ネグロアマーロ」を取り上げた際に「Salice Salentino/サリーチェ
・サレンティーノ」と言う赤ワインを紹介しました。
サリーチェ・サレンティーノは赤ワインで有名なのですが、ロゼも
あり、注目すべき存在です。サリーチェ・サレンティーノの原産地
はサレント半島にあり、サレント半島のロゼワインはチェリーなど
のシッカリとした果実味があり、世界的に人気があります。
不思議な事に日本ではあまり人気のないロゼワインですが、世界に
目を向けますと近年、その人気は非常に高まって来ていて、夏には
「サマー・ワイン」と称し、バカンス先、リゾート地で大いに愛飲
されています。
ロゼワインの素晴らしさ、良さは白ワインの要素と赤ワインの要素
のどちらも持ち合わせている事です。これは白ワインと赤ワインを
単にブレンドし、ロゼ色にした事を意味しているのではなく、温度
が低いと酸味とミネラリーさが引き立ち、白ワイン的なスタイルと
なり、温度が高いとタンニン(渋味や苦味)が引き立ち、赤ワイン
的なスタイルになると言う事です。
ワイン法が厳格に適用される欧米のワイン生産国では、白ワインと
赤ワインをブレンドし、ロゼワインにする行為は禁止されています。
ロゼワインを造る方法はいくつかありますが、最も一般的なのは、
果皮の色が紫のブドウ(総称し黒ブドウと呼んでいます。)を圧搾
し、果汁をとり、この時点では果汁の色は白で、その果汁に果皮を
浸漬し、果汁の色がロゼ色になった所で果皮を取り除き、その果汁
を発酵し、ロゼワインにします。
つまり、ロゼワインは赤ワインの一歩手前のワインで、果皮を取り
除かず、そのまま浸漬し続ければ、果汁は赤色になり、それを発酵
すれば赤ワインになるのです。決して中途半端な造り方で誕生した
ワインではない事がお判り頂けるでしょう。
今日、紹介しますロゼのサリーチェ・サレンティーノもその手法で
造られ、十分な浸漬(マセラシオンと言います。)で果汁に色素を
シッカリ移していますので、軽めの赤ワインを思わせる様な外観を
しています。
この色調(ワインの色)は渋味成分(タンニン)で、味わいの強さ
を意味し、また深い色合いをしているのですから、このロゼワイン
は構成が豊かで、ロゼワインの範疇ではふくよかなボディーを備え
ていると言えます。
ロゼワインを好まない理由のひとつを、「ロゼワインは甘くて味気
ないから。」とする人に多く出会います。そんな人にとって非常識
なスタイルのロゼワインであると共に、ロゼワインを良く知る人に
とってもやや常識外の品質の、つまり、ここまでに本格的で高品質
なロゼワインにはそう簡単にお目にかかれません。
当店のお客様にもロゼワインに否定的な方が時々いらっしゃいます。
そんなお客様に出会った時、ロゼワインに否定的な事を知った時、
是非、ロゼワインの素晴らしさを実感してほしいと願い、その方に
敢えてロゼワインを勧める事があります。
一度でも、飲んで頂けさえすればそれでOKなのです。それは何故か。
驚きの品質(常識外)のロゼワインを知る事で、ロゼワインは素晴
らしいと言う常識(サマー・ワインloversの様に)が生まれます。
そうなればこちらの意図通りです。ロゼワインへの意識さえあれば、
チャンスを見て、ロゼワインを楽しんで頂けます。ロゼワイン否定
チャンスを見て、ロゼワインを楽しんで頂けます。ロゼワイン否定
パーソンには、高品質のロゼワインを。高品質のロゼワインは全て
を解決し、非常識を常識に。否定的なのはロゼワインの素晴らしさ
を知らないだけなのですから。
を知らないだけなのですから。
どうでしょう?なかなかないレヴェルのロゼワイン、サリーチェ・
サレンティーノを味わってみたくなりましたか?このワインは必ず
新たなロゼワインの常識を構築します。是非、味わってみて下さい。
*Candido 18 Salice Salentino Rosa
カンディード18サリーチェ・サレンティーノ・ローザ(ロゼ)
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
2,000円
香り:皮革、茹でた動物赤身肉、レヴァーを思わせる複雑さ。その
奥にスミレのヒントやベリー果実のグミ、ゼリーを思わせる香りが
見え隠れします。
味わい:柔和で落ち着いた熟成感を先ず感じます。タンニンの主張
に赤ワイン的な感覚があります。口中でも熟成感、複雑さと一緒に
スミレのフローラルさ、パフュームさが広がり品格があります。
果実味、タンニン、アルコール分の温かみある厚みの調和に深みが
あり、そのニュアンスはやはり赤ワイン的です。
・牛肉とごぼうの炊き合わせ
・サバの味噌煮
この様な料理と至福のマリアージュを奏でてくれるでしょう。