どこかの会社のCMに「お値段以上...」と言うのがありますが、
これは商品を売る際の商人にとっての基本中の基本です。当店
では通常ですと（この2年間はパンデミックでできていません
が）年に約10,000種類のワインをテイスティイングし、その
中から僅か5％程のワインだけが当店の商品となります。
ここまで厳選すると中には当店の販売価格が3,300円であって
も同じレヴェルをワインの伝統国やワインの銘醸地で探すなら
11,000円でなければない、時には33,000円出せば同レヴェル
と言った様な事態も起こります。
事実、当店で販売している5,500円の中国産の赤ワイン（原料
ブドウはCabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン）は
アメリカのナパ・ヴァレーで同レヴェルのワインを買うならば、
最低でも福沢諭吉が６、７枚は必要な程です。安易に妥協せず、
お客様に最高の商品を届けたい。そう思い、厳しい選別をした
結果です。だから、当店には抜群のコスト・パフォーマンスの
ワインしかありません。少ない出費で最高のものをお客様に。
これが当店のポリシーのひとつです。
その様なワインはその中国の赤ワインだけではありません。他
にもまだまだあります。その中から半端ない高級感のある新着
ワインを紹介します。
そのワインは白ワインで、Chardonnay/シャルドネと言う品種
で造ってあります。原産国はルーマニアです。ハッキリとした
フルーツ・フレーヴァーがあり、果実味とワイン・メイキング
で使用したオーク樽由来の上品な成分が見事に融合し、力強く
も、優美なしなやかさがあり、品位を感じる酒質です。
シャルドネの本場、フランスのブルゴーニュでこの白ワインと
同じレヴェルのワインを探すなら、０が一つ違う値段になると
断言できます。
ルーマニアのワインを大きな視点で捉えた時、その最大の特徴
は明確なフルーツ・フレーヴァーの中に豊かな酸とミネラリー
さのハーモニーがあり、赤ワインなら更にシルキーな口当りの
タンニン（渋味成分）がそこに溶け込み、それらの優雅な調和
をアルコール分が包み込み、何も突出しない、何も不足しない
バランスの良さがある。こんな感じです。
特に大陸性気候による影響が大きいと言えます。大陸性気候は
ブドウ栽培期は少雨で、日夜の寒暖差が大きく、穏やかな秋が
長く続きます。
少雨はすなわち日射量が豊富で、光合成によりブドウが十分に
栄養を備え、大きい寒暖差は日中のブドウの活発な活動を促し、
冷え込む夜はブドウの休息を促します。これにより果実味豊か
で、豊富な酸度と糖度を含んだ実が育まれます。また、長い秋
はブドウの緩やかな完熟を促進し、その緩やかな進行の完熟が
酸度の低下を招きません。
この様な大陸性気候の恵みを受け、誕生するルーマニアワイン。
同じレヴェルのワインでありながら、フランスのワインやナパ
・ヴァレーのワインの三分の一以下で買えてしまうのですから
ルーマニアワインを無視し、フランスやナパのワインを買うの
は無駄遣いも甚だしい。と声を大にして言わせて頂きます。
3,300円なのに、33,000円のブルゴーニュのワイン（フランス）
に匹敵する驚愕の品質で、その高級感が半端ないルーマニアの
白ワインがこちらです。
飲み頃温度：11～14度。
＜洗練されたコクのある、やや辛口＞
3,850円
・香り：白桃、ラ・フランスのコンポート（十分に熟した良質
のブドウで造られた証拠）、ミルク・プリンやカフェ・オ・レ
更にはカシューナッツ（良質のオーク樽をワイン造りに上手に
使用した証拠）をイメージさせ、ワインが空気に触れた後には
焼きパインを思わせるトロピカルさと香ばしいトーストを連想
するロースティーさの共存（タレントあるワイン・メーカーの
上手なワイン・メイキングの結果）のがあります。
・味わい：十分に備わった酸とミネラリーさの主張が、ハニー
＆フローラルな華やかさから感じがちな甘いニュアンスを上品
に包み込み、果実味とオーク樽に由来する成分をつなぎ合わせ、
優雅な深みのある酒質を形成しています。
ハッキリとした果実味、オーク樽由来の成分が創るコクが融合
し、アルコールのヴォリューム感と一体となりバランスの良い
芳醇さを口中に広げます。
力強さと重厚さがあるものの、角々しさや過度な広がりはなく、
しなやかさと優雅さが全体をまとめ上げ、秀逸な造りのワイン
（シャルドネの）の典型的なスタイルとなっています。
ブルゴーニュの著名な生産者のピュリニー・モンラッシェ1級
のワインに匹敵するか、それ以上の品質のOutstandingなこの
ルーマニアの白ワインを是非、味わって下さい。半端ない高級
な香り、味わいをあなたもきっと感じる事でしょう。
相性の良い料理：画像の様な春巻きを何もつけないで、餡の味
とパリパリな皮の香味のハーモニーにワインの香味を合わせて。
他には、ヴィナー・シュニッツェルにレモン果汁を少々かけて。
柚子塩白湯スープで食す鍋もの（暑いですがエアコンの効いた
部屋でならきっと楽しめます。）との相性もGoodです。
ワインと料理のパーフェクト・マリアージュに見事にノック・
アウトされて下さい。
