*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。
「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」
ロシアやルーマニア、ハンガリーなどの東ヨーロッパにタイトなパイプ
のある私(当店)にとって、ワインはフランスじゃなければ.....などと
言うセリフを聞くとガッカリして気が落ち込みます。なぜ、フランスの
ワインでなければいけないのか?そんな理由などある訳がありません。
あるとすれば、この日本がワインを認知し、消費を始めた導入期の全て
が今の凝り固まった偏見を創り出した結果と言えるでしょう。
確かにこのワイン業界で働き始めた1988年、ワインと言えばフランス
・ワイン以外には甘口のドイツ白ワイン、それとイタリアのキアンティ
と言う赤ワインくらいしかありませんでした。日本のワインもあったの
ですが、その大部分がヨーロッパ原産のブドウ品種で造った輸入ワイン
のイミテーションの様なワインばかりでした。
今、日本のみならず世界の主要都市でも注目されている日本の固有品種
である甲州で造った白ワインなどハッキリ言いますが、飲めたものでは
ありませんでした。
そんな歴史、ワイン=フランスと言う状況の下、ワイン消費国としての
歩みを始めた日本ですから、その流れを今でも引きずっているのですが、
そんな事は当店には全く関係のない事です。
当店では数年前に脱フランス、脱フランスワイン宣言をこのブログで既
に明確に宣言しています。当店で販売するワインの選択基準は誰がどの
様な考え方で造ったか。そして、それがどれほど優れているか(品質、
コスト・パフォーマンスに於いて)で、生産国ありきではないのです。
当然、東ヨーロッパの生産国ありきでもありません。ただ、ヨーロッパ
の中で、東ヨーロッパは物価が比較的安く、それ故、低価格で高品質の
ワインがかなり多くある事実は無視できませんので、販売したいワイン
を探す時、西ヨーロッパで探すより、東ヨーロッパで探す方が優先順位
が高くなります。
序章はこの程度にして、今日、紹介します赤ワインはルーマニア産で、
販売価格が1,600円。同じ品種で造った同レヴェルのワインをフランス
のブルゴーニュ地方で探すなら、×5程の支払いを覚悟する必要がある
と断言できます。
そのコスト・パフォーマンス抜群のワインがこちら。ブルゴーニュ地方
が原産地とされるブドウ品種、Pinot Noir/ピノ・ノワで造ってあります。
実はルーマニアの主要なワイン産地はブルゴーニュ地方とほぼ同じ北緯
にあり、ヨーロッパ大陸をブルゴーニュ地方より内陸に進んだ地にあり
ますので、大陸性気候がより顕著になります。
大陸性気候がより顕著になりますと、同じ品種を同じ様に栽培した場合、
その品種は、より多くの果実味と糖分などのエキスを実に備え、それが
ワインへと移行、変化します。結果、出来上がるワインにはハッキリと
したフルーティーさ、豊かなヴォリューム感が備わり、酒質がより優美
に、優雅に仕上がります。また味わいの深みが増すと同時に、柔らかさ、
和みが備わります。
その違いを簡潔に言えば、ブルゴーニュのピノ・ノワのワインが酸味を
基調とし、そこにミネラリーさと果実味、渋味(タンニン)が寄り添い
角の立ったシャープさ、刺激がある酒質であるのに対し、大陸性気候の
顕著な産地のピノ・ノワのワインは果実味のリッチさ、アルコール分の
温かみあるヴォリューム感を基調とし、そこに酸味の柔らかい広がりと
丸い柔和な主張のタンニンが寄り添う酒質と言えます。
*Vine in Flames 2018 Pinot Noir / ヴァイン・イン・フレイムス
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
1,600円
香り:チャーミングです。ベリーフルーツのコンポートをイメージする
華やかではっきりとした果実味があります。そして、ピノ・ノワの高貴
なワインの最大の特徴であるスミレの香りが明確に備わり、ここで既に
抜群のコスト・パフォーマンスである事が判ります。
造りの過程でワインが接した木樽からの成分が果実味に溶け込み、更に
深みを生み出すこの品種の主たる特徴である動物赤身肉のヒント、皮革
のヒント、きのこソテーのヒントが広がります。
味わい:香り同様、チャーミングさとエレガントが第一印象を支配し、
酸味、ミネラリーさ、渋味(タンニン)はそこに優しく溶け込んでいて
丸く、柔和な口当たりです。軽快さと優雅さ、深みが共存。洗練された
しなやかさが持続し、品位があります。これが1,600円のワインなのか。
そう思わずにいられません。
こんな酒質の赤ワインには醤油とみりんで味わいを整えた、所謂、日本
の家庭料理がパーフェクトなマリアージュの相手になります。庶民的な
和風家庭料理です。
この赤ワインにはこれをTo Go!!お勧めのTo Go料理は、ほっともっとの
「きんぴらごぼう」。ピリリとした風味がワインの豊かな果実味と相乗。
また、ごぼう、ニンジン、調味料の優しい甘味旨味の味わいの広がりも
ワインの果実味、木樽からの成分が創る旨味と融合。そして深みを生む
ワインの内包されていた成分と根野菜の風味の同化もまたマリアージュ
を創造する役割を果たしています。
ワインと合わせられない料理や食べ物は、この地球上にひとつたりとも
存在しない。どんな料理、食べ物にも必ず合わせ楽しめるワインがある。
「きんぴらごぼう」だってワインの立派なつまみ(相棒)です。家飲み
の新たな境地を切り開いて下さい。

