステンレス・タンクで造った
キリリと引き締まった口当たりで、シッカリと豊かなミネラリー
さを感じる骨太なボディーのワインが良く、餡との相性を考える
と、辛すぎない味わいのワインがベターです。


「中華三昧、中国料理・北京監修、北京風香塩麺」が呼んでいる
のはこのワイン!!偶然にも、ルーツが同じ中華人民共和国。その
ワインの故郷は、寧夏回族自治区(Ningxia / ニンシャ)です。
寧夏には中国のGrand Cru / グラン・クリュ(特級)とされる畑
が多数あり、そこで育まれたブドウで造ったワインの多くは今や
世界のトップ・クラスに君臨する程です。
その寧夏からやって来た白ワインは北京風香塩麺のベストな相棒。
これ程までにマリアージュするのはそうそうあるものではなく、
奇跡のコラボレーションと言っても過言ではありません。
カップ・ラーメンを食べながらだってワイン。ワインはいつでも
食と共にあります。


*Yanyan 2017 Ningxia Riesling Italico
 ヤンヤン2017ニンシャ、リースリング・イタリコ

飲み頃温度:11~14度。
<骨太な味わいのコクのある辛口>
3,300円