当店の開業は1997年。そして1999年ヴィンテージから小布施
ワイナリーの現ワイン・メーカー、曽我彰彦さん自身が造った
ワインを販売し続けています。
内緒にしていましたが...独り言です。今でもその1999年産の
ワインが数本あります。いつかみんなで味わいましょう。
長野県と言えばMerlot/メルロで造った赤ワインに定評があり、
そればかりがクローズ・アップされますが、小布施ワイナリー
のワインを味わう時、最も興味を引かれ、常に印象的なワイン
の筆頭と言えば、当店にとってこれ以外にはないと言えます。
それはCabernet Franc/カベルネ・フラン(フランス中北部を
流れるロワール河流域で優れたワインを生み出す品種)のみで
造った赤ワインです。
カベルネ・フランの赤ワインの特徴を一言で表すなら、「紫」
です。スミレやラヴェンダーを思わせるパフュームさ、ブルー
ベリーを思わせるな華やかさに満ち、インキーなニュアンスが
あります。
味わいは軽快なタイプからドッシリとした深みのあるタイプ、
ジューシーなチャーミングさある酒質から鉄分ぽさある渋味
(タンニン)の明確な酒質のものまで多様です。
その多様性はカベルネ・フランが育った環境にも因りますし、
栽培年毎の自然条件の違いにも因ります。
この度、小布施から届いた2017年ヴィンテージ、自社畑産の
ブドウ100%のワインは紫のイメージの香りに満ち、口当たり
はジューシーでシルキー、ライトタッチなチャーミングさが
あり、身体に染み入る様な優美さが備わっています。
甘味、酸味、苦味、渋味と言った赤ワインの主要な構成要素
が高いレヴェルで調和し、このワインを一語で形容するなら
それは「美」。この一語以外に相応しい語がありません。
当店一押しの小布施ワインをこのチャンスに是非、味わって
みて下さい。その美しさに必ずノック・アウトされます。
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。チーズなら
パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
オタフクソースやテリヤキソースで食す料理。
和風の醤油タレで食す料理。
がお勧めです。