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退店まで、店の外でお待ち下さい。
「新型コロナウイルス（COVID-19）に感染しない。感染させない。」
フルーティーな（果実味豊かな）ワインはアロマ効果もあり、それだけ
で（料理をマリアージュさせる事なく）完成された楽しみ方ができます。
完成した（他の要素を融合させる必要のない）香味は、同化しない異質
要素との相性が非常に悪く、例えば、フルーティーなワインは刺身など
の生の魚介類とは水と油の様に相容れない関係です。それ故、良き相棒
の幅が狭く、家庭の食卓で活躍させるのに一苦労です。
フルーティーさがリッチ過ぎないと料理や食べ物の風味を生かしつつ、
自らもその良さを主張できるチャンスが増えるのですが、フルーティー
さが控えめになればなる程、ワインの口当たりが強く（厳しく）なり、
それを和らげる相性の良い料理、食べ物が必要になります。
Nebbiolo/ネッビオーロと言う北イタリアを主産地とするブドウがあり
ます。ピエモンテ州が原産地（故郷）とされ、そのワインは色が薄く、
香りは複雑で、味わいは鉄分ぽさを感じる明確なタンニン（渋味）が核
となり、力強く、深みがあります。レヴァー、鴨、マグロ、カツオなど
血合いぽさと鉄分ぽさのある赤身肉を使った料理との相性に優れます。
ただ、酒質が強過ぎる（厳し過ぎる）きらいがあり、家庭ではなかなか
活躍できません。
それでも尚、フルーティー過ぎるワインは嫌、シッカリと渋味を感じる
ワインが良い、と言うリクエストに基づいてネッビオーロの赤ワインを
選ぶのなら、ネッビオーロで造る代表的な赤ワイン、Barolo/バローロ
やBarbaresco/バルバレスコなど、木樽で長期熟成したワインでなく、
木樽内での酸化熟成（洗練期間）が短く、果実味の残存のあるタイプが
お勧めです。
このタイプのネッビオーロの赤ワインならば、控えめな果実味の存在が
口当たりの優しさもたらし、飲んだ時に厳し過ぎると感じず、家飲みの
時にも楽しめるでしょう。
こんなタイプのネッビオーロの赤ワインは、レヴァニラ炒め、レヴァー
かつ、鴨肉のすき焼き、マグロの角煮、カツオのたたきが至福の家飲み
タイム（マリアージュ）を生み出してくれる料理です。
また、何かをつまむ程度でこのタイプのネッビオーロの赤ワインを飲む
のなら、「ツナピコ（マグロのサイコロ状の食べ物）」、「カルパス」、
「ソフトサラミ」等がお勧めです。
ところで「カルパス」と「サラミ」の違いをご存知ですか？WEBでそれ
が検索ワードとしてポップ・アップしますので、多くの方が関心（興味）
をそそられる話題なのだと推測します。
違いは、カルパスはセミドライソーセージ、サラミはドライソーセージ。
カルパスは豚肉、牛肉、鶏肉が、サラミは豚肉、牛肉が主な原料です。
そしてカルパスはロシア発祥、サラミはイタリア発祥。こんな感じです。
その違いをネッビオーロの赤ワインのタイプの違いに当てはめてみます
と、水分含有量が多めで、味わいに優しさがあり、ドライな鉄分ぽさの
少ないカルパスは、控えめな果実味の存在がある（木樽での熟成の短い）
ワインが、よりドライで鉄分ぽさあるサラミは木樽での熟成期間が長く、
酸化の風味を帯びたバローロやバルバレスコのタイプのワインがベスト
マッチです。
今日は前者のタイプのワインを、後者のワインは高額で気軽に楽しむ訳
に行きませんので、紹介します。そのワインがこちら!!
＊Cascina Chicco 2018 Nebbiolo
カッシーナ・キッコ2018ネッビオーロ
飲み頃温度：19度。
＜まろやかなフルボディー＞
2,500円
スミレを思わせるパフュームさ、ブルーベリーのリキュールを思わせる
エレガントさが優しいイメージを創っています。インキーでジューシー
なファーストアタックから、ネッビオーロの最大の特徴である野趣さ、
鉄分ぽさある味わいへと進みます。
但し、相対的にはしなやかさがあり、柔和さがある酒質のネッビオーロ
の赤ワインで、スミレのフローラルさが一貫して広がり、全体を和らげ
ています。
このタイプのネッビオーロの赤ワインには既に述べた様に、レヴァニラ
炒め、レヴァーかつ、鴨肉のすき焼き、マグロの角煮、カツオのたたき
がマリアージュを奏でてくれるパートナーですが、もっと気軽に楽しむ
のなら、そうです、「カルパス」をご用意ください。
TGIF。5月最終の週末です。今月も疲れました。リラックス、くつろぎ
ながらカッシーナ・キッコのネッビオーロとカルパスのマリアージュを
お楽しみ下さい。
当店は引き続き、皆様の家飲みを強力にアシストして参ります。
