2021年2月14日日曜日

注目すべきはレッド・ペッパーのヒント

Red Pepper/レッド・ペッパー、辞書で調べるとその和訳は
唐辛子。でも言いたいニュアンスは微妙に違います。唐辛子
よりも七味に近いかもしれません。
ワインはブドウだけで造られるのにブドウ以外の果実の香り
があったり、花の香りがあったり、ハーブや木の芽の香りが
あったり、インクやコーヒー、チョコレートの香りさえあり
何も知らなければブドウで造ったアルコール飲料(ワイン)
と思わない事もあるかもしれません。
なぜその様に色々な香りを備えるのでしょうか?醸造酒全て
に共通しますが、糖分を酵母の働きでアルコールに変換する
発酵と言う過程を経る際に様々な香りが生成されます。その
作用により米が原料の日本酒であっても果実の香りがあり、
麦が原料のビールであってもハーブの香りがあり、ブドウが
原料のワインであってもブドウ以外の香りがある訳です。
また、複数の香りが重合し、新たな香りを創り出し、それが
インク、チョコレート、コーヒーなどをイメージさせる事も
あり、醸造酒には原料由来の香りだけがあるとは限らないと
言う予備知識を持って頂けるのではと思います。
飲食店の時短営業で、夕食のゲットがままならない時もあり
店を開ける前に何か好みの食べ物を買える所はないだろうか
と探していた所、足利のアピタ内に9時開店の持ち帰り専門
の焼き鳥店がある事を知りました。
足利はソムリエ仲間でもあり、パン職人の友人が営むカフェ
・ベーカリー「南の麦」に週一で通う為、その際にアピタに
立ち寄り、夕食用に購入すれば一石二鳥だと思い、今月から
実践しています。
数種類買う内の一つが「皮」なのですが、レッド・ペッパー
のヒントをほのかに感じ、皮も含め、鶏肉の串焼き(塩味)
に通常は好相性の木樽熟成した白ワインではマリアージュを
創造しきれず不満を持っていました。
所が見つけました。レッド・ペッパーのヒントがあるそれに
パーフェクト・マッチのワインを。そのワインはロゼ。最北
イタリアの美しい景色が広がるドロミティ渓谷が誕生地です。
448s.l.m.それは海抜448メートル(イタリア語で448 metri
sopra il livello del mare)の事で、このワインの原料ブドウ
がその海抜にある畑で育まれている事に因ります。
ワインにペッパリーさを感じる事はしばしばあります。但し、
ペッパーのヒントと言っても、それがホワイト・ペッパーで
ある時も、ピンク・ペッパーである時も、レッド・ペッパー
である時も、ブラック・ペッパーである時もあって、それは
実はワインの色に連動しています。
ホワイト・ペッパーなら白ワインに、ピンク・ペッパーなら
ロゼワインに、レッド・ペッパーならロゼワインやライトな
赤ワインに、ブラック・ペッパーなら芳醇な赤ワインに、と
言った具合です。
ですので、20種類程のロゼワインを集め、レッド・ペッパー
のヒントがあるものを探したのです。いくつかありましたが、
448s.l.m.が最もレッド・ペッパーの隠し味がある皮の串焼き
にマッチする香味を備えていましたので、そのベストな相棒
として紹介致します。
*448 s.l.m. 2018 Vigneti delle Dolomiti
 海抜448メートル2018ヴィネーティ・デッレ・ドロミティ
外観:赤いトーンのある濃いめの色調のオレンジ色。
香り:ザクロ、サクランボなどの酸味を感じる小粒の木なり
果実のヒント。ワインが空気に触れるとスミレの華やかさと
ラズベリー様の可愛らしいパフュームさが現れる。
同時に、原木から取り分けたての生ハムのあの食欲を大いに
そそる香りもほのかに感じ、野趣さがこのワインの味わいの
深みを創っている。
味わい:ジューシーなイメージ。実際に口に含むとその通り
で、酸味の広がりを基調とし、ミネラリーさと軽めの渋味の
アクセントが心地良く伴い、そこに動物肉を思わせる血合い
のニュアンスが同居する。
また、ベリー果実を明確に意識させる口中香は健在で、特に
アセロラやクランベリーを思わせ、鴨やターキーのロースト
クランベリーソース添えの様な料理があったら、このワイン
と素晴らしいマッチングをするだろうなと予想。
余韻にはレッド・ペッパーのスパイシーなアクセントが出現
し、全体の香味を引き締め、フィニッシュへ向かう。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
1,800円
レッド・ペッパーのヒントある鶏肉の皮の串焼き(塩味)の
ベストな相棒である事は既にご承知の通りですが、生ハム、
鮪の赤身の漬けとも好相性の要素を備えています。
その様な料理を楽しむ際にはこのロゼワインを是非、食卓に
登場させ、大活躍させて下さい。




こちらがその串焼き。良ーく見て頂くと、白っぽい皮の表面に
小さな赤い点があります。それがレッド・ペッパー。心地良い
アクセントを塩味の皮に添えています。
(皮の串焼きは、日本一アピタ足利店でTo go)