2021年5月16日日曜日

マイスターの生ハムにはこのワイン

肉の加工食品をつまみにワインを味わう。これは一番手っ取り
早いワインの楽しみ方でしょう。ソーセージ、ハムなど多彩な
肉の加工食品の中でも特に生ハムはワインのあるシーンに最も
登場しているのではないでしょうか。
スペインの有名な酒精強化ワイン、へレス(シェリー)/Jerez
(Sherry)に生ハムはタパス(つまみ)として最人気のひとつ
ですし、イタリアの赤のスプマンテ(スパークリングワイン)
/Spumante、ランブルスコ/Lambruscoにパルマ産の生ハムは
定番の組み合わせです。
生ハムには相棒が多く、「生ハムと果実」「生ハムとジャム」
のペアリングも素晴らしいマリアージュを奏でますし、ワイン
とも果実やジャムにならって甘味のあるものも、果実味が凝縮
したリッチな酒質のものも、シェリーなどと同様に相性の良さ
を見せてくれます。
ドイツ連邦共和国の国家資格、マイスターを持つ佐藤さんの店
フローエス・ゲグルンツェ@太田市八幡町で、今なら彼が店の
工房で作り上げた生ハムを購入できます。この湿気の多い日本
でこれ程まで美味に仕上がるのかと驚きを隠せないレヴェルの
逸品です。
生ハムにワインを合わせる場合、可能性は無限に広がりますが、
今日は「生ハムとジャム」に倣って、果実味がリッチに凝縮し、
まるでブルーベリーのジャムの様なヒントを感じる赤ワインを
マイスターの生ハムの相棒としてお勧めしたいと思います。
イタリア南部の燦々と降り注ぐ陽光をタップリ浴び、完熟した
良質のブドウで造ったからこそ、ジャミーなニュアンスを感じ、
シッカリ熟し、糖度の上がった良質のブドウで造ったからこそ、
豊かなアルコール分が放つリキュール様の華やかさを感じます。
そのジャミーなニュアンスがジャムの代わりに、リキュール様
の華やかさが果実(コンポート的な)の代わりとなり、生ハム
のベスト・パートナーとなります。
マイスターの生ハムに合わせたいそんな赤ワインがこちらです。
Primitivo/プリミティーヴォと言うブドウで造ったプーリア州
を代表する、いや、イタリア南部を代表する赤ワインのひとつ
です。



エッジ(ワインの縁)に紫色を感じる深紅の色調で、色合いは
とても濃く、ブルーベリーのコンポート、ジャム、リキュール
を思わせる香りが豊かに広がります。
生ハムはご承知の様に、果実と相性が良く、メロンやイチジク
との組み合わせは定番ですが、実はそれ以上にベリー果実とは
好相性で、特にブルーベリーは最良の相棒と言っても過言では
ありません。ですから、ブルーベリーのヒントがシッカリある
プリミティーヴォのワインならパーフェクト・マリアージュを
創造する事、間違いなし。そう断言できます。
太田産、マイスター佐藤の絶品生ハムにブルーベリーのヒント
ある赤ワインを合わせ、それらが奏でるその素晴らしい完璧な
マリアージュを是非、ご堪能下さい。



*Li Filitti 2016 Primitivo di Manduria
リ・フィリッティ2016プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
3,300円