2020年5月26日火曜日

第23回この(赤)ワインにはこれをTo Go。

*現状を考慮し、ご来店の際は、確実にマスクの着用をして下さい。
マスクをしていない方は入店できません。ご注意下さい。

*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。

「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」

その為に当店はできる限りの事を確実にして行きます。


これらの3種類のブドウ、Lagrein/ラグレイン、Pinot Noir/ピノ・ノワ、
そしてVernatsch/フェルナッチュ。いくつご存知ですか?ピノ・ノワは
多くの方がご存知でしょうし、その品種のワインを飲んだ事のある方は
多数いると思います。
ラグレインとフェルナッチュはどうでしょうか?ラグレインはイタリア
北部、トレンティーノ自治州のラガリーナ渓谷が故郷とされ、主にその
州のいくつかの産地で栽培され、非常に華やかな香りがあり、果実味が
湧き上がる様に主張する個性豊かな赤ワイン(もちろん、果皮の色素を
どの様に扱うかでロゼワインにも白ワインにもなりますが)が造られて
います。



また、フェルナッチュは、Schiava/スキアーヴァのドイツ語圏での別名
(トレンティーノ自治州はオーストリアに近い事もあり、イタリア語と
共にドイツ語も使われています。)で、トレンティーノ自治州と共に、
トレンティーノ・アルト・アディジェ州を形成するアルト・アディジェ
自治州(トレンティーノの北)が原産地とされています。
この品種で赤ワインを造ると(こちらも当然の事ながら、果皮の色素を
どの様に処理するかでロゼワインも白ワインも造れます。)ラグレイン
の赤ワインに類似した酒質のワインができますが、ラグレインのワイン
よりもライトタッチな酒質になる事が多い様です。また、ピノ・ノワの
赤ワインにどちらかと言えば近い酒質のワインになる傾向があります。
ラグレイン=リッチな果実味、ピノ・ノワ=酸味を基調とした優美さ、
フェルナッチュ=ライトタッチな柔和さ。その様な性格を持つ赤ワイン
となる3品種が合体し(ブレンドされ)誕生したお手頃価格のワインが
到着しました。
国際メジャー品種だけのブレンドで誕生したワインとは一線を画す上、
ピノ・ノワぽさはあるものの、いや、何か、どこか違うぞと思わせる様
な個性のあるワインです。
果実味のリッチさは、オタフクソースや中濃ソースとの相性の良さを、
また和風ならば醤油とみりんの融合したタレとの相性の良さを生みます。
優美さ、ライトタッチさ、柔和さは、素材の持つ優しい旨味を引き立て
ます。
そして、それら3品種の赤ワインに共通する動物や魚の赤身肉を思わせる
ヒント(その3品種によって多少の差はありますが)が、赤身肉の料理を
食べたいと言う欲求を掻き立てます。


こんな特徴を持った赤ワインがこちら!!海抜448m(Sea Level 448 m)
にあるワイナリーに因み、448s.l.m.と名付けられました。Vigneti delle
Dolomiti/ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティはドロミティ渓谷(北部
イタリアに広がる風光明媚な山岳地帯)にあるワイン産地です。
*448s.l.m. 2018 Vigneti delle Dolomiti 
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
1,700円


この(赤)ワインにはこれをTo Go。To goしてほしいのは、おこわの上
に鰻がトッピングされた一品 by ベイシアです。
鰻はなかなか濃厚な(甘味旨味がシッカリある)タレで味わいを整えて
あり、おこわは出汁と醤油の風味が優しく備わっています。また細切り
にした玉子焼きがアクセントで添えられ、見た目にも艶やかなのですが、
それ以上に果実味豊かな赤ワインに不思議な程、良くマリアージュする
玉子焼きはこの一品とワインをより一層、結び付けています。
米を食べながらワイン?別におかしな事ではありません。鰻をつまみに
ワインを1~2杯、玉子焼きをつまみにワインを1杯、おこわを食べつつ
ワインをもう1杯。これも3品種のブレンドワインの成せる技です。


ワインの多様性は決して不可能を創り出さない。ワインビジネスに従事
し、30年超。その経験からそう断言できます。ワインはあらゆる料理、
食べ物と共にあります。
3つのシーンを3品種のブレンド赤ワインでお楽しみ下さい。当店は皆様
の家飲みを更に強力にアシストして参ります。