2020年5月23日土曜日

第21回この(ロゼ)ワインにはこれをTo Go。

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「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」

その為に当店はできる限りの事を確実にして行きます。


いやぁ驚いた。本当に驚きました。マジですか?と問い正したいくらいに。
赤緑合戦。赤と緑、どっち?そんなキャッチ・コピーで消費者にアピール
している、あの、カップ麺です。かなり昔から発売されていたと思います
が、インスタントのうどんとそばでしょ?なんて軽くあしらって、食べる
気にさえなりませんでした。
今、Food to goネタを連載をしていますが、ご存知の様に最近、ネタ切れ
でネタ探しが急務でした。そこで、一大決心をし、赤と緑に挑戦する事に
しました。
実行日は21日。どうせなら両方一挙に攻めなければ(時間差を置かず味の
比較をしなければ)と考え、先ずは赤、そして完食したら、すかさず緑と、
新着のオーストラリアワインを飲みながら、それぞれの香り、味を楽しみ
ました。
蓋を開けての第一印象は、赤:麺がショボいな。緑:天ぷらが見るからに
インスタントインスタントしていて、これ食えるのか?と言った感じで、
見た目では赤の方が少しなマシかな。と言うのが、赤と緑へのここまでの
感想です。
見た目で判断してはダメ。とはよく言ったものです。実際に赤と緑を完食
した後には、第一印象でけなして申し訳ありませんでした。と謝罪させて
下さいと言う気持ちでいっぱいでした。
赤のつゆの味の優しさ、上品さ、深みは、蓋を開けた時に抱いたレヴェル
を遥かに超えていましたし、ショボいと感じた麺はこのつゆだからこその
もので、麺の味とつゆの味の調和は絶妙で、また、そこに揚げの味が追加
されると三位一体の素晴らしいハーモニーを感じる事ができました。
つゆは関東風と言うより、出汁の味わいの生きた関西風的で、だからこそ
きしめん風の平たい麺になっているのではと思っています。
緑に関しては、麺がインスタントではありません。風味もさることながら
その質感はそばの名店に匹敵するのではと思う程です。また、これ食える
のか?と疑問符を付けた天ぷらですが、エビの香ばしい風味が、その食感
がつゆで柔らかくなる衣とそこに浸み込んだつゆの風味と、こちらもまた
三位一体となって麺の味を引き立てます。インスタントなのに...。
赤は麺を食べ、揚げを食べ、ワインを飲み、再び麺を食べ、揚げを食べ、
ワインを飲んでの繰り返しがお勧めです。緑はつゆの浸み込んだ天ぷらを
少し取り、それを麺に添えて口に運ぶ、そしてワインを飲む。緑の生かし
方はこちらに良いでしょう。
冷凍食品も同じ事が言えますが、カップ麺ももはやインスタント食品だろ
と軽くあしらう時代ではなくなったと思います。いや、そう思うべきだと
思い知らされました。恐るべし、赤と緑です。ワインのつまみにもなって
しまうのですから。
今日は、赤と緑をto goする時に是非、合わせ楽しんでほしいワインを紹介
したいと思います。そのワインがこちら!!Shiraz/シラーズと言うブドウで
造ったロゼワインです。実はこのワインが新着のワインで、実際に赤と緑
に合わせ、その相性の良さをチェックしたワインです。
麺も、つゆも、具も混在し、それを味わう赤と緑。ロゼワインの守備範囲
の広さ(どんなロゼワインも、その温度により白ワイン的要素をより明確
に示したり、赤ワイン的要素を明確に示したりする多面性を備えている。
それを活用する事で、白ワインに合う状況にも、赤ワインに合う状況にも
対応できる。)を信頼し、赤と緑に付き合わせてみました。果たしてその
結末は...。
このロゼワインは赤のつゆの味わいとベストマッチ、因ってつゆの絡んだ
麺にも、揚げにもOK。緑との関係なら、麺の味わい、そして衣に包まれた
エビの味、そこにアクセントを添えるつゆの味わい。この三位一体がこの
ロゼワインの風味とリンクし、赤の時以上に調和します。



そんなロゼワインがこちら!!
*Sacred Hill 2019 Australian Rose
セイクリッド・ヒル2019オーストラリアン・ロゼ
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,400円
香り:熟度ある穏やかな酒質の赤ワインをイメージさせます。火の入った
動物赤身肉、マグロかつのヒント、皮革や大地を思わせる複雑さがあり、
鰹などでとった出汁の風味と合いそうです。
ザクロやサクランボなどの木なり果実を思わせる爽やかさ、メントールや
ミントなどをイメージさせる刺激的要素もあり、七味との相性に優れると
思い描かせます。
味わい:穏やかで、絹ごしの様に滑らかです。淡い味わいですが、出汁が
シッカリ効いた深みのある味わいの料理の様です。スミレなどの紫色の花、
ラズベリーなどのベリー果実のリキュール様の華やかな香りにロゼワイン
や赤ワイン、醸造した醤油や味噌に感じるソトロンの旨味のヒントを感じ
それが、出汁+煮切りみりん+返し(醤油タレ)=つゆに相乗すると確信
させます。
このロゼワインをテイスティングした際の相性の良い料理には、肉じゃが
や関西風おでんを挙げていますから、赤や緑に合うと想像するに難くない
でしょう。


オーストラリアの伝統、シラーズのロゼワインと日本が世界に誇る特産品
カップ麺、赤と緑との(普通はやらない)、(当店だからお勧めする)
マリアージュをお楽しみ下さい。この意外な楽しみ方はあなたの家飲みを
更に充実させます。
まだまだ続くSaty at home. Stay safe and keep safe for your life.当店
は皆様の家飲み充実の為、更に楽しいto goネタを発見し、お伝えします。
家飲みをアシスタントするワイン専門店WINE HOUSEです。