近年、注目すべきワインの筆頭格のルーマニアワイン。この国
で最も広く栽培されているブドウは、2つのブドウが自然交配
し、誕生しました。自然は偉大です。ルーマニアの気候風土に
パーフェクト・マッチするブドウが生まれ出たのですから。
そのブドウは和名にしますと、「王家の乙女」。名前からして
高貴な雰囲気に満ちていますが、出来上がるワインも品位ある
香味を備えていて、原料ブドウの名に違わぬ王女の様な気品が
あります。
そのブドウは「Feteasca Regala/フェテアスカ・レガーラ」。
フェテアスカを日本語にすると乙女で、レガーラは王家です。
当店が販売するルーマニアのワインのインポーターに拠れば、
フェテアスカ・レガーラのワインが日本の市場に登場したのは
2010年頃の事だそうで、それから約10年。この10年で多くの
方の目に留まり、飲まれて来たと思います。
しかし、まだまだフェテアスカ・レガーラのワインと出会って
いない方も多くいる筈。そんな方の為にコストパフォーマンス
抜群のフェテアスカ・レガーラのワインを紹介します。
ところでフェテアスカ・レガーラのワインは白でしょうか、赤
でしょうか、それともロゼでしょうか。フェテアスカ種は果皮
の色が緑色のものも、深い紫色のものもあり、深い紫色の果皮
のブドウからなら白ワインもロゼワインも赤ワインもできます
が、果皮が緑色のブドウからは白ワインしかできませんので、
緑色のブドウのレガーラからできるワインは白のみです。
は白ワインのスペシャリストとして高い評価を得ているJidvei/
ジドヴェイが造りました。
グリーンを帯びた黄色の外観で、クリーンで清々しさに満ちた
香りに春の新緑のイメージが湧きます。メントールやライムを
思わせるニュアンスもあります。
口に含んだファースト・アタックは軽快、爽快で、清涼感満載
です。外観や香りと連動し、味わいもフレッシュ・ハーブ様の
またシトラスなどの柑橘果実様のリフレッシングさがあります。
味わう程に気分が晴れ晴れする香味のワインです。
この様な酒質のワインはアペリティフにベストですし、柚子や
レモンのアクセントが入った料理や食べ物と好相性です。淡い
味わいの料理を柚子塩やポン酢で食せばパーフェクトです。
王家の乙女から誕生し、王女の様な気品のあるワインですが、
こんな庶民的な食べ物と完璧にマリアージュする気さくな一面
も備えています。