連載、Tenuta Cavalier Pepe/テヌータ・カヴァリエル・ペペ
の4回目(最終回)です。今日のワインは2種類の白ワインで、
イタリア南部で最も高貴な白ワインであり、イタリア南部で初
のDOCG(イタリアのワイン法で最上位に格付けのカテゴリー)
になった白ワインです。
と一緒に飲むものなどと言うアホな法則がありました。だから
イタリアワインはイタリア料理レストランでしか楽しめないと
思い込んでいたものです。
自分で言うのも変ですが、色々な経験を経てワインに関しては
市場に於いてビッグな存在になった。と思って、感じています。
そんな存在として感じているのは、ワインは常に革新的に攻め
なくてはダメだと言う事。
言いたい事は、カップ麺を食べながらワインもOK。漬物を食べ
ながらワインもOK。どんな料理、食べ物にもワインを合わせて
楽しめる。それを悟った、感じ取ったと言いたいのです。
ですので、イタリアを代表する2種類の白ワインに敢えて日本的
な食べ物を合わせ楽しむ事をお勧めしたいと思います。ワインは
フォーク、ナイフの世界だけのものではありません。箸の世界で
さえ、大活躍できます。
焼き鳥(串焼き)、これはいかにも日本的ですし、来日した方を
接待する時にサーヴィスし易い料理です。また相手の嗜好を十分
に感じ取っているのなら、天ぷらよりも日本的ディープな料理、
鰺フライなどにワインを合わせ楽しんでもらうもの一興です。
何度も何度も言わせてもらいますが、ワインのヴァラエティーの
豊富さは無限の世界(ワインと料理のマリアージュの)を創造し、
私達に至福のひと時をもたらします。それをペペのワインで実感
してほしいと思います。
今日紹介の2種類の白ワインは、片方がFiano/フィアーノと言う
品種で造られていて、もう片方はGreco/グレーコと言う品種で
造られています。
どちらのブドウも現在のイタリア南部が植民地としてギリシャに
よって治められていた時に持ち込まれた古来からの長い歴史ある
品種です。
イタリア南部にはこの様な歴史のあるブドウで造った古代ローマ
時代からの銘酒があり、今日紹介の2種類の白ワインはその代表
として知られています。
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ
ワイン名は、アヴェッリーノのフィアーノ。アヴェッリーノ村と
その周辺の村で育まれたフィアーノで造ったワインである事から
その名になりました。
酸度が高く、ミネラリーさが豊かで、苦味あるコクがあり、その
味わいは硬水のミネラル・ウォーターの様に骨太です。一方で、
柑橘果実、特にレモンを思わせるシャープな爽やかさも備わり、
心地良い苦味旨味を感じる海の幸をフライにし、レモンを添え、
塩で食す時にパーフェクト・マッチするワインです。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
今だけ特価の1,870円
アジフライにレモン果汁を程良くかけ、天然の海水塩で食す。
そこにこのワインがあったなら、完璧な至福のマリアージュを
お楽しみ頂けます。
*Greco di Tufo 2015
グレーコ・ディ・トゥーフォ
ワイン名は、トゥーフォのグレーコ。トゥーフォ(凝灰岩で構成
された火山性の土壌)の大地で育まれたグレーコで造ったワイン
である事からその名になりました。
熟成で身に着けた複雑な香り(ブーケ)、丸く、柔和でファット
なボディーに深みがあり、白ワインとしての熟成の極みを感じる
事がこのワインの最大の特徴です。
そのブーケはマッシュルーム、エノキ、エリンギのバターソテー
を思わせ、また、ねぎの白い部分、大根、カブなどを使った淡い
落ち着きある味わいと好相性であるとイメージできます。つまり
その様な料理をペアリングさせれば、このワインの素晴らしさを
最大限引き出し、良さを余す所なく、楽しめる訳です。
飲み頃温度:11~14度。
<コクある、やや辛口>
今だけ特価の1,870円
鶏モモ肉ねぎま串焼きの塩味とこのワインが出会ったなら、そこ
にはパーフェクトな至福のマリアージュが待っています。