2020年10月10日土曜日

ボルドー瓶でなくブルゴーニュ瓶だから

ワインの瓶の形には色々な種類がありますが、肩の張ったボトルと
なで肩のボトルの2種類が代表的ではないでしょうか。絶対ではない
ですが、赤ワインの場合、前者のボトルのワインは渋味(タンニン)
がストレートにガツンと主張して来るタイプが多く、後者のボトル
のワインはタンニンが柔和に主張するタイプが多い様です。



前者のボトルのワインの代表的産地はフランスのボルドーで、中に
詰めてあるワインの原料ブドウ品種で見ればCabernet Sauvignon/
カベルネ・ソーヴィニョンやMerlot/メルロが代表的です。
後者のボトルのワインの代表的産地はフランスのブルゴーニュで、
ブドウ品種で見れば、Pinot Noir/ピノ・ノワが代表的です。
これは世界的に見てもその様に言え、カベルネ・ソーヴィニョンの
赤ワインで、なで肩ボトルに入っているのを見かける事はほとんど
ないですし、ピノ・ノワの赤ワインで、肩の張ったボトルに入って
いるのを見かける事も滅多にありません。
でも、皆無ではないのです。それではなぜ一般的ではない事をする
のでしょうか?例えば、メルロの赤ワインがなで肩ボトルに入って
いるとか。
一般的でない事をするのですから、そこにはワインメーカーの意図
が間違いなくあるはずです。それはメルロの赤ワインであっても、
なで肩ボトルに入れるべきワインであるからと推測します。つまり、
とてもエレガントで柔和、美しさに満ちあふれ、優雅な酒質をして
いる。だから、肩の張ったボトルに詰めず、敢えてなで肩ボトルに
ワインを入れた。
実際、メルロの赤ワインでなで肩ボトルに入っているものを味わう
とそのしなやかさ、上品さ、優しさに和まされます。OOは見かけ
によらない。と言いますが、見かけによっているのなら、ワインを
選び易いじゃないですか。
しなやかで、上品で、優美な酒質のメルロの赤ワインを楽しみたい。
そんな時にはなで肩ボトルに入っているワインを選べば良いのです
から。
当店にあるのです。その様なワインが。造り手は誰もが知っている
あの小布施ワイナリー。ワインメーカー、曽我彰彦さんの優しい心
のこもった温かみあるメルロの赤ワインです。
近年の曽我さんのワインには美しさがあります。優しさがあります。
和みがあります。飲んでいて癒されます。赤ワインは濃くなければ
ダメですか?タニック(ガツンと来る重厚さ)でなければダメです
か?そんな品位のない赤ワインから卒業しましょう。
濃くなくたって、タニックじゃなくたって、味わいの深みは十分に
備わっています。バランスの良さに心を打たれます。味わってみて
下さい。曽我彰彦入魂のこのメルロの赤ワインを。そして彼の魂を、
彼のメッセージを感じ取って下さい。赤ワインのあるべき姿を必ず
教えてくれます。




*Sogga Pere et Fils 2018 Ordinaire Merlot
 ソッガ・ペール・エ・フィス2018オルディネール、メルロ

飲み頃温度:15~18度。
<上品でまろやかなミディアムボディー>




・オタフクソースで食す料理
・ふわとろオムレツ、ドゥミグラスソース添え
この様な料理と一緒にお楽しみ頂けるワインです。