見て下さい。この美しく、チャーミングさに満ちていると思われる
このロゼ・スパークリングワインの外観を。小布施ワイナリーから
届いた至高のワイン・メーカー曽我彰彦さん入魂の傑作です。
発泡性ワイン、非発泡性ワインを問わずロゼには限りなく白ワイン
に近い酒質のものと赤ワインを思わせる酒質のものがあります。
通常、オレンジ色を感じるロゼワインは赤ワインを思わせる深みが
ある事が多く、上の画像の様にピンク色を帯びた赤い色合いのロゼ
ワインは白ワインを思わせる軽やかさ、爽やかさがある場合が多い
と言えます。
つまり、多くの場合、外観と味わいは一致していて、人は見かけに
よらないと言う事がワインにはあまりないのです。と言う事は上の
画像のロゼ・スパークリングワインは限りなく白ワインに近い酒質
と予想できるのですが。果たして...
香りをチェックしてみましょう。ラズベリーを思わせる可愛らしい
ヒントを先ず感じます。しかし、チャーミングなのはここまでです。
その香りの奥からオリエンタルなスパイスのヒント、更にはジビエ
(野生の動物の肉)を思わせるワイルドさが湧き上がって来ます。
味わいはどうでしょうか。柔和で落ち着きがあり、和みを感じます。
爽やかと言う感じはありません。やはり最初に広がって来るヒント
はラズベリーやクランベリーです。そしてまたしても動物赤身肉を
思わせる野趣さが口中を芳醇に満たします。そんな肉を使った料理
がたまらなく食べたくなります。
チャーミングさと深みの共存。このハーモニーが余韻に長く残り、
落ち着いた軽めの赤ワインを思わせ、丸く、優しく、しっとり感の
あるフィニッシュを迎えます。
人もワインも外観だけで勝手な判断をしてはいけません。真実は内
に秘められています。ワインの真実は液体の中に。赤身の肉を使い
作った料理と是非、合わせ楽しんで下さい。
相性の良い料理:マグロの赤身の漬け、牛肉のハム等がお勧めです。
飲み頃温度:11~14度がベストなのですが、ほのかな甘味の広がる
味わいがありますので、8~10度程の低い温度で楽しむのもお勧め
です。