白ワインと赤ワインの違いって何か判りますか?色が違う。それ
は見れば一目瞭然ですが、もし、目隠しをし、どちらが白ワイン
でどちらが赤ワインか見えない状態で味わい比べたならばどうで
しょうか?恐らく、どちらが白でどちらが赤か判断しかねる人が
きっといる筈です。それもかなりの確率で。
ウソだろ。そんな事がある訳ない。と言う人がいるでしょうが、
人間は、目から(視覚から)85%程の情報を入手し、それを元に
物事を判断していると言われています。つまり、目からの情報が
なければ、85%の情報も残り15%の情報も他の感覚からゲット
しなければならず、判断の正確性が劣ると言えます。
目で見て白ワインだと確認し、脳がそう判断しているから、嗅覚
や味覚も白ワインだと感じている。赤ワインも同様です。真実は
そうなのです。
ですので、白ワインか赤ワインか判らない状態で、それも比較を
する事なく、どちらかが単独で出て来たなら、非常にタフな分析
をしつつ、香り、味わいを構成している要素をひとつひとつ拾い
上げ、どんなワインなのか判断しなくてはなりませんから、その
作業は思っている程、簡単ではないのです。
Pinot Noir/ピノ・ノワと言う果皮が深い紫色をしたワイン醸造用
ブドウ品種(大別し、黒ブドウと言います。)があります。この
黒ブドウからワインを造ると、どの色のワインができるでしょう
か。
結論から先に言えば白ワインも、ロゼワインも、赤ワインも全て
造る事が可能です。ワインの色は原料ブドウの果皮の色。だから
その色をどの様にワイン造りに活用するかにより、ワインの色が
決まるのです。
黒ブドウは果皮が紫色ですが、果肉は紫色ではなく白っぽい色を
しています。その果汁も同様、白っぽい色をしています。果皮の
色を果汁に移さなければ果汁は白のまま、移せば移すほどロゼ色
から赤色へと変化します。それが発酵と言う現象を経る事でロゼ
ワインや赤ワインになります。そして、果汁に色素を移さず発酵
させれば白ワインに。
それが目で見た時の白ワインと赤ワインの違いとなる原因です。
見えない状態なら100%、見た状態なら15%の情報を香り味わい
から取り出した時、白ワインと赤ワインの相違は、香りなら白い
色や黄色い色の果実の香りがあれば白ワイン、赤い色、黒い色、
紫色の果実の香りがあれば赤ワインとなり、ワインの色とワイン
に感じる色のイメージが連動している事が判ります。これを予備
知識として持っていると、目隠しをした状態でワインをチェック
しても、そのワインの色をイメージする事ができる様になります。
黒ブドウ、ピノ・ノワで造った白ワインと赤ワインがあります。
同じ生産者のワインです。ヴィンテージは異なりますが、白と赤
は香味に於てどう違うのかを実感するには良いワインです。是非、
実際に味わい比べて頂きたいと思います。その前にガイドを。
しています。その果汁も同様、白っぽい色をしています。果皮の
色を果汁に移さなければ果汁は白のまま、移せば移すほどロゼ色
から赤色へと変化します。それが発酵と言う現象を経る事でロゼ
ワインや赤ワインになります。そして、果汁に色素を移さず発酵
させれば白ワインに。
それが目で見た時の白ワインと赤ワインの違いとなる原因です。
見えない状態なら100%、見た状態なら15%の情報を香り味わい
から取り出した時、白ワインと赤ワインの相違は、香りなら白い
色や黄色い色の果実の香りがあれば白ワイン、赤い色、黒い色、
紫色の果実の香りがあれば赤ワインとなり、ワインの色とワイン
に感じる色のイメージが連動している事が判ります。これを予備
知識として持っていると、目隠しをした状態でワインをチェック
しても、そのワインの色をイメージする事ができる様になります。
黒ブドウ、ピノ・ノワで造った白ワインと赤ワインがあります。
同じ生産者のワインです。ヴィンテージは異なりますが、白と赤
は香味に於てどう違うのかを実感するには良いワインです。是非、
実際に味わい比べて頂きたいと思います。その前にガイドを。
*J.Meyer 2019 Pinot Noir Blanc de Noirs
ヨット・マイヤー2019ピノ・ノワ、ブラン・ド・ノワ
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、オリーヴオイルや
バターを使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
