ボージョレ地方の最上位のワインであり、この地方の別格のワイン
であるCrus des Beaujolais/クリュ・デ・ボージョレ。10の呼称
を持ち、それぞれが自然環境を反映した地味を明確に備えたワイン
になっています。
クリュ・デ・ボージョレ地区の北端Julienas/ジュリエナ村にある
Domaine Laurant Perrachon/ドメーヌ・ローラン・ペラション
を訪問する為、北上して来た事は前回のブログにアップしました。
ドメーヌに通じる小道を少し進んだ所にある看板をみますと、この
les Mouilles/レ・ムーイユと言う地区には3つのワイン生産者など
がある様です。
その中で訪問先のドメーヌ・ローラン・ペラションが一番手前に
ありました。OUVERT/Openとシッカリ表示されています。アポ
あり訪問ですから、その表示がなくても別に構わないのですが。
ドメーヌ(ドメーヌとはブドウ畑を所有し、そこで育んだブドウで
ワインを造る生産者)の建物まで進む左側には所有畑が拓かれ、南
に向かい緩やかに傾斜した地勢になっています。
上の画像で赤いバラの花が咲いているのが判りますか?ワイン用の
ブドウ畑に行くとしばしば目にする光景です。これには訳があり、
ブドウの樹を襲う病気をいち早く察知する為で、バラの方がブドウ
よりも先に病気に侵される事からこの様に畑の横に植えられる様に
なりました。
訪問時に彼らのワインのほぼ全てをチェックした試飲直売所です。
テーブルの後ろの棚にはオールド・ヴィンテージの彼らのワイン
が。飾ってあるだけでなく、実際に販売しています。
ボージョレ地方で別格のクリュ・デ・ボージョレと言えども日本
では2000年ヴィンテージ前後、いや、もっと新しいヴィンテージ
のワインしか手に入らないですし、ワイン業界で働く人でも古い
ヴィンテージのクリュ・デ・ボージョレを味わう機会など滅多に
ありません。それがここにはたくさんのオールド・ヴィンテージ
が...。
全ヴィンテージを各1本ずつ買って帰りたい衝動を抑え、目の前の
テイスティングしなくてはならないワインに集中!!彼らのワインは
いずれも原産地の地味を明確に的確に表現した酒質になっていて、
比較しテイスティングをするならパーフェクトな教材しなりますし、
予め原産地呼称毎の酒質を一覧表にし参加者に配り、何も判らない
状態でワインをその一覧表を参考にテイスティングし、どのワイン
がどの原産地呼称なのかを当てるゲームをワイン会でしてみるのも
一興でしょう。
次回から彼らのワインを紹介します。