2021年3月25日木曜日

Deux、出身は月桂冠ですが...。

いよいよ残り少なくなって来ました。醸造家、曽我さんがOK
の判断でしたら、あと3種類です。そして今月はこれが最後。
「Numero Deux/ヌメロ・ドゥ」です。
ご存知の方がほとんどでしょうが、なぜ、ドゥ(フランス語
で2の事)なのか。それは史上2番目に国立醸造試験所(現在
の日本醸造協会)によって頒布された酵母で醸造したからで、
2番目=ナンバー2=ヌメロ・ドゥです。
この酵母は月桂冠と言う日本酒を造っている蔵(当時は笠置屋
その後、株式会社大倉恒吉商店)に恐らく住み着いていたもの
で、そこで造られた月桂冠の新酒から分離し、他の蔵でも実用
できる様にした酵母菌です。
2号も含め、1号から5号酵母までは途中で変性したなどの理由
で昭和初期に頒布が終了し、現在ではいわば幻の酵母と言え、
その酵母で造った酒は、真に「幻の酒」と表現するに相応しい
でしょう。




今更、言うまでもありませんが、「本当の日本酒」とは何か?
「本物の日本酒」とはどう言う酒なのか?それは曽我彰彦が己
の魂、情熱を込めて醸した「Sake」を飲みさえすれば判るので
あって、長々と解説する必要など無用です。
Le Sake Erotique 2020 Numero Deuxは、27日(土)13時
から販売開始致します。是非、味わって下さい。




Riz a Sake Naturelのシットリとしたシルキーな口当りは飲む
米と言っても過言ではありませんでしたが、このドゥも同様の
酒質に仕上がっています。
見た感じ一瞬、スカイブルーのトーンを感じる色合いとサラリ
とした淡いイメージの外観に軽快で爽やかな香味を想像します
が、味わえばその落ち着きある深みに和らぎを感じます。身体
に染み入る様なしなやかさ、喉元を滑り流れる様なシルキーさ
を感じます。
優しい甘味のある上品な味わいの食材を淡い味わいに調理した
料理、例えば「甘鯛の酒蒸し」、「関西風おでん」などと相性
が良いのはもちろんですが、試した所、パーフェクトと言える
マリアージュを創造した食べ物がありました。
それは何か。生ハムで何度か登場したマイスター佐藤さんの店
フローエス・ゲグルンツェで買える「リンダービアシンケン」
です。
リンダーの名の通り、リント(牛肉)も使って作ったハムで、
牛脂の甘味と深い味わいがドゥの甘味旨味(白米を食べている
時の様な)とふくらみのある、また滑らかな味わいの広がりと
密接にリンクします。淡いながらも、味わいの深みがあるドゥ
ならではでしょう。




週末の27日(土)は、先ずフローエス・ゲグルンツェに行って
「リンダービアシンケン」を「ル・サケ・エロティーク、ドゥ」
の為に、「生ハム」を「パインonピッツァ@ドミノ・ピザ」と
「当店お勧めのワイン」とのマリアージュの為にゲット、次に
当店へ「ドゥ」を入手しにお越し下さい。
この週末は、筆舌に尽くし難い至福のマリアージュのひと時が
あなたを待っています。