1,500円
香り:メントールの爽やかさ、白い花の清々しさがあり、清涼感
に満ちています。グラスを回すと、ラ・フランスやカリンの生の
果実ではなく、コンポートのヒントが出て来て、華やかさに満ち、
また総じてとても上品です。。
味わい:ファット、リッチ、オイリーな第一印象です。これは黒
ブドウで造った白ワインに多くあるスタイルです。
酸味はやや強く、ミネラリーさはリッチな果実味の広がりの中に
内包され、控えめに広がり、そこに明確なタンニン(渋味成分)
を感じます。これもブラン・ド・ノワに多くあるスタイルで、白
ブドウの白ワインにはないブラン・ド・ノワの典型的な酒質です。
更に、ワインが空気に触れるに従い、苺ミルクを思わせる香りと
ミルキーな口当たりが現れます。これこそがブラン・ド・ノワ。
柔和なハッキリとした厚み、ふくらみを感じる豊かなボディーを
しています。
余韻は長く、このワインがブラン・ド・ノワだと決定づける要素、
タンニンの存在感が残ります。
柔和さ、苺ミルクのヒント、そして、タンニンの存在をキャッチ
したなら、このワインの正体に近づくでしょう。
ヨット・マイヤー2019ピノ・ノワ、ブラン・ド・ノワ
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、オリーヴオイルや
バターを使用した料理。チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
1,500円
香り:メントールの爽やかさ、白い花の清々しさがあり、清涼感
に満ちています。グラスを回すと、ラ・フランスやカリンの生の
果実ではなく、コンポートのヒントが出て来て、華やかさに満ち、
また総じてとても上品です。。
味わい:ファット、リッチ、オイリーな第一印象です。これは黒
ブドウで造った白ワインに多くあるスタイルです。
酸味はやや強く、ミネラリーさはリッチな果実味の広がりの中に
内包され、控えめに広がり、そこに明確なタンニン(渋味成分)
を感じます。これもブラン・ド・ノワに多くあるスタイルで、白
ブドウの白ワインにはないブラン・ド・ノワの典型的な酒質です。
更に、ワインが空気に触れるに従い、苺ミルクを思わせる香りと
ミルキーな口当たりが現れます。これこそがブラン・ド・ノワ。
柔和なハッキリとした厚み、ふくらみを感じる豊かなボディーを
しています。
余韻は長く、このワインがブラン・ド・ノワだと決定づける要素、
タンニンの存在感が残ります。
柔和さ、苺ミルクのヒント、そして、タンニンの存在をキャッチ
したなら、このワインの正体に近づくでしょう。
ヨット・マイヤー2018ピノ・ノワ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。チーズなら、
パルミジャーノ、チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
1,500円
香り:苺のコンポート、グミ、キャンディー様の華やかさが立ち
登ります。ピュアな果実のヒントがチャーミングなニュアンスを
生んでいます。
味わい:ジューシーでシルキーな口当たりに優美さを感じます。
酸味、ミネラリーさは控えめで、タンニンの含有量は中程度です。
タンニンはジューシーな広がりの果実味の中に溶け込んでいて、
ファーストアタックに感じた様に角々しさの全くない球体の様な
主張です。
ピノ・ノワの赤ワインのエレガントなタイプの極めつけと言える
この優美さ、柔和さは不変の広がりを見せ、ここまでエレガント
ですと、視覚を使わずに味わったなら白ワインと思ってしまう事
でしょう。
只、このワインを白ワインと間違わない要素がシッカリ存在して
います。ワインが空気に触れるに従い、内包されていた赤ワイン
にしかないニュアンス、ピンクペッパーの香り、皮革を思わせる
香り、動物赤身肉を思わせる風味が明確になります。
果実味のチャーミングな広がりだけでなく、深みを創る複雑さや
野趣さが全体にアクセントを添えます。
余韻は長めで、果実味の美しい広がりの中に甘酸苦渋の4要素の
バランスの良いハーモニーが残存します。和みのあるシルキーな
フィニッシュを迎えます。
赤いイメージのヒント(赤い果実)、赤ワインにしかないヒント
(ピンクペッパー、赤身肉)、そしてそこにタンニンの存在感も
キャッチできたなら、このワインの正体に近づくでしょう。