2020年7月8日水曜日

Negroamaro / ネグロアマーロ

ワイン用葡萄ガイドに因れば、ネグロアマーロは「有用な南イタリア
の葡萄品種で、.....。この品種こそがプーリアの有名な品種で、注意
深く醸造されれば、非常に力強いアルコール分の高いワインを造る。
伝統的にブレンドに使われているが、主にイタリア半島のかかと(最
南東部)で、熟成に値する爽快な赤ワインと、鮮やかなロゼワインを
造り得る。」と解説されています。
ネグロ/Negroはイタリア語で黒い、アマーロ/Amaroはイタリア語で
苦いを意味し、その名の通り、ブドウの果皮は深い黒みを帯びた紫色
をしていて、濃い色合いの果皮はタンニン(苦味渋味成分)が豊富に
含まれています。


ネグロアマーロから出来上がる赤ワインは紫、黒のイメージがあり、
それはブルーベリーやスミレを連想させる香りであったり、シナモン
や甘草を連想させる香りであったり、アメリカンチェリーやブラック
オリーヴを連想させる香りであったり、コーヒー、ココアやチョコを
連想させる香りであったりする要素を持っている事からそう言えます。
また、豊かなアルコール分に支えられたリッチなボディーは力強くも
柔和さがあり、果実味、タンニン、木樽からの成分の融合した芳醇な
味わいを楽しめます。
内容の充実した深い味わいのワインですので、それに対応した味わい
深い料理が欲しくなります。ワインには野趣なヒントがありますから
肉、魚に関係なく赤身の肉で血合いぽさ、鉄分ぽさをシッカリ感じる
部位を使った料理(煮込み料理ならベスト)を合わせてあげると良い
でしょう。
それでは是非、飲んで頂きたい2種類の赤ワイン(ネグロアマーロを
主体に造った)がこちら!!2種類共に通常より熟成期間の長いRiserva
/リゼルヴァです。ネグロアマーロを主体に造った赤ワインは骨格が
非常に強固なボディーをしています。十分な熟成をする前ですと少々
厳しい口当たりをしていますから、長期熟成を経る事で、その強固さ
がこなれて、酒質が洗練されるリゼルヴァ規格のワインは内包された
良さを全て感じ取る事ができます。


*Poggio le Volpi 16 Salice Salentino Riserva
ポッジョ・ル・ヴォルピ16サリーチェ・サレンティーノ・リゼルヴァ
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
        チーズなら、ブリー。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
2,000円
・牛ハラミ肉のソテー、ペッパーソース
・八角の風味の効いた鰹の角煮
などの料理がこのワインにはお勧めです。


*Lu Ceppu 15 Salice Salentino Riserva
ル・チェップ15サリーチェ・サレンティーノ・リゼルヴァ
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
        チーズなら、ブリー。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
2,500円
・牛すじ肉の煮込み
・鴨肉のすき焼き
などの料理がこのワインにはお勧めです。


こちらがPuglia/プーリア州。イタリア国土はロングブーツの様な形を
していて、ちょうどヒールの部分がプーリア州に当たります。温暖で
ブドウ栽培の環境に恵まれたこの州には数々の優れた品質のワインが
ありますが、サリーチェ・サレンティーノ(下の画像の赤いエリアが
産地)はこの州を代表するワインのひとつです。
今日、紹介しました様に、構成の豊かな味わい深い赤ワインに加え、
果実味が美しく広がりエレガントさあるロゼワインもあります。当店
に驚愕の品質のサリーチェ・サレンティーノ(ロゼ)が届いています
ので、改めて紹介致します。