2021年3月11日木曜日

ミネラリーさには骨太で

コクを感じる白ワインとはどんな酒質なのか。当店の捉え方
は2通りあり、ひとつは酸味の性質を考慮し、もうひとつは
味わいの太さを考慮し、コクのあるなしを判断しています。
酸味の性質とは、リンゴ酸なのか乳酸なのかで、柑橘果実や
リンゴを食べた時に広がる爽快な酸がリンゴ酸で、日本酒を
飲んだ時に感じるミルキーでまろやかな酸が乳酸です。
リンゴ酸はスッキリ、サッパリでシャープに広がりますので
コクがあるとは言えません。一方、乳酸はその字の如く乳系
の要素を持ち、ふくよかに広がりますのでコクを感じます。
味わいの太さとは、軽快か重厚かで、ミネラリーさの多少に
影響を受け、ミネラルの少ない軟水なら軽快で味わいは細く、
ミネラルの多い硬水なら重厚で味わいが太いので硬水はコク
がある。それをワインに置き換えイメージして頂ければ理解
し易いと思います。
つまり白ワインの味わいの位置関係は、リンゴ酸のある軽快
なワイン、リンゴ酸ですが豊かなミネラリーさのあるコクの
あるワイン、乳酸を持つコクのあるワインとなり、大別する
なら3タイプになるのです。
生カキにはChablis/シャブリと言う定説があります。あまり
にも大雑把な言い方ですが...。シャブリはフランスワインを
代表するワインで、白の辛口なのですが、先程、述べた3つ
のタイプ全てが存在します。
その3タイプの全てが生カキの相棒とはならず、乳酸のワイン
はその造り方から来る香味が生の魚介類と融合せず、生臭さ
を助長してしまいます。
他の2つのタイプが生カキの相棒に相応しく、カキにレモン
を添えるならリンゴ酸のある軽快な白ワインが、カキが持つ
豊かなミネラリーさを生かして食すならミネラリーさのある
コクのある白ワインがベスト・パートナーとなります。
これはカキに限った事ではなく、タコやイカをポン酢で食す
ならリンゴ酸のある軽快な白ワインが良く、塩で食すのなら
ミネラリーさのあるコクのある白ワインが良いのです。
つまり、生の魚介類をポン酢で食す、魚介類を揚げ物にして
レモンをかけて食す、その時は柑橘系の要素に着目し、同系
の要素であるリンゴ酸のある軽快な白ワインを。
生の魚介類をオリーヴ・オイルと塩で食す、揚げ物や焼き物
にして塩で食すなら塩由来のミネラリーさに着目し、同系の
要素をシッカリ備えたミネラリーなコクのある白ワインを。
と言った具合にペアリングしてあげさえすればマリアージュ
至福のひと時を堪能できます。
ミネラリーさには骨太なミネラリーさを。この様な料理には
豊かなミネラリーさを備えた骨太な酒質の白ワインがお勧め
です。




・カキフライにはこの白ワイン!!
*Pieropan 2018 Calvarino Soave Classico 
 ピエロパン2018カルヴァリーノ、ソアーヴェ・クラッシコ
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
3,850円(消費税込み)




・フィッシュ・アンド・チップスにはこの白ワイン!!
*Sallier de la Tour 2019 Inzolia 
 サリエ・デ・ラ・トゥール2019インツォリア

飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
1,980円(消費税込み)

「カキフライ」、「フィッシュ・アンド・チップス」どちらも
Oyster and Wine Bar RITZ(太田駅南口から徒歩数分)にて
To goしました。