2021年5月23日日曜日

実は魚の中でワインに最も調和し易いのが

大衆魚なのか。高級魚なのか。さけなのか。しゃけなのか。謎
と言う程の事ではありませんが、論議の対象になり易い魚です。
そして最も興味深い事は、オレンジ色(いわゆるサーモン色)
が加熱した後もそのままで白くならない事。赤身の肉は通常、
加熱すると白っぽくなりますが、鮭はそうなりません。赤身で
ないからと言えばそれまでですが。
鮭はとても良くワインと調和する魚です。塩焼き、西京焼き、
刺身、フライ、ムニエルなどなど、食べ方は多岐に渡りますが、
クリーム煮、クリームソース添えにしない限りは迷う事なく赤
ワインをパートナーに指名すればOKです。
そして鮭の凄さは、刺身でなければ、果実味が豊かな赤ワイン
であっても、渋味の程度がどうであっても、上手く調和する事
です。これ程までに守備範囲の広い食材は他にはほとんどない
でしょう。
私達、日本人に最もポピュラーな魚料理と言えば、鮭の塩焼き
を挙げる人が多い筈です。この鮭の塩焼きをつまみにワインを
味わう。これが実に素晴らしい至福のひと時を創り出してくれ
ます。こんなに身近な料理でワインを楽しめるなんて最高じゃ
ないですか。
鮭がどうしてそれ程までに赤ワインと調和するのでしょうか?
赤ワインに調和する条件には、食材自体の味わいに鉄分ぽさが
ある、血合いのニュアンスを感じる、脂肪分が多いが挙げられ
ますが、鮭には鉄分ぽさ、血合いのニュアンスは控えめながら
脂肪分は魚の中でもトップ・クラスで、それが赤ワインの渋味
成分(タンニン)と密接にリンクし、両者の相乗でタンニンの
主張にタップリの甘味旨味が生まれ備わります。
この状態こそ、いわゆる相性が良いと表現できる状態で、それ
を紹介したいが為に日々、ワインと料理の色々なペアリングを
実践しています。
つまり、紹介するワインと料理のマリアージュは確かな裏付け
のある事実で、紹介した事を再現して頂ければ、あなたも確実
に完璧なマリアージュを堪能できるのです。
今日、紹介のペアリングも含め、今まで数多くのペアリングと
そのマリアージュを紹介して来ました。今日、紹介のものだけ
でなく、過去にも遡り、興味あるペアリングを是非、実践して
頂ければと思います。




画像の鮭の塩焼き(しゃけの塩焼き@HottoMotto)を侮る事
なかれ。実に良い味わいをしています。Hottomottoでしゃけ
の塩焼きをTo goしたら、当店でそのパートナーの赤ワインを
ゲット。後は家でゆっくりそのマリアージュをお楽しみ下さい。
画像の赤ワインは少々高価ですが、しゃけの塩焼きに合わせて
楽しめる赤ワインは1,320円からあります。
*Postmark 2018 Cabernet Sauvignon
 ポストマーク2018カベルネ・ソーヴィニョン

飲み頃温度:19度。
<果実味が豊かでまろやかな口当たりのフルボディー>
4,400円